紙の本
そもそもそんなに重要なのか?
2019/11/25 22:17
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
西欧、とくにアングロサクソン系の個人主義は個人を単位としつつも個と個のつながりをつなぎとめようとする工夫を凝らした個人主義である。
日本は人と人、人と世間(社会)のつながりを契約に頼ることなく自然に構築し、それを活用できる社会である。
ゲーム理論の解説をいろいろ読んでみたものの、何がそんなに大事なのかわからない。ナッシュ均衡というのだって、そもそも当たり前のことじゃないか、と思ってしまった。
今日の少しの利益よりも、長年の付き合いを考えて動くのは当然である。
この理論は、そもそもそんなに重要なのか?
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ゲーム理論の導入としてはなかなかいいかもしれない。
ゲーム理論自体はシンプルに利用する感じで、そこまで深くは語られない。
けどはじめてゲーム理論に触れるならこれくらいの方がいいかも。
へーこんな理論的な考え方ができるのかぁって思える。
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ゲーム理論の「見方」を具体例で紹介する…
そのように感じた。
もう少し専門的な話が出てくるのかな?と思ったのだが、「あとがき」を見て納得。きっかけは高校生だったわけですね(詳細は省略)。
読んでいて楽しいので、この楽しさを皆に伝えることが学習意欲をアップさせるのに必要になるのだが、果たして、今の高校の授業は面白いのだろうか…と考えてしまった。
それと。
社会科学への反省というか、社会の「見方」への反省というか、著者なりの意気込みというか、ゲーム理論的社会論と総括すべく、そういったものを感じた。
最後に。
「あとがき」の締めの「きつねの住む森にて」にはちょっと笑ってしまった
ー ̄) ニヤッ
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高校生 からの 人に向けたゲーム理論の本。 ゲーム理論のはなしもさることながら、数々の事例.逸話が知的好奇心の扉をノックする。
良書
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久々の新書コーナー復活の1冊目。
内容も面白いけど、あまり小難しく書かれていなく、分かりやすい。
「高校生のため」というのに、納得。
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5/27(木):
とても分り易いので、エントリーとしてはとても良いと思います。
興味を引くような事例を使って説明してくれているところも良いと感じました。
ゲーム理論をもう少し学んで、実生活や仕事に活かしたいなと思わせてくれる1冊でした。
入門書とはいえ、教科書的な本ではないので、全体像をまずは抑えたいという方には向いてないかと思います。
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2010.5.29
松井さんあったかいなー。
授業で扱ったケースが多いけど、松井さん自身の主張もちらっと散りばめられてて面白かった。
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ゲーム理論を用いて歴史や生活の問題をひも解く。
分かりやすくて興味深い内容が多いので、まさに高校生が読むにふさわしい。
2011年再読。
JCERで松井先生の授業を受けている。本書自体は、彼のゲーム論に対する愛みたいなものが感じるかなぁ。
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難解と思われがちなゲーム理論を分かりやすく説明してある。選択肢に困るときも、図を書いてみると確率的に選択肢を決定できる。
サッカーのPKの駆け引きや新規市場への参入の是非をゲーム理論で考えれば解はでてくるところが面白い。ゲーム理論を身近な題材を用いて説明することで、導入としては成功している。
ゲーム理論に全く知見の無い自分のような読者にとっては、入門書として最適であろう。次のステップは、著書で挙げている参考文献にチャレンジすることか。
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人はいつでもそれなりの計算をしている、だからこれをパターン化すれば、人間関係も科学になりうる―
イラスト、章立て、序と結の構成も目配りが利いている。著者は経済学教授だが、単に易しく書いた本というより、高校生や幼い娘さんの言葉に耳を傾けてできた共同作品ともいえるか。
個人的にはヒュームへの見方が変わった。
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わかりやすいしゲーム理論の幅広さがわかった。読み合う面白さがわかったのでいろいろなことに活用できそう。
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高校生からの・・・というタイトルを期待しすぎると、その難しさにちょっとあてがはずれた感があるだろう。しかし、世の中のいろんな事象を、ゲーム理論で考えてみようという考えは面白く、ゲーム理論食わず嫌いな私でも読める。というかぐいぐい惹きつけられる。
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<感想>
本書は「ありふれた社会現象の中でゲーム理論が当てはまります」という形で様々なゲーム理論を説明していく。
そして、本書は社会現象8割、ゲーム理論2割といったところであろうか。
ゲーム理論にさくページがあまりにも少なすぎる。
一般的な雑学本としてならゲーム理論に限らず、多くの知見が紹介されているので面白いと思います。
<要点>
■「退出」と「声」(ハーシュマン『離脱・発言・忠誠』)
ある街にレストランが100軒あって、客が1万人いるとしよう。客は100軒の店を食べ歩きながら自分の好みの店を探そうとするかもしれない。このとき、まずい料理やサービスをすれば人は離れていく。これを「退出」のメカニズムという。客は店に来ないことで無言の抗議をしているわけである。一方、100軒のレストランが100人の得意客を抱えている状況を考えてみよう。この状況下では、得意客はそうそう鞍替えしなが、レストランの味やサービスについてあれこれ注文をつける。これを「声」のメカニズムという。
■ある貨幣が価値を持つか否か、黒人には高い家賃を要求すべきか否かという判断はみんながどう判断しているかに大きく依存している。社会現象はみんなの「意見」で作られるものである。
■ヒュームによれば、因果関係を直接感じることはできない。火を観察し、その上方に煙を観察する、という経験を積み重ねて初めて「火⇒煙」という因果関係がぼくたちの頭の中に定着するのである。
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ヒュームについて言及されていた箇所は参考になった。軽すぎる感があるけれど、高校生向けなのであるから文句をいうものでもない。
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「三方一両損」(大岡越前)/「離脱・退室と発言・声」(A・ハーシュマン)/「人間の科学」(D・ヒューム)