投稿元:
レビューを見る
こちらに書きました。
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2010-03-26
投稿元:
レビューを見る
連作ホラー。たしかに「凄惨」。こういうのが苦手な人にはお勧めできません。うわあ、凄いなあ……。
「ものぐさ」と「安心」が、お気に入りといえばお気に入り。凄まじかったです。ただグロテスクなだけじゃなく、心理面でもかなりえげつないものが。ひそかにブラックユーモアも感じるけれど、突き抜けすぎて。ここまでくると、コメディのようにすら思えます。
投稿元:
レビューを見る
奇妙でどこかねじくれた世界。「レイ」を探す女性と探偵。
後味の悪い話って基本的に苦手なのですが、なんかこの話の主人公たちにはそいうものを感じないんだよなあ。
なんでそうなる?! と思うことはあっても、恐怖するというより笑ってしまう。
その独特さも小林泰三の持ち味だと思うんだけど。グロさと共存する可笑しさ。笑えないけど笑える。やっぱり小林さん好きだ。
「ものぐさ」は、読んでてイライラするけどこういう考えって自分でも無意識にしてるなあ、とちょっと反省した。
「自分が行動できないこと」を棚にあげて勝手に誰かに期待して勝手に絶望して、勝手に憤る。
ちょっとせつなくなりました。
あんまり後味が悪くないのは、主人公たちが自分の心の中では納得しているからなんだろうな。
探偵さんのフォローも的確というか屁理屈というか。
一番の衝撃は、ラスト数ページ。
もしかしてこの二人は「密室・殺人」のあの二人なの? それとも似ているだけ?
「密室・殺人」の二人は大好きだから、この結末は切ないなあ。
彼女には元気で幸せでいてほしい。そこだけちょっともやもやが残る話。
投稿元:
レビューを見る
4編収録の連作ホラー集。それぞれに大雑把なラベルを貼るなら不条理、ギャグ(私にとっては……。ホラーと笑いは紙一重と言いますし)、生理的嫌悪、スプラッタ、といったところか。掴み的な意味で不条理は二番目以降にもってきた方がよかったのかなーとは思いますが、概ねいつもの小林泰三節でファンには安定な感じ。新たに足を踏み入れようという方は別方向からの進入をオススメする……かも。
投稿元:
レビューを見る
カタルシスを排除しまくった後味の悪い話ばかり。嫌悪感で読み進めるのがわりと疲れました。「ものぐさ」「安心」のマジキチっぷりはすさまじい。
投稿元:
レビューを見る
いつの間にか出ていた小林泰三新作。連作短編形式だが、つながりは弱い。内容はさすがの歪さ。特に「ものぐさ」と「安心」が酷い。キモオモシロい。
投稿元:
レビューを見る
えーと、理屈は通っているんです、みなさん。
思いっきり壊れているけれど、理屈は間違えていません。
修理しなきゃ。
そういうお話でもないですけど、まぁそんな話かもしれない。
ただし、思いっきり不快になる方に理屈がずれてますので、ご注意を。
投稿元:
レビューを見る
夢見が悪くなる気色悪さ。
(この本の場合、褒め言葉だと思います)
たまにすごく辛いものを食べたくなるのと同じように、こういうの読みたくなる。
ダジャレかよ、と言ってはいけない。
投稿元:
レビューを見る
コメディ?ホラー?
いいえ、一度味を占めると抜け出せない、これぞ泰三ワールド。
いつもは一つ二つくらいハズレがあったんだけど、今作は一貫性があったからか、全てが面白かった。
特に「ものぐさ」、と「安心」は笑いこけた。
目を背けたくなるようなグロテスクな箇所が多かったけれど、全体を通して貫き通される屁理屈も、ここまで通せば逆に爽快!
投稿元:
レビューを見る
まず目につくのが[四]というキーワード。
そして[レイ]という女性。
「探偵事務所]。
理屈っぽい探偵と、標準語圏の出身ではなさそうな依頼者。
そして最後の掛け合いで、[密室・殺人]のあのコンビが頭の中に。
しかし[密室・殺人]未読の方には少しふわふわした終わり方で、釈然とされないのではないかと思い、評価無し。
投稿元:
レビューを見る
ワロタ、ある意味で非常に面白く、ある意味で非常に馬鹿馬鹿しい話だった。「ものぐさ」とか「安心」とかはその最たるものだろうと思います。
しかし、馬鹿馬鹿しいと断じつつも僕は好ましい気持ちで読みました。僕は嫌いではありません。
でもやっぱり馬鹿馬鹿しいのです。だから星2つ。
投稿元:
レビューを見る
「論理と異常」
探偵に親友を探してもらうわたし。
その調査報告書にはおかしな人が書かれていて……。
あなたは自分の考えと違う人を、
どうしますか。無視しますか。
それでも付き合わないといけないならば。
あなたは怒るかもしれない。
でも、あなたの考えが正しいとはだれも、
証明してくれない。でもあなたは怒る。
人間なんて自分と違うものを攻撃する生き物。
死ねばいいのに。
投稿元:
レビューを見る
長編ですがオムニバス形式なので読みやすかったです。頭のおかしいヒロインが探偵に変な調査を依頼したと思ったら、探偵も頭おかしかったという超展開ワロタ。特に「ものぐさ」が抱腹絶倒。小汚くてシュールな雰囲気が筒井康隆の「家族八景」ぽいと思いました。ただしエロと超能力はない。
投稿元:
レビューを見る
同一人物がある人の話を聞くという構成からなる短編4つ。
どれもレベルが高いけど一番いいと思ったのは『ものぐさ』。
実際に起こらなくもなさそうなところが怖い。ゴミ屋敷の人って面倒くさがりってレベルを超越してるんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
探偵と依頼人 / 書き下ろし
待つ女 / 書き下ろし
探偵と依頼人 / 書き下ろし
ものぐさ / 書き下ろし
探偵と依頼人 / 書き下ろし
安心 / 書き下ろし
探偵と依頼人 / 書き下ろし
英雄 / 書き下ろし
依頼人と探偵 / 書き下ろし
カバーデザイン 斉藤秀弥
カバーイラスト 黒田潔
カバー印刷 堀内印刷
組版 萩原印刷
印刷 堀内印刷
製本 ナショナル製本