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おもしろかったです!
いまいち話がかみ合わなかった理由がようやくわかりました。
病院の先生方がアタマの中で、こんなに凹んだり喜んだりしてるのかと思うと可愛いですね・・・笑
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どんな医師ともはずさないコミュニケーションをとるために
医者の考え方を分かりやすく伝えた、
画期的な本。
一般の人と医師とこういうところですれちがうのだというケースと、
円滑なコミュニケーションのための具体的方法論が書いてあって
面白かった。
もう少しケースがあっても面白いと思う。
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ずっと前に母の付き添いで病院にいったときに、お医者さんと何でこんなに話しが通じないのだろう?という疑問を持って自分なりに結論づけてたことを、わかりやすくお医者さんの立場から書いてくれた本でした。
お医者さんもひとりの人間。人の身体を治すのがお仕事だけど、人の人生を背負うとこまではお仕事じゃない。
医者と患者の歩みより、思いやれるような時代が来るといいなぁと思います。
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危険というのは医師として一番言いやすい言葉。放っておくと危険です、大変なことになりますよ。
その一方で、安全という言葉を使うことはほとんどない。
私が先生の母親だったら、先生はどんな判断をしますか?と聞いてみる。
医学の立場から絶対に大丈夫、とは言えない。
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めちゃくちゃおもしろく、わかりやすかったです。地域医療に貢献する開業医から専門域が高い大学病院や地元の県病院や総合病院。いままでさまざまな病院の先生と出会ってきました。私の場合、地方出身のため子供のころから多くの親戚・知人らの見舞いやらなにらで先生方と話をしたり向き合うことがあったのですが、この本読んで大笑いしました。
だってそもそも、一般人は、医学が自然科学だなんだとはおもっていませんよ。なにそれ?と思うのが普通でしょう。もうその時点からすれ違いコミュニケーション勃発してます(笑)
先日亡くなった叔父の病院の壁にも貼ってありましたが、病院理念のなかに、『医学は科学です・・私たちは、これを追求し、患者様の・・・・』なんていう文言をみつけこれまたクスッ。
日頃、お医者様に愚痴を言いたい一般人の皆様、一度読んでみると違った方向でお医者様と向きあうことができるようになるかと想います。
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[ 内容 ]
医者と患者の話はなぜすれ違うのか。
原因は医師特有の思考回路、「医師アタマ」にあると考えた著者が、その価値観と常識を徹底分析。
よりよい医療を受けるための「患者力」をつける本。
[ 目次 ]
第1章 医師アタマの基本構造
第2章 診療室の中で何が起こっているのか
第3章 患者が知らない医師の常識
第4章 医師アタマの価値観
第5章 医師アタマとの付き合い方
第6章 患者として、市民として
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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「あそこの病院で大丈夫って言われたんですけど・・・」日頃、私の外来でよく聞く言葉。『大丈夫っていうのはね、命に関わる問題がないってことなんだよね』と通訳することしばしば。複雑な医学の中身を患者さんにわかるように翻訳することも私(家庭医)の役割だよなぁ、と。
気を付けなければならないのは、症状の原因を突き止め、治療していく「医師アタマ」の割合が減りすぎると、感情だけに流され、患者さんの利益にならない素人アドバイスとおなじになってしまう。
そのバランスに一定の回答は無いのだろうが、自分にとって、患者さんにとっていいバランスを模索していきたい。
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■医師アタマ
自然科学を信仰し、ゆえに結論は一様になる。グレーゾーンはない
自然科学>患者の事情
自分と違うことではなく、科学的に違うことをすることが許せない
儲けより患者のためにを優先する
→「高いから(治療行為を)しない」という選択を避けたがる
→医師は言いにくくても提案、確認ぐらいしたほうがいい
「治った」より「治した」
「いいことをしたいが」が「いいことをしている」になる
薬を出してよくなったら私のおかげ、
悪くなったら薬がわるい。
本質的には患者自身より臓器を愛している
■診察室では
取調べのポイント
1.重篤な疾病か
2.犯人探しの雛形質問(脱線会話は避けたい)
3.患者は真相解明を依頼したクライアントだと思い込んでる
本人の要求と違っても、本人によりよい選択を勧めるのが専門家
■医師の常識
「マイナス部分がないことを健康という」
異常(値)は正常に戻す必要がある
名前(ラベル)があるから病気になる
■医師から見た病気と患者の具合が悪いは別
1.自分の専門の範疇
→病名が特定され、数値としても示され、治療法なども明確→疾患
2.自分の専門の範疇じゃない
→病的な状態や症状を示している→病態
3.あなたの具合は悪くない
→検査などしても客観的に疾患や病態がないが患者自身が具合の悪さを訴える
原因がわからないのに医療を施すのは危険
「器質的な病気」
検査や肉眼ではっきり確認できる変化があるもの
「機能的な病気」
直に目にすることができない。
病名の弊害
・名づけられたことで病人と化す
・病名がつかないと医療をうけられない(?
■検査とは
まっさら状態でやるものではなく、ピンポイントに絞ってから行うもの
100%白の証明は不可能で白の証明の方が難しい
検査は状況証拠で断言できるようなものではない
医師の「わかりません」=不確実です
「危険です」=いいやすい
「大丈夫です」=いいにくい
ほどほどはない
→医療は最善を目指す
→どんな名医も同じ値段。
不完全性開示の抵抗
→どこにいっても標準的な技術は持っており一様な医療を受けられる
というた建前がある。
ガイドライン・推奨グレード
A:9割の患者に当てはまり行われるべき
B:基本的に行うべきだが事情を考えながら
C:微妙なこと。患者と話しながら決定
D:行うべきではない
→Cが多かった
コンセント
合意ではなく同意として訳されてしまった
■医師アタマとの付き合い方
鎧(ぶれることなく医学的に正しいという姿勢)を脱がすこと
・人スイッチを入れる
先生の家族だったら、先生が私の立場だったら。などと訊く
空気を和ませる(例:お昼まだ食べられてないですよね
人生で目指すものを共有する(例:自立した生活ができるよう
QOLなど主観的なものも測る傾向→客観的判断の材料にしていこう
測れない主観をなんとか医療に乗せる
「大丈夫」を言わせるためにはポイントを絞る
→「その点は大丈夫」といいやすい
「絶対に大丈夫」とはいえない
セカンドオピニオン
→医師は他の医師を商売敵だと思ってない
「あたなを信用していないのではなく、不安を解消、納得するため」
駄目押しとしてというスタンスでいい
死=敗北、病=敵 なのか?
コンビに受診が実現できれば越したことはない
→病気は時間を選ばない。あくまで応急処置
不安ビジネス
見極め
=利益ありきか
=科学的根拠があるか≒保険診療の対象か?
患者のため(思い上がり)の、患者の立場に立った(勘違い) ではなく、
ともに考える医療
医療者は患者の立場にたつべきではない
「医師のすることは、人間の健康の中の3%くらいをよくして、
同時に1.5%%くらいを悪くする。そして差し引き1.5%の利益を与える」
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医師が大丈夫というとき。
患者の具合が悪くても検査で引っ掛からないとき。
医師が大丈夫と言えないとき。
100%の保証がないとき。医学的な事実を覆しても気の利いたウソを言うことは許されない。