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連作シリーズ2作目。参加メンバーは秋月涼介、北山猛邦、越谷オサム、
桜坂洋、村崎友、米沢穂信の6名。
1巻目と比べると作品の内容というか傾向が今作の方が強く、作品トータルで
言うと2巻目の方が個人的には好みで、面白くよめました。
が、真知博士が全編通しふんだんに登場したり、それぞれの話しが
微妙にリンクしたりとするんですが、左程密接でもなく、なんとなく
中途半端な気もしてしまいます。この2巻目でその大掛かりな仕掛けが
露にになるのかなーなんて期待してただけに、その辺りの企画意図の
ややボケた感じの残念感は否めない...かなー。
とは言え、作品単体としては面白いものが多く、集中して読めます。
どうせならもっとシリーズ化していくと面白いことになりそうなんだけどなー。
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海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている―。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。
《ブックデータベース より》
《2010年3月2日 読了》
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蝦蟇倉第2弾。こっちの方がブラックなテイストで前作より好きかも。とは言っても、舞台設定がいまいち生かしきれていない感じは否めず。
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感想はブログにて。
http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-139.html
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前回よりも少々作風が似通っている感じがする…。
しかしやっぱり米澤氏のはよかった。「ナイフを失われた想い出の中に」。
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シリーズ2作目。
北山猛邦‥さくら炎上(女子高生2人)
桜坂 洋‥毒入りローストビーフ事件(山のレストラン)
村崎 友‥密室の本、真知博士五十番目の事件
越谷オサム‥観客席からの眺め
秋月涼介‥消えた左腕事件
米澤穂信‥ナイフを失われた思い出の中に
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アンソロジー2作目
北山猛邦‥さくら炎上(女子高生2人)
桜坂 洋‥毒入りローストビーフ事件
村崎 友‥密室の本、真知博士五十番目の事件
越谷オサム‥観客席からの眺め
秋月涼介‥消えた左腕事件
米澤穂信‥ナイフを失われた思い出の中に
大人になったセンドー。米澤さんに乾杯!
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これは確かに米澤一人勝ち。北山と越谷のお話は個人的には結構好きな部類に入るんだけど、あともう一ひねり欲しかった感は否めない。好きなんですけどね、歪んだ形のNTRとかぼっちとか。
一部脱力する作品があるのは素直に残念。そういうトリッキーさはいらなかった。
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1の要素を膨らまして、作家コラボとか、
おもしろいと思った。
心の中のいやらしい感じ、
ねっとりとした感じがこっちの方がでてて、
イヤなんだけど、惹かれてしまう、
そんな中毒っぽさがある。
越谷オサムさんの『観客席からの眺め』
とか、むかむかするのに、
読んでしまう。
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秋月涼介のだけよかったかな。
二巻目とかも読むと、
グロさの度合いとか、シチュエーションとか
年齢層とか趣味によってミステリーも奥深いなと思わされます。
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“しかし、僕は不満だった。どうして誰も、怖れてくれないんだ。地元の高校の人気教師が惨殺されたというのに、怖れるどころか誰も彼もが推理ごっこに現を抜かしている。背中の十文字はお前たちを楽しませるために刻んだものじゃない。密室はお前たちの知的好奇心をk刺激するために仕組んだものじゃない。殺人犯も被害者も、愉快なゲームの駒になるために存在しているんじゃない。もっと恐怖しろ。次は自分かもしれないと戦慄け。部屋の物陰をたしかめろ。隣人を疑え。猟奇殺人犯はお前のとなりにいるぞ。一般人にまぎれ、今日もこの街を歩いているぞ。
ひょっとしたら僕は、誰よりも強くこの街の磁場の影響を受けているのかもしれない。不可能犯罪とそれを楽しむ人々を嫌悪していたはずなのに、この僕こそが新たな不可能犯罪を実行し、いまだ誰からも疑いの目を向けられていないことにほくそそえんでいる。逮捕を逃れるために大量の毛髪を用いて猟奇犯罪を装ったつもりでいるが、今や正真正銘の猟奇殺人者だ。”
北山猛邦「さくら炎上」
桜坂 洋「毒入りローストビーフ事件」
村崎 友「密室の本-真知博士 五十番目の事件
越谷オサム「観客席からの眺め」
秋月涼介「消えた左腕事件」
米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」
どれも秀逸であっと言わせるような推理小説ばかり。
蝦蟇倉市で起こる、さまざまな猟奇殺人事件。
それに関わる人々……ある時は殺人犯、ある時は探偵、ある時は発見者、ある時は第三者……の話。
米澤さんの話は、読み始めて「おわっ」となった。
いやだってこれ、「さよなら妖精」……だよね?
何か、何故か、泣きそうになった。
“「まさか」
私は笑った。待ち合わせの相手はこんなに若くはない。三十歳を超えた、充分に成熟した女性のはずだ。だが女性は首を横に振り、肩から提げていたバッグからネームカードを取り出した。そこには「太刀洗 万智」という感じが書かれていたが、私はもちろん、附記されていたアルファベットの方で読んだ。
「マチ・タチアライ……。するとあなたが、本当に」
「ええ、そうです。ようこそ日本へ、ヨヴァノヴィチさん。そして、遠くまでお呼びしたことをお詫びします」
「どういたしまして」
そう応じるが、私の戸惑いが伝わったのだろう、太刀洗と名乗った女性は怪訝そうに眉を寄せた。
「何か不審なことでも?」
「いえ……」
私はつい、彼女をじろじろと眺めてしまっていた。視線を外して、
「失礼ですが、私にはあなたが、せいぜい学生ぐらいにしか見えません」
太刀洗は苦い笑いを浮かべた。
「そういうことですか。いいえ、あなたがご存知の通りの年齢です。若い頃は年上に見られることはあっても、年下に見られることはなかったのですが……」
東洋人は年齢がわかりづらいというが、彼女はその中でも特別なのだろうか。私は、そう思わずにいられなかった。……そして、もう一つ。
「私の妹は、あなたは長い髪を大変自慢にしていたと言っていましたが」
「ええ。でも、わたしが彼女にそう伝えたのは十五年も前のことです」
そのことについてこれ以上話す気はないらしく、彼女はややわざとらしい仕草で腕時計に目をやった。”
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海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている—。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。
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1が予約たくさんやったので2を先に借りました。
アンソロジーやでまあええか思たんですが、1読んでた方がやはりより面白かろうなあ〜。
気長に待ちまーす!
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海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている―。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。
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さくら炎上 北山猛邦
毒入りローストビーフ事件 桜坂洋
個室の本・・・真知博士 五十番目の事件 村崎友
観客席からの眺め 越谷オサム
消えた左腕事件 秋月涼介
ナイフを失われた思い出の中に 米澤穂信
『蝦蟇倉市事件1』の第二弾である。前作同様作家のみなさんが愉しんで蝦蟇倉市を作り上げているのが、それぞれの物語から感じ取れて読者もさらにわくわくする。仕掛けや構成にも工夫がみられる。蝦蟇倉市民の一員になったつもりで、おののき愉しめる一冊である。
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北山猛邦目当て。面白かったけど自身の短編集に組み込めそうな内容でちょっとずるい(笑)同じ街を舞台にいろんな人の作品が楽しめたし面白かった。