投稿元:
レビューを見る
2010年の経済状況をわかりやすく勉強できる。
人民元の切り上げ
北朝鮮のデノミ
PIIGS・STUPID
ピグー効果
オバマの金融規制改革案
などなど話題てんこ盛りの一冊。
投稿元:
レビューを見る
かなり荒っぽいけど、すごくわかりやすく経済学用語を説明してくれてる。最近のトピックも解説してくれてるし、コストパフォーマンス良いです。
タイトル通り前提知識ない人でも楽しめると思うし、多少勉強した人でも最近の動向をおさえられるので役に立つと思います。
個人的にニューズウィークのこのシリーズはなかなか良書が多いのでオススメです。今回も各編の著者は名だたる人なので、是非読んでみてください。
投稿元:
レビューを見る
IS-LM曲線・乗数効果・逆選択・流動性の罠など、経済学の教科書に出てくる重要な用語が非常にシンプルな形でまとめられています。
アダムスミスに始まり、マルクス、ケインズ、フリードマンなど、経済史における偉人達の思想も簡単に紹介されています。
これでもっとたくさんの用語やトピックを紹介してくれたら、政治経済関連のニュースを見るときに、辞書みたいにして使えるのになあと思いました。
投稿元:
レビューを見る
素人でも分かる。
経済学って自然科学に比べると、整備されてない学問だなと思う。
結構根本的なところで、かなり主張が違うんだもんな。
複雑だし、実験が難しいから仕方ないのか。
学生時代、有機電子論の曖昧さが嫌で、物理化学の理路整然とした感じが好きだった。
それでも、有機化学は整備された環境で実験できるからまだ良かったな。
投稿元:
レビューを見る
従来&新しい経済理論(行動経済学など)、経済史、時事問題などから構成されており、Newsweekならではの情報収集力をうまく使ってコンパクトにまとめていると思います。
経済初心者でも分かりやすく読める一冊。
投稿元:
レビューを見る
タイトル通り経済ニュースを読み解くための超入門
時事トピックへの関連が良く分かる
菅さんが乗数効果の質問に答えられなかったけど、あなたは知ってますか?
NOなら読んでもいいと思う。
-my bookdarts-
大ざっぱに言うと、ピグーの理論によれば、マネーサプライを物価で割った数字が大きいほど、消費者がリッチな気分になって財布のひもがゆるくなると考えるからだ。
(中立命題に関して)「国民はばかではない。将来の政府の動きを予測して、自衛措置をとるから、財政政策の効果は限定的だ」というものだ。これって「政治家より国民のほうが賢い」という意味なのではないだろうか。
ドイツでは38の大学に「カール・マルクス同好会」があり、70年代以来の盛り上がりを見せている。
先に倒れる先進国は、アメリカか、日本か、イギリスか。いずれ劣らぬ「ハイレベル」の戦いだ。
確かに、経済記事は複雑だ。でも、だからこそジャーナリズムの黄金率-「いつでもばかな質問をせよ」があてはまる。
投稿元:
レビューを見る
超入門ということで、広く浅く。大学生向けの経済学入門の本と同じような感じ。とりあえず学ぶという目的としては、非常に良いと思う。
ただし、経済の分野は人によって考え方はいろいろなので、その人がどういう考え方の人であるかを踏まえた上で読んだほうが良いと思う。
また、今話題のテーマを今話題の人が書いているということも良いと思う。
別の言い方をすると、賞味期間限定かも。
投稿元:
レビューを見る
社会人として、経営者として必要な知識が簡単に手に入ります。
中学、高校、大学時代に覚えたことも復習出来ます。
下記備忘録となります。
■経済学とは・・
お金も時間もモノも限られている。何をどれだけ選ぶか。経済学はそうした選択に関する学問だ。
・経済 → お金やモノやサービスの流れのこと。
・経済学 → 経済の中身が誰のどのような行動によってどのように増えたり、減ったりするのかを個人レベルと社会全体のレベルで解き明かして説明してくれるもの。
■トレードオフ
