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この本は”がん難民撲滅”を目的に執筆された本と言えます。
難民が生じる原因は、「患者さんのがんへの過剰な不安、恐怖・・・・(あとがきより)」であり、そのために、がんと向き合えないからだと筆者らは考えます。そして、「過剰な不安と恐怖」が生じないために患者に必要なことは、がんという病の特徴、医療制度や治療方針等に関する正しい情報を知ることだと推測し、それらを解説しています。
したがって、個別のがんに関する最新の知見は、別途、掘り下げる必要があります。
また、がんは人それぞれ症状も経過も異なる病で、答え(選択肢)は一つではないから、それぞれの人がどう生きたいかという死生観を定めることで、納得のいく選択肢が導き出せるとも説いています。
このように患者が救われるためには意識改革が必要ですが、それによって、医療制度の改革の必要性も意識され、国民全体から変革の波が起こることを期待しているのではないでしょうか。
余談ですが、著者の一人、土屋了介氏は、3月にアップされた日経メディカル オンラインのブログで、内部事情に関する発言があり物議をかもし出した国立がんセンター中央病院の前病院長で、この本にも身内(医療関係者)や医療制度に関する問題点を率直に語っており、好感がもてました。
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家族がこれから肺ガンの抗がん剤治療を迎えるため、
予備知識として購入しました。
内容はとてもわかりやすくて買って良かったです。
それよりも著者お二人の医療と向き合う姿勢に感動しました。
こういう医師がもっと増えることを願ってやみません。
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身内に癌が見つかったので、慌てて図書館で借りた本。
結局内視鏡で取りきれたので、大事には至りませんでしたが、
色々な心づもりをおしえてくれました。
専門的な話より、雰囲気がつかめる本です。
なかなか、そういう状況にならないと、手に取ることのない本ですが、
一生のうち2人に1人が癌になる時代、読んでおいて損はない本だと思います。