紙の本
ある意味これこそ帰宅部の“部活動”という実に面白いお話
2010/04/15 00:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に面白かった、というか楽しかった作品。ノリとしては『生徒会の一存』シリーズ(富士見ファンタジア文庫)に端を発する数人でのお喋りモノ。かといって過剰にハイテンションでもなく『僕は友達が少ない』シリーズみたいに過激な変人揃いでもない。個性豊かなメンツだし、中には少し残念系の女子【千歳キララ】もいるにはいるが、何と言うか、適度で絶妙な匙加減とほのぼのとした感じが伝わってくる心地良さがある。ナルシストで唯一の放送部員な女子【丹下まりも】もちゃんと目標を持っており、それが例え自己中なものであっても、そのひたむきな一面を見せられると「全然良い娘じゃん」という感じになる。もう1人の女子、「さきっぽ」こと【富良野咲】の、少年っぽい元気の良さも程良いスパイスとなっており、要するにバランスも良いのである。そして、これを纏める(?)ツッコミ担当の主人公【池田十勝】という構成だが、この十勝がまたなかなかの好青年にして下校に憧れるという設定で話が進む。第1巻らしく人物紹介や状況設定が幅を利かせるが、いわゆる帰宅部が「部活動」と称するものだよなぁ、という下校時の楽しげな雰囲気がワイガヤで綴られており、各話が実に巧く出来ている。構成、展開、伏線の張り方と回収といったものが実に秀逸で読みやすい。各話できちんとオチがついており、仮にビミョーな空気が漂ったとしても話の中できっちり解決しながらプロローグの謎を第4話から第5話にかけて小出しに展開させ、これをエピローグで少し解明させつつ次巻への引きにも用いる見事さである。現状ではお友達感覚から脱しないが、時に千歳の大いなる後ろ向き発想から始まる実に可笑しな勘違いによって、ラヴらしきものの萌芽(まさに萌芽)が見え始めているので、これをどう料理するのか、作者の手腕に期待が高まる。千歳面白いよ。
投稿元:
レビューを見る
road(道)grass(草)ってことで、下校中の道草の話です。
登場人物は残念系美少女の千歳キララ、
巨乳高飛車美少女の丹下まりも、
ロリっ子カメラマンの富良野咲(さきっぽ)、
そして下校大好き主人公の池田十勝の4人。
誰かが言ってましたが「僕は友達が少ない」に似てるかな?
ラブコメですしページ数も少ないので気軽に読めます。
ただ初版のせいか誤植が気になりました。
誰が見ても分かるところなのでもう少し出版社は気をつけるべきなのではないかと思いました。
投稿元:
レビューを見る
2010 3/30読了。友朋堂で購入。
道草くいながら下校中に駄弁る小説。
中学校のとき、自宅すぐ近くなのに友達と遊びながら帰りたいからわざわざ遠回りして下校してたことを思い出した。楽しかったなー。
登場人物の名前が地味に全部北海道関連。元千歳市民としては支持せざるを得ない。
投稿元:
レビューを見る
羨ましい、下校のやり方
本当に、新明解で「相合傘」という言葉を引いたら
「(相愛の)」って出てきて吹いたwwww
読んでて元気になれる小説。
主人公の普通の下校に憧れる気持ちに何となく共感しちゃうのは何でだろ
投稿元:
レビューを見る
キャラが個性的で面白い!
文体も一作目のギャルゴ‼に比べて一人称文体がいい具合に緩和されてて読んでてちょうど良いアクセントになってる感じ。
ジャンルとしては変人達によるドタバタ日常系な感じで、「僕は友達が少ない」と雰囲気が似てる気がする。
投稿元:
レビューを見る
こういったが流行?。
どっかで読んだような感じ。
前作のようなおもしろさを感じれず。
続刊の購入予定は当分なし
投稿元:
レビューを見る
学園モノなのに学校での描写少ない不思議な作品。基本(というか全編?)ゆるゆるなんで気楽に読めるかな。チキララのミス・ネガティヴぶりが個人的に一番ツボでした。たまに人物名がごっちゃになってるのが難点か。
投稿元:
レビューを見る
小学校のとき、十勝ちゃんみたいな同級生がいましたよ。
学校の金網のすぐ向こうがその子の家で、すでに登校した私と、まだ自室にいるその子が会話できたり。
一緒に下校できないなりに、例えばランドセルを家に置いてすぐに学校に舞い戻り、グラウンドで友達とサッカーとか、あるいはランドセルを持ったままの友達を自宅に招いたりとか、家が近い子なりの遊び方はあった。
十勝ちゃんにはなぜそれができなかったのか、という部分の描写があるべきだった。
例えば、両親が自営業で自宅に友達を呼べない&十勝ちゃんも手伝わなきゃならなかった、とか?