使える資源が限られている以上、何かを選べば何かをあきらめないといけない。
■機会費用
トレードオフに直面した時、意思決定で重要となってくるのが
機会費用の考え方。
機会費用とは何かを得るためにあきらめないといけないもの。
つまり別の何かをしていれば得られたはずの利益や満足感(お金以外のメリットを含む)を、費用という言葉で表したものだ。
■ミクロ経済学
・個々の家計や企業の意思決定とそれらの相互作用を分析する
・モノの価格がどう決まるかを説明するのが基本
・個人や個人企業の選択を考慮する
■マクロ経済学
・国全体の経済を分析する
・経済成長、失業、インフレなどを扱う
・個人や個別企業の選択は考慮しない
■新古典派
・市場に任せれば需要と供給が自動的に一致するため、政府が介入する必要はない
・好況時に当てはまりやすい
・主にミクロ経済学を対象とする
■ケインズ派
・不況時には需要が不足して失業が発生するため、政府支出で需要を補う必要がある
・不況時に当てはまりやすい
・主にマクロ経済学を対象とする
■IS曲線(投資・貯蓄)とLM曲線(貨幣需要・貨幣供給)
・横軸にGDP(国内総生産)、縦軸に利子率をとる。
・IS曲線とLM曲線を組み合わせれば、政府の経済政策の効果をおおまかに理解することができる。
~IS曲線の場合~
・利子率が低いほど、企業の投資が増える
↓
・経済が成長してGDPが増える
↓
・グラフは右下がりになる
~LM曲線の場合~
・GDPが増えると、取引が活発になるので世の中でより多くのお金が必要とされる
↓
・お金に対する需要が供給を上回ってバランスが取れなくなる
↓
・需給関係から利子率が上がる(利子率が上がるとお金の需要が減りバランスの良い状態に戻るため)
↓
・グラフは右上がりになる
<経済学用語>
■ケインズの美人投票
結論、他の投資家がどの株が上がると考えるかを予想すること。
・株価の決まり方を群集心理で説明した比喩。
・景気や企業の業績がとくに変わらなくても、株価は大きく変動することがある。そのため群集心理でも左右されると考える。
・ロンドン新聞で行われていた美人投票。100人の女性を��て最も美しいと思う6人に投票。その選択が投票結果に最も近かった者に商品が贈られる。そのため他の人たちが美しいと思いそうな女性を予想して投票する。
■比較優位
ある人間がある仕事を1人ですることによって別の仕事ができなくなるときその損失が他人より少ないことを比較優位という。
これに対し単純に他人より仕事の生産性が高いことを
絶対優位という。
・打撃において、大リーグの首位打者と球団のタイピストでは、首位打者のほうが優位
・タイピングにおいて、大リーグの首位打者と球団のタイピストでは、首位打者のほうが優位
・この場合、大リーグの首位打者は打撃でもタイピングでもタイピストに対して絶対優位を持つ
しかし首位打者がタイプをすれば書類作成による収入より大きい試合による収入が失われる。そのためタイプ作業に関してはタイピストのほうが比較優位にある。
首位打者は野球、タイピストはタイプと分業したほうが全体として効率的である。
■合成の誤謬(ごびゅう)
部分的には合理的で正しい行動が全体としては間違った結果を導きだすこと
・たとえば不景気なので貯蓄するということは個人レベルでは良いが、全員が実施したらますます不景気になってしまう。。。
■メニューコスト
レストランでいう「メニュー」を作り直すことに代表される価格変更にともなう費用のこと。一般に価格変更にかかる費用をメニューコストという。
■逆選択
逆選択とは、買い手と売り手のもつ商品情報に偏りがあるために市場原理に基づく
効率的な資源配分が妨げられ、品質の良い商品が市場から姿を消してしまうことをいう。
・有名なのは経済学者ジョージ・アカロフが示した中古車の例。
ある中古車が事故者かどうか、故障しないかどうか、一番よく知っているのは売り手である中古車オーナーである。しかし買い手は売り手の言葉しか情報がない。これを「情報の非対称性」と言う。
