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とても分かりやすく、しかもコンパクトに「キャリア」のことについてまとめられている。学生から社会人まで多くの人に学んで欲しい内容であると感じた。「筏下り」と「山登り」という説は、とても参考になる。多くの参考文献も紹介されており、より研究を深めることも出来る書籍である。
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神戸大学の金井教授と並び、キャリア論といえばこの人、という感じらしい。
日本型の就職スタイルを、若いうちは流れにもまれる「筏下り」型であり、そこでの経験を経てからは目標を定めて上り詰める「山登り」型に変えるべきと説く。
金井教授が学術的であるのに対し、大久保氏は実践的かつ具体的。非常にわかりやすい。老若男女問わずおすすめ!
2時間で読めるように書かれているが内容は濃い。
巻末のプラクティス5年後の「キャリアマップ」を実行すれば、自分のキャリアビジョンが見えてきそうである。
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・キャリアドラフトしないために行うこと
節目に立ち止まって考える時間を持つこと
・キャリアデザインの始めにすること
仕事の世界でどのように活躍していくのかイメージし、主観的側面を形成すること
・キャリア選択を方向づける自己概念を明確にする3つの問い
何が得意か
何がやりたいか
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キャリアの作り方として「筏下り」と「山登り」があることを教えられた。自分のキャリア形成も案外外れていないのだな、と感じた。
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・仕事に対する自己概念を明確にするには、次の3つの問いを自問する必要がある。
1.何が得意か
2.何がやりたいか
3.何をやっている時に意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか
・長期的に考えて、キャリアにおいて目指すものは、決して高収入や出世ではない。あくまでも自己概念に照らし合わせた基準での心地よさである。
・若年期の成長実感は、認められること。しかし、30代になると一人前になり、成長実感を担保するものは環境ではなく自分自身になる。
・キャリアの基本戦略は、「強み」の上に自分自身の「専門分野」を掛け合わせたもの。
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日本の、特に大卒ホワイトカラーに絞ったキャリア論。非常にシンプルで分かりやすかった。最後のワークシートがかなり使えそう。
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この年齢になって振り返ってみるとなるほどと思える。
でも、かなり手遅れ。
これからという若い人にどれだけ受け入れられるかが問題。
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日本型キャリアデザインの方法 大久保幸夫著 目標を定め 職場生活豊かに ★★★★★
2010/4/14付日本経済新聞 夕刊
(日本経団連出版・1200円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)
(日本経団連出版・1200円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)
自分の目標となる人物が職場にいるのは幸福である。5年後、10年後の自分をデザインできるからだ。しかし上司との関係は良好とは限らない。それゆえ著者が紹介する「ボス・マネジメント」が必要だ。「上司との関係は重要な顧客との関係」に似ているので、「戦略的にどうしたら支援を引き出せるか」は職場生活上大事なスキルだ。
著者はキャリア形成の方法として「筏(いかだ)下り」から「山登り」への転換をあげる。前者は入職して10年から20年。転勤、人事異動など予期せぬ出来事の中で「激流を下る」ように全力をあげ、ビジネスマンとしての基礎力を磨くこと。そして後者はプロフェッショナルとして、自ら「成長目標」(山)を選んでそこに登りつめることである。
「ジョブローテーションを重ねて管理職になり、定年まで全うしリタイヤする、という標準形が崩れた」今、「意思決定を迫られる機会は格段に増えて」いる。長い職業寿命をよりよく生きるには、自らキャリアをデザインすることが大切だ。自分の人生にリーダーシップを発揮することに「手遅れ」はない。豊かな時間を手に入れるヒント満載。文句なしの5つ星。
(福井県立大特任教授 中沢孝夫)
[日本経済新聞夕刊2010年4月14日付]
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筏下りから山登りへ、と喩えたキャリア論。
最初の一冊的に読むにはよさそう。でも他にもイロイロ読むなら省いてもいい。
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このジャンルの本は一時よく読んでいた。当時はキャリアパスのような先行きがよくわからず、とにかく情報収集の一環のようにビジネス書を手に取っていた。今の段階では、そうしたことも含めて、自らの錯綜を跡付けるために読んでいる。幸いかどうかわからないが、少しは記述内容に賛同できる部分が多くなってきた。不惑という年のせいか、惑うという気持ちは不思議とあまりない。これまで蓄積してきたことも加味しつつ、様々なことに応じて行動していきたい。
憑依学習法(片岡鶴太郎)
http://www.works-i.com/pdf/w95-career.pdf
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キャリアデザインの入門書という位置づけだと思う。
150頁で14章構成であり、「筏下り」と「山登り」というイメージでキャリアを2段階に分けて、その時に必要なことをまとめている。
特に3章の職業能力を「基礎力」と「専門力」に分け、
「基礎力」を2つに分けて
・コンピテンシー(対人能力、対自己能力、対課題能力)
・地頭(処理力、思考力)
「専門力」を2つに分けて
・専門知識
・技術ノウハウ
としたのは分かりやすいと思った。そのうえで、スペシャリストとプロフェッショナルの違いなどは、よくわかりやすいと思った。少し時間がたったら、また読んでみたいと思う。
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キャリアの進め方について、探す時期と究める時期という、切り分けて考える本
軸がしっかりしていて面白い
筏下りで流れながら仕事の内容・種類・進め方を覚え、その中で自分の極めていくところを見つける。
その時期が終わったら後は自分の極めていくところを進んでいく。
筏下りと山登りに例えてキャリアの説明をするのは分かりやすくて良い。これを意識して仕事をすることが大事。
①何が得意か。
仕事で他の人より得意なものは何か
②何がやりたいか。
時間を忘れて没頭できるのは何か
③何をやっているときに意味を感じ、社会に役立っていると感じるか。
心の底から思える大事なことは何か
基礎力
対人能力(親和、協働、統率)、対自己能力(感情制御、自信創出、行動持続)、対課題能力(課題発見、計画立案、実践)
処理力(言語処理、数量的処理)、思考力(論理的思考、創造的思考力)
専門力
専門知識、技術・ノウハウ
筏下り:10~20年
・ゴールを決めず短期の目標を全力でクリアする、偶然の仕事や人との出会いを歓迎する。
山登り:筏下り後専門の道を決めてから
・ゴールを明確にしてそのゴールを目指す、仕事の取り組みは計画的・戦略的に行いそれ以外はしない。
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仕事で、お客様から「筏下り・山登り」「大久保さん」というキーワードをみて、読んでみました。
社会人になってからすぐ、また数年経ってから読むのにいいなと思う反面、一部は少し考え方として古いところもあるかもなという印象を受けました。
本質的な考え方は変わらないので、「キャリア」を考える上で一読する価値はあると思いつつ、2010年の本なので、この10年で表現の仕方や受け取り方は変わってきていると感じました。