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話題のfacebook成り立ちがわかって面白い。ネット好きな人、ソーシャルメディア好きな人、ベンチャーすきな人などにオススメ。スピード感あり、一気に読めました。映画も楽しみ。
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facebookといえば今や世界中に5億人以上のユーザが参加する、知る人ぞ知るSNSだ。
本書「facebook -世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男-」はそのfacebookの黎明期を記した本。
以下ストーリーものなので最後を省いての要約
ハーバード大学の学生、マーク・ザッカーバーグは「Facemash.com」というサイトを開発した。
Facemash.comはハーバード大学の女の子の画像を2枚表示し、アクセスしたユーザはどちらの女の子が魅力か投票できるサイトだった。
このテストとして公開したサイトは公開後急激に広まり、2時間足らずのうちに22,000の票を集めた。
このサイトによってマークの名は学内で有名になるのだが、同ハーバード学生のキャメロン・ウィンクルヴォスとタイラー・ウィンクルヴォス兄弟からあるサイトの開発を依頼される。
ウィンクルヴォス兄弟が提案したサイトは、ハーバードの男女が知り合うことができ、交流することができるインターネット上の出会いの場のようなものだった。
しかしマークはウィンクルヴォス兄弟のサイトを開発する前に親友のエドゥアルド・サヴェリンと、ハーバード学内のメンバーだけに限定したSNS「The Facebook.com」を公開してしまう。
このことで後にマークは、ウィンクルヴォス兄弟に訴訟されることになる。
「The Facebook.com」は公開後、学内で急速に普及した。
しかしサイトのアクセス量が増えるにつれて、初期に設定したサーバでは運用が難しくなってきた。
よりサイトを大きくするためにマークとエドゥアルドの二人は会社を設立。
会社設立後、マークはインターンでカリフォルニアに、エドゥアルドは研修のためニューヨークへ行くことになる。
その後マークとエドゥアルドは困難な問題に直面し、二人の距離は離れていってしまう。
本書は著者ベン・メズリックがFacebook黎明期の関係者に話を聞いて書いた本だ。
しかし著者はFacebookの創業者、マーク・ザッカーバーグから話を聞くことができなかったため、
ストーリー上マークの視点で書かれることは少ない。
つまりマーク・ザッカーバーグがどう思いFacebookを設立したのかはわからない。
だが本書を読めばFacebookの黎明期に起こったことを知ることができるし、
マークの周囲の人間から見たマークがどういう人物であったかを知ることはできる。
Facebookを使っている人、ソーシャル・ネットワーキングに関わる人ならぜひ読んで欲しい一冊でした。
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おもしろかったんですが、けっきょくザッカーバーグさんがどんな人かは周りの人の解釈でしか出てきてないのでわからないままなのが残念!
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デヴィッド・フィンチャーがマークをどう描こうと、
この本を読んでしまったからには悪意を抱けなくなるだろう。
現代に生きるモンキー・D・ルフィなんだから。
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facebookの機能がどうやってできたのか?という観点での話しかと思いきや「人間ドラマ」という要素が強く確かに映画になるとおもしろそうかと。
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映画「ソーシャルネットワーク」の原作、ストーリー展開がよく一気に読める本です。ただ、映画を見る前には読まない方がいいですね。
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【Accidental Billionaire】
邦題『facebook―世界最大びSNSでビル・ゲイツに迫る男』
成功の要件は、「能力」、すなわち何が出来るのかよりも、誰とするのかが鍵になるのかを教えてくれる。
世界最大のSNS「facebook」の黎明期の話。その背景にある、好奇心、努力、出逢い、野望、女性関係、裏切り…これらを緻密なインタビューを基に物語風に再構成したのが本書。
プログラミングとハッキングの天才、マーク・ザッカーバーグが、エドヴァルド・サヴェリン、ショーン・パーカーといった社交の天才たちを利用し、“階段”を駆け上がりアクティブ・ユーザー5億人を誇るfacebookを築く。
この本で特に関心・興味をもったのは、次の2点。
①目的合理的な精神
舞台となるのは、人類の叡智の極北・米ハーバート大学。マイケル・サンデル『これからの『正義』の話をしよう』よろしく、そこに在るのはAcademyだと認識していた。手段としての知識ではなく徳育や人間力の涵養を目的とする暗黙知のようなもの。しかし、その内実、学生が求めるのはどこまでも“功利的”なもの。だから、必修科目は「必要悪」p54。学生から、将来をまなざして嗜癖 ではなく投資に時間を捧げる。日本ではこういう、どこまでも打算的で計算的な態度って生理的な嫌悪を伴うけど、やはり強い。おそらく、中国、韓国の学生もこのような気鋭の精神を宿しつつあるから
日本人もそれに対抗していくべき。
②適者生存
スポーツ選手に運動で挑んでも勝てない。
芸人にお笑いで挑戦しても勝てない。
帰国子女に英語で挑んでも勝てない。
だけど、自分の空間に誘いこめばそういう人達にも絶対負けない。
マークにとって、それはITだった。そして、自分に欠けているものは「社交性」や「人脈」ということに気づいていた。だからつながりにそれらの補完を求める。
やはり未来が見えている人と、自分を分かっている人は強い。
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『facebook』読了。映画ソーシャルネットワークの原作本。映画の方が内容も豊富でよく出来ているのでそちらをチェックするのがいいかも。作品を通して、マーク・ザッカーバークという男は終始、捉えどころがない印象が強くなった。彼の真の理解者はいるのだろうか?
