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H22.5.27
中場利一さんの本、初めて読みました。
おもしろかったです!!
はちゃめちゃなんだけど、男気のある人がさらりとかっこよく描かれていて、それぞれのキャラもなかなかに愛すべき人々で。
連作短編集、全部に登場するケンカ屋井川恭介がいい味出してます。
「カク先生危機一髪」 整形外科医 土田確のお話。
「アイ・ラブ・ミー」 バイクショップ「サムの店」の修のお話。
「笑わないロボット」 フェラーリ乗りでロッカーの東泉寺住職のお話。
「北京飯店にようこそ」 北京飯店の息子敏一(あだ名はペキン)と身代わり石のお話。
「垣根の垣根の曲がり角」 4回目の引っ越しでやってきたヒデくん一家のお話。
「ちぎれたボタン」 車の営業マン星山貞二(ヤカラのテージ)のお話。
「スリーバント、転がる」 たけひな豆腐店の浜田毅のお話。
「あなた明日の朝お話があります」 デンボの田辺のお話。
「オレを持ち上げる大きな手」 井上竜二と父良一(バズーカ井上)のお話。
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自分大好きを自称する9人の男達の物語。アホで、しょうもない男ばかりだけれど、どこか憎めず、それぞれ抱えているものを背負いながら生きている姿を楽しく、時にペーソスを交えながら描いてます。
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自称「家族思い」の中年男が飲み倒して早朝帰宅すると、食卓には妻のショッキングな置き手紙が―(表題作)、赤いフェラーリを乗り回す自称「人気者」の住職が友人の子供を預かった。しかしその子はまったく笑わない。何故?(笑わないロボット)、こんな奴らがたんまり住む町には「退屈」という言葉はない。
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「自分好き、オレ!オレ!オレ好き!」な男たちが登場する連作短編集
馬鹿でツッパってるくせに、実は情けない
そんな可愛げのある男たちの魅力満載
大阪、泉南が舞台なんで、言葉が荒っぽくて
そこがまたいい味出てる
これ読んでると、男ってホント女の掌で踊ってるんだなぁって気になってくる(笑)
文句なしに楽しめました♪
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題名と表紙の絵とのイメージが合わないので、思わず読み始めてしまいました。そうしたら「自分が一番好き」というはちゃめちゃな登場人物たち。でも心温まるストーリーもあり、面白い本です。最後の方で表紙の可愛い仔犬の意味がわかります。
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読み終えて、ものすごく不思議な感じがしました。読み進めるうちに、あの人も、この人も、どの人も、すべての人がいとおしくなってきます。もちろん、悪さもするのですが、どこか、憎めない、それぞれ事情があるんだな、と。
パッと見、怖いけど付き合いだすと離れられない、そんな感じの本でした。
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なかなかどの話もほろ苦いけど
もれなくハッピーエンドだからうれしい!
愛するひとがいるってしあわせ