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ひねりの効いた会話と身近に起きる非日常的な出来事、そして遠い国の終末的な出来事が、程よくミックス。特に登場人物たちのやりとりはちょっとユーモラスでちょっとブラックな味がして楽しめた。ややご都合主義的な感じもするけど、そこはそれ「デビュー作」ですから、充分だと思います。気に入ったのは沢木くんの初期設定と、遠い国の事件の首謀者たち。今はまだ(どう見ても)伊坂幸太郎の影響が大ですが、今後の個性の萌芽が楽しみな作家さんです。
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結構読むのに時間掛かっちゃいました。
伊坂幸太郎の影響が露骨だという批判があるようだけど
独特のキャラクターやテンポの良い台詞の掛け合いは確かに似ている。
けどまぁ伊坂幸太郎の物語ほどの深みはなく、
悪い意味じゃなくてだらーって読める。
とりあえず屋上部みたいなもんを結成したいなー
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適度に力を抜いて読める本です。国重みたいに素直で熱い性格に憧れる。中学校とか高校とか、昔を懐かしく思ってしまう本ですね。ミサイルの恐怖がつづく設定は現実離れしているけど、近い将来あるかもしれないなぁと考えさせられる。
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スカッと綺麗に終われるエンタメ性は買いです。どこかリアルなようでいてつくりものめいた雰囲気はライトノベルっぽい居心地のよさというか、安心感があります。サブキャラたちもなかなかに若者らしい哲学を持っていて、読んでいて楽しい。中高生くらいで読んだら、ものすごくはまった作品になっただろうなあ。新本格好きの自分としては、これはミステリというより学園エンタメ。解説で大森氏も触れていますが、読んでいると伊坂幸太郎・米澤穂信がちらっとイメージされます。とりあえず、次回作も楽しみにして読みます。
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第7回「このミス大賞」受賞作品
「屋上部」の活動目的は、屋上の平和を守ることである。
メンバーは4人の高校生だ。美術科アカネ、リーゼント頭の不良国重、憧れの女の子に告白するまでしゃべらないことに決めた沢木、自殺願望をもつ平原。
アメリカ大統領がテロリストに拉致され、日本に向けてミサイルが発射されるかもしれないという情報により、パニックが起きる首都圏。
そんな中で彼らは屋上の平和を守るために、罰神様事件、女子生徒ストーカー事件、殺し屋との遭遇……といった事件を解決するために奔走する。
以下でちょっとネタバレ↓
テンポがよくて読みやすいし、屋上部という設定、登場人物も魅力的で面白い。しかし、このミス選考委員で揉めたように、ご都合主義なところは否めない。
結局ミサイルはなんだったのだろう……
そしてあんな殺し屋がいたら色々な意味でたまらない(笑)
ミステリに緻密なトリックやロジックを要求する人には物足りない作品かもしれない。
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伊坂的な部分は、まあ置いとくとして、
(習作だと思えば・・・)
やっぱり、いろいろ詰め込み過ぎな気が。
それらの片付け方のイマイチ感は否めない。
この上下巻を、1冊にまとめるくらいでちょうど良かったのでは。
しかし、屋上か~。
私の人生で、屋上が舞台だったことは、一度もないなあ~。
屋上で友だちとダベる、とか、やりてえなあ。
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偶然過ぎる事件を解決しながら進む物語の後半。川の支流が合流するように事件がつながりをもって絡みあい、解決へ向かう。ラストの一文は結構気に入った
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なんか伊坂幸太郎みたいだなと思いながら読み終えたら、
やっぱりそのように批評されてたようで、わたしの感覚は間違いではなかったんだなーと妙にほっとしてしまいました。
ご都合主義とか伊坂さんの影響とか、解説にわたしが感じたようなことは全て書いてありました。
都合のいい偶然が重なる展開にはちょっとげんなりしたけど、
それでも爽やかで単純に面白いと思いました。
決して100点ではないんだけど、わたしは割と好きなお話でした。
主人公の女の子がかわいらしかったからかも。
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アメリカ軍の基地がテロリストに占領され、同盟国にはミサイルが降ってくるかもしれない中で高校生たちが巻き込まれる(首を突っ込む)事件の数々。
解説にもあるとおり、偶然と偶然が重なり合ってかなり力ずくで全ての伏線が回収されていく。必然性とかを重視する人にとっては納得のいかない展開だろうが、この強引な展開と登場人物の伊坂的な軽妙な会話が重なると、それほど気にならずにどんどん読み進めることができた。
むしろ、これはこれでアリですね。厳密な意味でミステリィではないですが、面白いです。
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第七回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作。
文庫を手に取ったのだけど上巻を読んでからちょっと間があって、下巻を読んだ。普段はこういった読み方はしないのだが、懐事情などもあって下巻がなかなか手に入らなかった。
そのため、少しばかり内容を忘れていたのだが読み進めるうちにじわじわと思い出してきた。総じて言えることは下巻の方が面白いということ。上巻はなにかが起こりそうだと良作の香りはしたのだけど、完全燃焼とはいえない形で終わっていた。
本書は奇妙な縁で学校の屋上に集まった四人が「屋上部」を結成し、屋上の平和を守るために活動する話である。しかしながら、特に下巻においては屋上で活動する場面は滅多にない。結局のところやっているのはちょっと過激な探偵ごっこであり、「屋上部」の名前がなんともシュールに響く。
本書の評価をわけるとすれば、それは終盤の偶然の連続である。奇妙な合致が続き、強引なまでの勢いで事件の全貌を明らかにしてしまう。いわゆるご都合主義なのである。
けれど、私としてはそれを指摘した上で本書は面白いと思う。
そもそもご都合主義の悪とは、作為的とも感じる偶然そのものではなく、それを呼んだ読者が「なんでもありかよ。つまんねえ」と感じることなのである。ご都合主義というだけで「これは駄作だ」などと頭ごなしに突っぱねる人は形式美に囚われ過ぎているのではないだろうか。少なくとも本書は「本格」ミステリと銘打っているわけではないので、過剰な形式美は目を曇らせるだけである。
「なんでもありかよ。まあ、でも面白いけどな」
そんな感想が読者から聞こえてくるならば、ご都合主義も捨てたものえはない。
P.S 山下貴光のタイトルの付け方にはセンスを感じる。
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サクッと読める。キャラがたっていて会話文が多くストーリーの流れもトントン拍子で進む。強引だと感じた箇所も所々ありライトノベルのよう。ミステリーではないと感じた。
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読み終わった後、とても清々しい気持ちになった。ほんのりと色づく恋心が個人的にたまらない。キャラクターが皆個性的でかわいい。
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この小説との出会いは某SNSでしたv
タイトルで衝撃を受け、気になりました。
いわゆる青春ものですが、登場人物たちの突飛な考えや行動に笑わせられたり驚かせられたりしました。
楽しんで読めました。
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話がちょっと上手く展開しすぎかな,という部分もある.1巻で貼った伏線の回収が読めてしまうのも惜しい.ミステリー小説は伊坂幸太郎と森博嗣しか読んだことがないせいでそう思ってしまうのだろうか.
読後感は良いので,頭をそんなに使わず何か本を読んですかっとしたい時向け.
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あまりにも偶然の重なりあいでちょっと釈然としないとこもあったけど、読みやすくてとてもキャラクターが生き生きしてた。