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日本語訳の誤字脱字が多い。
根深い独裁政権を崩壊までさせたfacebookが、
どのように立ち上がったのかを追える作品。
素晴らしいものを創ると敵も増えるのね。
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ベンチャー企業の立ち上げの歴史の裏側には、こういう色々な事情と人のエゴが蠢くものだと思いますが(そしてそういう人間模様のほうがドラマになりやすいんでしょうが)、ちょっと大げさに表現しすぎかなという印象。でも読み物として読むと単純に楽しめました。
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人は自分にないものを投影し何かを作り出してきた。「完全」の象徴である神はその最たる例であろう。神は常に人間の不足を補う存在である。
個人に関しても同じだ。何か「作品」と呼ばれるものを作る時、そこに自分にないものを投影する傾向がある。特定の個人に対する憧れは、その個人にある自分にないものへと向けられる。人間という生き物の特徴は自分を精神的に補完してくれるものを作ったり、探したりすることにエネルギーを割くことだと言えるかもしれない。それはお腹がすいたらものを食うのと同じくらい重要で、そして単純なことなのだ。
名門ハーバード大学の根暗な天才マーク・ザッカーバーグにとっては、それが「facebook」だった。世界最大のコミュニケーションツールを創設したのは、「コミュニケーション」という言葉からは最も縁遠いと思われるような人間だった。彼は自分に欠ける「コミュニケーション」というものを、文字通り「作品」にして見せたのである。
本書では彼が餓えた獣のごとくfacebookを大きくしていく過程が描かれている。facebookは彼のコンプレックスと欲望そのものだ。彼は自分の中に在る欲望に、野獣のような忠実さで応えたのである。そしてそれを行動に突き動かしたものは何であるかということに関して、「大学生になったからセックスがしたかった」とするような本書の描写は、ただただ他人事とは思えない次第である。
人間は実はいたってシンプルだ。天才は酷くシンプルだ。
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本書はアメリカなどで各種映画賞を続々と受賞している話題作「ソーシャルネットワーク」の原作。
著者前書きなどから推測すると、ココまで克明に当時のようすを描けたのは、「フェイスブック」創業時のメンバーの取材に成功したからのようだ。
いやそれにしても面白かった。
女の子にもてず、社会の中で自分の居場所を作れなかった天才が、1つのひらめきと、そのひらめきに自分の生活のすべてをかけて築き上げた『作品』。それがフェイスブック。
何より、本書ではフェイスブックをつくり、ネットの状況を変えつつあるマーク・ザッカーバーグの存在の面白さが際立つ。というか、実は本書はザッカーバーグその人には取材できていない。
孤独な青年の内面には最後まで近づけないけれど、物語の中心として、最後までなぞめいた存在のザッカーバーグの磁力。そんなものが感じられる本だった。
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facebookの成長は現在進行形で進んでいる中、その巨大SNSの創世期を描くというタイムリーな題材が興味深いだけでなく、取材を通じて得たいろいろな人間模様がしっかり描かれてる。面白いノンフィクション小説だと感じ、一気に読み終えました。
冒頭にfacebook創始者のマーク・ザッカーバーグには取材できていないことが記されていたが、結果的には取材できないで良かったのかもしれない。ザッカーバーグの存在が謎めいていることで、いろいろな人がそれに翻弄されながら感情が動く様が読んでいて面白く、その対比によってザッカーバーグの天才ぶりがとにかく際立つ。
きっと、取材をされた人たち、例えばエドゥアルド・サヴェリンがそうだろうが、かなり心に秘めた感情があると思うのだが、それでもザッカーバーグが明らかに飛び抜けた存在であることだけは否定してない。この本を読みながら、「本当のスゴい人とは?」ということを考えさせられました。実際、サヴェリンにしても一般的に見たら相当な出来るヤツのはずなのだから…。
