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期待の「その2」である。「その1」は伊坂幸太郎目当てで手に取ったのだが、今回はあの雰囲気を思う一度という意味。しかし、結果は惨敗に終わった。
「さくら炎上(北山猛邦)」は、非現実の女子高生友達。真実味が無く乗れない。「毒入りローストビーフ事件(桜坂洋)」はシュレディンガーの猫を題材としているのはいいけれど、昇華できていないという感想を持った。「密室の本――真知博士 五十番目の事件(村崎友)」は、どんでん返しがすばらしい作品だけれど、少しそっけなく、どんでん返しのためのストーリー作りだと思えてしまうから興ざめ。「観客席からの眺め(越谷オサム)」は強烈だが、これも非現実かつ途中で読めてしまったkら・・・。「消えた左腕事件(秋月涼介)」もこれまで何度か見たトリックかなぁ。
最後に期待した米澤作品が控えていたのだが、「ナイフを失われた思い出の中に(米澤穂信)」は暗号ミステリーというジャンルだそうな。このジャンルは読んだことが無かったので、後半になるほどと思ったものの、あまり新鮮味が無かったなぁ。Stroy Seller で読んだ「ラスト1行の迫力」に期待したんだけれど、本作ではこれは無かったようだ。
今回は少し残念。
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2より1の方が読み応えがあったかな…。場所や人物が以前のものを踏まえてるから、設定はやっぱり面白いと思うけど。『毒入りローストビーフ事件』と『消えた左腕事件』が個人的には面白いと思った。
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11人の作家による蝦蟇倉市での謎と事件の2巻目
北山 猛邦「さくら炎上」の二人の孤独な女子高生が殺人を犯す理由(同じクラスになりたい)がせつなかった。他の作品も読んでみたくなった。
村崎 友「密室の本 真知博士 五十番目の事件」多智花の死を自殺とした真知博士。しかし犯人は本に載りたかった藍だったとは!
越谷オサム「観客席からの眺め」智代が憧れていた教師が殺された。その犯人と動機に驚いた!その犯人をかばう男がやったことにも!短いのに強烈な印象を残した。
秋月涼介「消えた左腕事件」まさか犯人が真知博士が通うお茶屋さんの店主とは!
1巻よりも2巻のほうが意外性があって面白かった(笑)
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図書館にて。
1を借りた時同時にこちらの2も借りてみた。
「さくら炎上(北山猛邦)」と「観客席からの眺め(越谷オサム)」は強烈に衝撃作・・・。特に後者、ものすごい絶望感が漂う。
そしてラスト、「ナイフを失われた思い出の中に(米澤穂信)」は本当に良かった。ラストシーン、全ての謎がつながると同時に、登場人物二人のそれぞれの抱えた奥底の気持ちがじわじわと浮かんできて、ほろ苦いながらも温かい気持ちになった。この1作だけでもこの本を借りた価値がある。
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1に引き続き、架空の都市 蝦蟇倉市の事件簿。
不可能犯罪が年に15件発生するという、蝦蟇倉市(完全に鎌倉が舞台になってるけど)。そこで起きる不可能犯罪を色々な人々が引き起こしたり、解決したり。
作家によって雰囲気が全く異なって、読み応えはある。
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初読の作家さんもそうでない作家さんも、とにかく結末に驚かされっぱなしだった。なんというか、トリックそのものよりも、犯人の動機とか心情とかの方に。
思うに、1のほうはトリック重視で、2のほうは心理面を描いているのかも。
さすがの執筆陣。読みごたえありました。
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table of contents
さくら炎上…北山猛邦
毒入りローストビーフ事件…桜坂洋
密室の本―真知博士 五十番目の事件…村崎友
観客席からの眺め…越谷オサム
消えた左腕事件…秋月涼介
ナイフを失われた思い出の中に…米澤穂信
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1巻目に続き、架空都市蝦蟇倉市が舞台のアンソロジー。
この巻では「不可能犯罪が珍しくない都市」という側面が強調されるようになってきた。
ちょっと一癖あるような作品が並んでいるが、多くの話がテイストが似ているように感じられて全体的に埋没してしまい、もったいない印象。
ラスト、米澤穂信の作品は好印象ではあったものの以前の作品のキャラがメインで登場しており、そちらを読んでいなくてもミステリ的には何ら問題はないのだが、何やら思わせぶりなのに意味がわからずちょっと興ざめだった。
ベストは秋月涼介「消えた左腕事件」。
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年間15件もの不可能犯罪が起こるという蝦蟇倉(がまくら)市を舞台にした連作短編集。
米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」(「さよなら妖精」の後日譚)を目当てに読んだ。
米澤穂信意外は初読みの作家が多かったが、なかなか読み応えがあった。
女子高生殺人事件を扱った北山猛邦「さくら炎上」が一番好み。
(図書館)
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蝦蟇倉 2。
真知博士、出すぎ!(笑)
2も面白かった。
話の並び順は、一応、時系列順なのかな。
1巻からずっと地図を見て気になっていた”白龍”が
お茶屋さんだと知る。
こっちでは「密室の本」が好き。
なんか全体的に、一見、真相に到達したかのように見えて
語り手が、実は・・・という話が多いような気がした。
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舞台の蝦蟇倉市は年間に平均15件も「不可能犯罪」が起こる都市。
住民はいつの間にか、事件が起こることが当然と思っていて、その謎を語ることに興味を見いだしている。
架空の都市・蝦蟇倉市を舞台にしたミステリアンソロジー。
「がまくら」というふざけた名前と、ガマガエルが描かれた表紙に惹かれて手にとってみた。
「インシテミル」「ボトルネック」の米澤穂信さん以外は初読の作家さんたち。
共有した舞台で短編ミステリを書くというのは、おもしろい企画なんだけど、「不可能犯罪が起こりやすい土地
」という設定に引きずられすぎて、似通った作品が多く結構消化不良。
これならば寧ろ市の大きな地図を差し込んでみたり、蝦蟇倉をイメージさせる仕掛けが欲しい。
米澤さんの作品も他の自著の登場人物を登場させているので、ラストの締め方がアンソロジーに収録する作品としてはダメだと思う。
2010年に出版されて、以降続編が企画されていないのもそういう所がネックになったんだろうか。
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一冊目がアレだったので、まとめて借りたけど
読まないで返してしまおうかとすら思いました(笑)
でも、読んでみて、まあよかったです。
桜坂洋さんの「毒入りローストビーフ~」
が良かったかなあ。
犯人は…タイトル通りで良いのかな?
秋月涼介さんのも読めた部類です。
ちょっとオチが酷いかな、とは思ったけれど…
米澤穂信さんは初読。描写がとても丁寧で
「あ、良いかも…」と思いましたが、
著者の他作品からの続編扱いと知って、
ガッカリしました…
他の方も書かれていますが、アンソロジーとしては
若干アウトな件。
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1巻の方が良かった。2はブラック要素が多めだし、実は犯人は・・・というパターンが続いて興ざめした。あと真知博士が出過ぎかな。
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不可能犯罪多発の物騒な街、蝦蟇倉市を舞台にしたアンソロジー第二弾。
桜坂洋「毒入りローストビーフ事件」の会話劇と秋月涼介「消えた左腕事件」がいかにも蝦蟇倉市らしい感じで面白かった。
米澤穂信は太刀洗さん登場なので、あんまり蝦蟇倉感はなかったものの、読めて嬉しい。
前作に引き続き、真知博士は大活躍。
逃げてー!博士逃げてー!
巻末の執筆陣コメントの北山猛邦が面白かった。蝦蟇倉市で生き抜くためのマニュアル。