この場合買い手は、車が本当に良品だった場合の価格と、欠陥車だった場合の価格の平均の価格以下でしか車を買おうとしない。その結果、欠陥車はその価値以上の価格で売れるが、良品車のオーナーは売るのをやめてしまう。情報の非対称性のために中古車市場は欠陥車だらけになり良品車が姿を消す逆選択が起こる。
■非ケインズ効果
ケインズは不況のときには財政支出や減税をすると景気が回復すると説いた。
非ケインズ効果はその逆で、財政支出を減らしたり増税することで
景気が良くなること。80年代のデンマークやアイルランドで実際に起こったことから注目されている。
■乗数効果
政府の支出が、それを受け取った人の所得になり、その人の(貯蓄を差し引いた)
消費がまた次の人の所得になるという具合に、最初の支出の数倍の所得を生み出す効果を
乗数効果という。
しかし実際にはクラウディングアウトなどの効果で減殺され
計測される最近の乗数効果は1前後である。
■価格の弾力性
価格の変動による商品需要の増減の程度のこと。
例えば、ある商品の価格を2%上げたら販売個数が1%減少したとすると
この商品の価格弾力性は「1%÷2%」で0.5となる。
■サンクコスト
サンクコスト(埋没費用)とは投資したお金のうち、回収不能になった費用のことである。
そしてその費用にこだわるあまり投資判断を誤り、かえって損失を拡大させてしまうことを
サンクコストの誤謬(ごびゅう)という。
■現状維持バイアス
人は変化より現状維持を好む傾向があり、そのことを指す。
例えばいったん買った投資商品や生命保険を手放して他の商品に
乗り換えるのには勇気がいる。乗り換えたほうが得する可能性があっても
損する可能性が少しでもあると今のままのほうがいいと思ってしまう。
人間は同じ10万円でも利益として得たときの喜びより、損失として
失ったときの痛みのほうがはるかに大きく感じてしまう傾向がある。
■ナイトの不確実性
フランク・ナイトは1921年に初めてリスクと不確実性を区別した経済学者。
ナイトはランダムに起こる不確実な事実のなかでも統計的、確率的に
可能性を推測できるものをリスクとし、突発的で推測不可能な事象を不確実性として区別した。
■経済の外部性
企業や個人の行動が市場メカニズム(売り手と買い手)とは関係のないところで
社会に及ぼす影響のことを「経済の外部性」という。
例えば化石燃料を燃やす火力発電によって大量の温室効果ガスを排出する、
庭に花壇を作ることで街の景観が良くなること。
プラスとマイナスの場合それぞれのときがある。
マイナスは外部不経済、プラスは外部経済と呼ぶ。
■流動性の罠
景気が後退すると中央銀行は金利を下げて市場に流通するお金の量を増やし
投資を刺激しようとする。普通なら金利が下がればお金を借りて設備投資をしたり
家を買ったり株を買ったりする人が出てきて景気は回復に向かう。
しかし金利水準がゼロに近くなると、伝統的な金融緩和策がいっさい効かなく
なってしまうことがある。それが流動性の罠と呼ばれる状態。
罠にかかった獲物のように逃れられなくなってしまう。
例えばゼロ金利に近い状態で中央銀行がどんなにお金の供給を
増やしても資金需要が飽和しているので銀行の貸し出しは増えず、金融緩和の効果もなくなる。
■クラウディングアウト
政府が財政支出により景気を刺激しようとするとき、国債を発行してその資金を調達すると
市場ではお金が足りなくなる。その結果、お金の値段である金利が上昇して、本当に
お金を必要としている企業や個人が借りられなくなり、金融市場から締め出されてしまう。
これがクラウディングアウト。
お金が借りられなくなった企業や個人は、設備投資をしたり住宅を買うことができなくなり
政府の財政出動も結局は効果が相殺されてしまうという理論だ。
(公共事業でお金が入っても、使える人が減るので相殺ということである。)
■効率的市場仮説
合理的な市場参加者が集まり情報も行き届いている効率的な市場では、過去の出来事から
