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ご本人以外に、ご家族へのインタビューも収録されていて、驚き。昨年末の原画展に行けなかったことが、ことごとく悔やまれる。単行本未収録作品『月蝕』が読めたのは、とってもしあわせ。
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この書棚には珍しい、ムック本である。
ロングインタビューなども収録されていて、知らなかった萩尾さんの一面にも出会える楽しみもあるし、萩尾さんの読み逃した作品も収録しているようなので、勇んで買った。
初期の作品はあらかた読んでいたが、10代の頃に描かれたという未完成の作品がふたつ掲載されていた。
当然、デビュー前であり、未完というとおりペン入れ途中で頓挫しているもので、習作ではあるけれど、驚くのはその構図の取り方。
10代で、少女漫画で、あんな構図はふつう取らない。
思いつきもしないかも知れない。
いや、思いついても、描くのが難しいからヤメてしまう。
萩尾さんと云えど10代では絵がまだ拙いので、間延びして見える個所もあるが、じつはコマの運びは正解で、デビュー後の萩尾さんの画力を想像しながら読むと、じつに良い「間」なのである。
それにしても、やはり彼女は天才だった。
確信した。
仕事の手が空くとスケッチブックに絵を描いている・・・という話は以前から聞いていたし、それだけでもボクらには考えられないことであるが、頭の中の90%が漫画のことで占められていて、残りの10%で日常のことを考えるという話は、もしそれが本当ならおそらく生活者、実務者としては不具に近いはずだ。
こういう表現者を通常の感覚で理解するのは、難しいかも知れないが、それだけに萩尾さんの孤独や苦しみもまた人知れず多かったと思う。
それでも・・・
大きすぎる影響は今も消えやらず、ただただ、ため息の中で、ボクは今夜もその美しいファンタジー世界の写し絵を眺めている。
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萩尾望都についてではなく、周囲の人が萩尾望都をどう見ているかに焦点を絞った本だった。
私が望んでいた萩尾望都について深く知りたい人のための本ではない、と感じた。
しかしながら、萩尾望都について、皆が口を揃えて天才というのが凄い。萩尾望都はそういわれ続けながら、作品を生み出しているのだが、視点が外からの評価ではなく、己の中にあるんだなと。
つらいことでも何でも、客観視して整頓して表現する。
冷静なまでの観察と分析。
一見穏やかだが、凄い人なんだなと思った。作品が読みたくなる。
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インタビュー記事や作品の解説、初期の未完作品など盛りだくさんな内容。特別寄稿の先生たちがまた豪華な顔ぶれで、お腹いっぱい。
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未発表作を含むマンガも、インタビューも、仕事場の写真も、有名作家のエッセイも、全て読み応えがあったけれど、ご両親のインタビューが最も興味深かった。
これまでインタビューや作品において、親(特に母親)との葛藤を語ってきた著者だが、ご両親側の意見を読むのは初めてだった。
結論としては、ご両親にとって萩尾望都氏はあくまで娘の「もーちゃん」であり、どれだけ衝突を繰り返そうとも、漫画家ではなく、劇作家のような世間に誇れる(とお母様が考える)人物になって欲しいのだなと感じた。萩尾氏のインタビューとあわせて、どんな人にとっても「親に認められたい」という願望は看過できないのだと痛感するとともに、親のエゴが子どもに及ぼす影響について考えさせられた。
その他、ご本人のインタビューの中では、Google Earthで過去や未来(例えば1600年ルネッサンス期のフィレンツェ)が見れたら面白い、という発想に、さすが「天才」であり「創造者」だと唸らされた。
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未完の処女作が収録されています。
これが10代の頃に描かれた作品とは…、さすがというか、すごすぎます。
萩尾先生の作品は、まだまだ読んでないものがあるので、ガイドブックとしても利用できそうです。
時間に余裕ができたらじっくり読みたいです。
【2010.06.17】
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萩尾望都さんのマンガ人生や、家族インタビュー、作品紹介、未発表作品など満載である。天才という領域を垣間見せてくれるこの本は嘆息の言葉しかもれない。
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感動の分析
・どうしてここで感動したのか,ここにたどりつくまでにいくつポイントがあったのかなどを考える。そのために最初からストーリーを書き出したこともある。
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萩尾さん祭り2
竹宮さん派でしたので今さらのお勉強です(笑)
…でも【毛糸玉にじゃれないで】を読んだ時のショックは忘れられないです。
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漫画家生活40周年を迎えられた萩尾望都さまの特集本。
本人のロングインタビューと、家族へのインタビューが目玉です。
ってことで、改めて萩尾望都が読める<今>に生きていてよかったなぁと、思うのであった。
萩尾望都が読めることは、人生の至福だよ。
それにしても、40年現役であり続けるということがどれだけ偉大なことか。それを支えているのが、もーさまの誠実なお人柄というところが、泣かせるのである。
ホント、尊敬に値する方だと、改めて心の底から思った。
うん。創造は、常にその個人を通して生み出されてくるものである。だからこそ、謙虚さや人柄が最後はモノを言うのだろう。
特別寄稿で恩田陸も書いていたのだが…。
やっぱり、もーさまファンでしたね。恩田陸作品に触れるたびに、この人はもーさまの愛読者で、NHKの少年ドラマシリーズみて育ったんだろうな、と思ってたんだけど、少なくとも前者は当たっていたようだ。
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表紙は「ポ-の一族」エドガー&アランですね♪
萩尾さんのインタビュー他デビュー作品・幻の作品も掲載。
評論家・親族・漫画仲間によって明らかにされる
「萩尾望都像」も興味深いです♪
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発売日にもち買った!!萩尾望都の素顔が知れて、より作品を楽しめた♩これをきっかけに「マージナル」も読んだ。
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すばらしい。隅から隅まで愛のつまった本。
読んでいる間中、しあわせな気分だった。
読み終わるのが名残惜しいと思ったのは、ひさびさ。
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萩尾先生のご家族について、初めて知ることばかりでした。
これからも斬新な作品を産み出して欲しいです。
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こ、これはすごい・・・!萩尾望都のすべて!また、里中満知子だの山岸凉子だのちばてつやだの、そうそうたる面々からのメッセージ。そして本人へのロングインタビュー、両親・姉妹・マネージャーへのインタビュー。
母子・父子の葛藤を描く萩尾望都の原点が垣間見える。
日本の漫画界にとっては国宝のような作家でも、両親にとっては「子ども」。そこが痛い。苦しかったのだろうなあ。でも、その苦しみがなければあれらの作品は生まれなかったのだしなあ。