とはいえ、下校を部活のように過ごすという発想はなかった。
きっと前例もない。
それが良い。
投稿元:
レビューを見る
はい,そんなわけで読みましたよ.
この話のテーマは「下校」なんだとか.
中学卒業までの間,学校から自宅まで徒歩1分という近距離に住んでいた為に
下校というものを経験したことのなかった十勝くん.
高校へと進学して最初の下校でデパートのご当地グルメ展のような催し物に寄り道.
そこで「最悪だ…」とつぶやく同級生・千歳キララと遭遇.
他にも,ラーメン屋の親父にラーメンを無料で寄越せという美少女・丹下まりもやら
カメラマンをやってる幼女体系の富良野咲とも遭遇.
なんだかんだでつるむようになった4人は一緒に下校したり
市民プールに遊びに行ったりするわけです.
十勝君の下校にかける情熱が迸ってますぜ.
うん,面白かったよ.
これはおすすめかなぁ.
まぁ,どこかで読んだ様な展開も無きにしも非ずだけどそれは仕方ない話ですよ.
というかそれが「お約束」というものでさぁ.
投稿元:
レビューを見る
予想以上におもろかった
主人公が下校することにのみ考えてるので話がぶれずに読みやすい
ほとんどが経験したことがある下校がテーマなだけに共感を得やすいのかな。まぁ俺はずっと寮で学校から1分のところだったのでほとんど経験ないけどね!
投稿元:
レビューを見る
ギャルゴの人こと比嘉 智康さんの作品。
この一巻だけだと日常系のよくあるラノベと勘違いしそう。
前作のギャルゴが好きだった人は5巻で完結なので最後までみてみることをオススメします。
詳しい感想はこちらのブログの記事に書いてます
http://librarianimpressionk.blog.fc2.com/blog-entry-7.html
投稿元:
レビューを見る
はがないに近いかな、どっちが先に出たのかはよく覚えていないけれど ろーどぐらす 道草ってことですね。 納得
投稿元:
レビューを見る
評価:☆4
作品のテーマは…『下校』!?
深刻な事情()から下校に異常な情熱を注ぐ主人公の十勝・純粋すぎるネガティブ美少女の千歳・超がつくほどのナルシストであるまりも・小っちゃいけど大食いなカメラマンの咲という個性的なメンバーがただひたすら駄弁って下校するという話。
要するにラブコメですね。ただ内容としてはかなりギャグ重視です。電車で読むのは危険なタイプw
特に千歳と十勝がぶっ飛んでて笑えるw
キャラ同士の笑える掛け合いと、「あーあるある」と共感できる下校話が魅力かな。安定して面白い。
帰るときにジャンケンして荷物持ちを決めるゲームとか懐かしすぎる(´▽`*)
ジャンケンで心理戦をもちかけるのもやるよねー。心理戦は結構得意だったw
続巻も買ってるしまた読もう。
投稿元:
レビューを見る
全5巻完結。
笑った笑った!面白さ満点の作品です。
千歳キララは最高の人だ!
まりもも良いよ。
どっちとくっつくのだろう?
でもね、5巻迄読んだら驚くよ…
投稿元:
レビューを見る
前作『ギャルゴ』もそうだけれど
話は興味深く面白く読めるのだが
どうも文章が胸に落ちない
断じて上手い下手という意味でなく(文章の巧緻などまったく判別不能なので)
端的に言えば合わない
『戦う司書』シリーズとか『やはり俺の青春ラブコメ~』なども同じ感じ
前者をマンガで言えば話そのまま
『紅』みたいに『シュトヘル』のひとが「コンテ構成」してイラストのひとが絵を描けば
至高の傑作になりそうかもしれないのにみたいな感じである
よくわからん
とりあえずもう一冊読もう