また、facebook開発の根本的なところに、女の子とセックスをしたいということもあって、そういった人間の根源的な欲望に忠実であることに共感を持ちました。ハーバードのエリートであれそれは変わらないという…。だが、それがビジネスとしてどんどん大きくなって、様々な裏切りや憎しみを生んでいく様を見ると、世の中の面白さを感じざるを得ません。
加えて、僕ら日本人からすると、アメリカの大学生(むしろアイビーリーグのようなエリート学生?)の生活にはあまり馴染みがないはずなので、フラタニティの話など序盤の学生生活を表す数々の描写や、アメリカならではのパーティ文化も、興味深い要素の一因でした。
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この本はいうなれば共同設立者であるエドゥアルド・サベリンのサイドから見たもうひとつの「フェイスブック創業物語」です。映画「ソーシャル・ネットワーク」の原作ですが読み物としては時間があればどうぞ。
この本を最初に読んでいた当時、僕はフェイスブックの参加を迷っていた頃で、この本を読んだ直後あたりから頃合を見て導入したという経緯がございます。この本は現在CEOを勤めるマーク・ザッカーバーグの協力は得られなかったらしく。共同設立者で現在は彼と袂を分かっているエドゥアルド・サベリンの証言が基になって構成されているいうなれば「外伝」的な位置づけになっていると個人的には思っています。
デビッド・フィンチャー監督の映画「ソーシャル・ネットワーク」の原作だということは小耳に挟んでいるのですが、まだこの記事を書いている現段階では映画を見てはいないので、詳しいことはいえません。しかし、創業物語としてみるのならば『フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)』のほうがずっと面白いと思います。今回、この記事を書くためにもう一度読み直してみたのですが、エドゥアルド・サベリンたちがハーバード大学に通う女の子と以下に付き合うか?ということがかなり含まれており、ちょっとそこが余計でした。
しかし、フェイスブックそのものが巨大になっていき、エドゥアルド・サベリンとショーン・パーカーやマーク・ザッカーバーグとの間に次第に亀裂が入り、ついには裁判にまで発展してしまう過程が、読んでいて非常にやるせなさを感じてしまいました。しかし、日本のベンチャー企業の創業者の自伝を読んでいてもかなり似たようななことがあって、こういうことは洋の東西を問わずあるんだなぁ、なんて読みながらそういうことを思いました。
今、日本でもビジネスユーザーを中心にフェイスブックの利用者が多くなっているそうですが、彼らの物語を一度読んでいただいて、今後の自分のフェイスブックライフというものを一考する、というのも、あながち悪いことではないのかもしれません。
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この機に乗じてフェイスブックを読んでみることにした。小さな卵が孵化する瞬間は、どれも小さな所からだというのを改めて感じた。ザッカーバーグがハッカーであったことや、非効率なクラブ、パーティーの是正のために生み出されたものがこのフェイスブックだったことを、この本を読むことで初めて知ることになった。フェイスブック誕生前、ハーバードのコンピュータシステムに侵入し、セキュリティを突破したエピソードは読んでいて爽快だったし、また、ハッカーであった彼ならお手の物であったことだろう。全体を通して見て、彼がコンピュータにのめりこむ姿勢が一貫して伝わってくるものであったし、同じ二十代とは到底思えない圧倒的な印象を持ってしまった。フェイスブックが急成長していく過程には、人間関係の問題も浮上してくるのだが、その点に関しても、誰もがみんな考え方、思考の相違がある以上、いたしかたないようにも思われる。最後の部分が正直少し物足りないものであったが、最近出た類似本『フェイスブック 若き天才の野望』にそれが改善してあることを期待しながら、さらに深く迫っていきたいと思っている。今来ている流れ、そして共通の話題を求めている人におすすめしたい一冊である。