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すごくすてき。
恋愛に関する連作短篇集。
最初の話から最後の話までに、10年くらいの時が流れていて。
それぞれの登場人物をいろいろな角度で見られる。
どの話にも出てくる、人気子役女優「ゆうちゃん」。
最後の話の後半で、驚きの繋がりがあって、なんだかホクホクする。
飛鳥井さんの書くお話はやっぱりとっても面白いし読みやすいし、なんだか前向き。
また読もう。
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素直に素敵だなと思える本。
「ゆうちゃん」と呼ばれる一人の女優さんの成長を追いながら綴られる、切なくて不器用な幾つかの恋愛短編集。
飛鳥井千砂さんは、文章がとても易しくて頭にスッと入ってくる感じ。
感情の描写も無理がなく受け入れやすい。
それぞれの背景や抱えてるものは全然違うけれど、何故かすべてに共感できてしまえるようなストーリーで、切ないんだけどどこかホッとしてしまう不思議な魅力に溢れた物語です。
彼女の本は…もっと読んでみたいと思う。
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久しぶりに素敵な作家さんと出会いました。飛鳥井 千砂さんの他の作品も読んでみようと思います。別に幸せな話だけではなかったのに、なんだか、薄っぺらくても、儚くてもいいから誰かと関係を築きたいなって思いました。
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【不器用で繊細な恋愛模様を描いた、等身大の「あなた」の物語。 】
どの短編にも“ゆうちゃん”と呼ばれる女優さんが出てきて、その成長度合いで前の章からどれくらい時が経っているのかもわかって、
別の章で脇役で登場した人がまた脇役で登場したり、ちょっとした繋がりが所々で感じられて、しかも最後の章で“ゆうちゃん”の「今」がわかるというからくりには楽しい驚きがありました。
恋の一歩手前の女の子。引きこもりになりかけた大学生。初めて浮気をした結果、離婚されてしまうサラリーマン。ちょっと時代遅れの美人OL。DVにはまりかけているのOL.。妻の方が高給取りのサラリーマン。
どれもこれも決して目新しい話ではないのに、なぜか引き込まれます。そして前向きになれます。
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短編連作集。
全編で共通するのは、女優のゆうちゃんが出てくること。子役だったゆうちゃんが成長するとともに、登場人物たちも成長していく。
最終編で驚きが待っているし、思わず「高野くん!」とにっこりしちゃった。
著者の飛鳥井さんと年が一緒だからか、共感できることが多い。
やっぱり私はこの作家の作品が好きだな。
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恋愛物はあんまり好きじゃないんだけど、これは好きでした♪
だいぶ前に読んだからあんまし覚えてないんだけど
最後の話で男の人が結婚相手のことを『これから先いいなって思う人がでてきたとしても、それは彼女とは別の感情で彼女のことを好きじゃなくなることは一生ないんだろうなって思う、だから結婚を決めた』みたいなことを言ってたことが何だかずっと覚えてます(*^^*)ィィ!
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読み終えた後、ココロがほっこりあたたかくなる恋愛短編集です。
文体が軽やかですっと気持ちに入り込んできます。
…独立した恋愛短編集ですが、
一人の「ゆうちゃん」という女優の成長記録でもあり、
その成長記録がさりげなく、綴られています。
もう一度、読み返したいなぁと素直に思いました。
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瑞々しい感性との評価も多いらしいが、他の作品を読み進めながら、それほどでもないのではという気がしていた。登場人物たちがやや薄っぺらくて、ステレオタイプな描写も気になり、もうひとつ突き抜けるものが欲しいなあと思っていたし、、、ところが、最後の「どこかで誰かに」を終盤まで読んで、思わずやられたと唸ってしまった。なるほど、これは順番に最後まで読まないと感動を得られない作品だ。参りました。最後で評価が変わりました。
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爽やかなお話から、人生に疲れてしまうようなお話まで詰め込まれているようだった。個人的には、一番始めのお話と一番最後のお話が好きだと思った。
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連作短編集。
最初はちょっと読みごたえなさそうだなーって思ってたけど
こういうのもこういうのでありかなぁ。
最後のお話が1番好き。
ビックリした!
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ささいな日常の中の恋愛が短編でつづられ、別の短編にもつながっている。
構成の面白さがある。恋愛ものは好きではないですが、これは抵抗ないです。それぞれおもしろいけど、最後の話で、スッキリ する。
1作目のタイトルは、なぜ、斜め45度?、猫背の意味は?、最後につながるためなのだろうか?ただ、主人公が、暗い人が多いので、全体、暗め。読んでて、辛い。
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長編かと思いきや、連作中編。
はじまりは中学生の友情。引きこもりの大学生。共働きの夫婦。幼馴染みとの曖昧な関係。束縛の強い恋人から逃げ出す彼女。
と、少しずつ登場人物がリンクしながら物語はゆっくり時間がすすむ。
どの話にも共通して出てくるとある女優が、最後の話の主人公の妻で鮮やかな演出。
飛鳥井千砂さんの作品は、今のところこれですべて読み終えたのだけれど、どれもささいな機敏が本当に丁寧に描かれてるな、とつくづく思う。
特に、この作品は幅広い世代に、性別も違う人たちが出てくるので、女性の恋愛もの作家さん、と決めるには早い。
女性だけじゃないし、恋愛だけじゃない。
またこれからも読んでいきたい作家さん。
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すべての作品に『ゆうちゃん』が登場する恋愛短編小説。こういう繋がりがある短編は読んでいてすごく面白い。
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ひとりの女優の経歴を絡めた恋愛短編集。
Scene1、2はとても読後感が良くて、特に1が好き。
2年くらい上の世代だけど、時代背景で懐かしく読めた。
3、4、5もそれぞれ面白かったんだけど、やるせなさがハンパなかった。ちょうどそのくらいの年代だからかな(笑)
最後はその女優のお話。流れよかったな。
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伝え損なうと駄目になる関係とか、人との繋がりは目に見えないけどあるとか、普遍的で大切なことが書いてあった。
読みごたえのある短編同士が、クロスオーバーしてるのも楽しい。