将来起こりうる出来事まで、入手可能な情報はすべて株式や債券などの証券価格に織り込まれて
いるという考え方である。
つまりお得な証券はなかなか存在しないということである。
異常(異常な価格が付けられている証券)が起こっても売り買いを通じてすぐに適正な価格に収れんする。
↓
安すぎる証券、高すぎる証券はない
↓
なかなか儲からない
■賃金の下方硬直性
賃金を一度上げてしまうとなかなか下がらないことをいう。
労働力の価格である賃金は本来、モノの値段と同じように需要と供給で決まる。
しかし実際には労働組合の抵抗などのために賃金は必ずしも理論どおりには
下がらない。賃金が下がらなければ企業の採用意欲は回復せず、失業者の再雇用も進まない。
失業率が高止まりする原因にもなる。
投稿元:
レビューを見る
池田信夫、池上彰やニューズウィークの売れっ子記者の方々(知らんけど)が、経済学の基本から最近の世界経済トピック(リーマンショックの話題が多い)まで、超入門とあるように非常に分かりやすく、簡潔にまとめてくれています。
リスクと不確実性の違いとか、非常に勉強になった。
ただ改めて思うのだが、経済学ほど難しい学問はないなぁと。なんせ答えがない。
本文中にもあるのですが、経済理論は宗派のようなもので、経済学者の宗派によって答えが全くかわってくる。経済論争は神学論争と同じで答えが出ない。
そして今、金融危機によってこれまでの市場主義が否定されて経済学は混沌状態にあることも、この本を読むとよくわかる。「現在の経済学は天動説は否定されたが地動説は見つかっていないような宙ぶらりんな状態にあり、地動説が存在するのかもよく分からない。」
大変な世の中です。
投稿元:
レビューを見る
超入門というぐらい超入門編である一冊。
この本の内容を理解しても、実際の仕事にうまく応用させるには難しいと思うが、そもそもの知識として知っておくと間違いなくプラスと思う内容。
ケインズなど、大学時代に勉強したことが思い起こされた…。
投稿元:
レビューを見る
経済学についての基本知識について学べる。まさしくタイトルどおり「超入門」レベルの内容なので、私のように経済学に無知だが興味あるという方にピッタリだと思う。逆に、ある程度の知識を持っている方にはお勧めしない。わかりやすい文章と見やすい図表で難解な経済に関する用語・人物や時事問題がテーマごとにまとめられているので、より勉強を深めたい経済分野が見つかるはず。私は特に、行動経済学とゲーム理論に興味を持った。「経済学は『選択』に関する学問」という切り口から展開されているだけに、私たちが生活するにおいて常に行っている「選択」という作業が、経済に与えている影響は非常に興味深い。そんな、難しく思える「経済学」の門に入る一助になる1冊。
投稿元:
レビューを見る
様々な経済の理論や、今問題になっている経済の議題が詳しく解説されている。使われている用語や言葉も難しくなく、これを1冊読み込めば基本的な経済学は学べる。
投稿元:
レビューを見る
経済学は決して学者だけのものだけでない。日々の選択と密接に関わっている学問であるということを教えてくれる入門書。社会や生活を見る視点がいくつか増えると、何だか楽しくなる。
投稿元:
レビューを見る
文字通り経済の入門としてとても役立った。特に池田信夫さん監修の前半は何度も読んだ。この本を起点に何冊か経済入門書を読んだが、いつもこの本で再確認した。
投稿元:
レビューを見る
図表が多く、とても読みやすい本。
前半は、経済学についてや、「価格弾力性」「情報の非対称性」「現状維持バイアス」といった経済用語の解説。
また、アダム・スミスからダニエル・カーネマンにいたるまでの経済学者の紹介もされている。
後半は、金融危機について。
金融危機と、その後のヨーロッパ各国の財政問題を、既存の経済学は解決できるのか。
あるいは、「心理学」「細胞生物学」「脳科学」といった異なる分野と経済学の融合が、新しい世界を切り開くのだろうか。