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ゴジラやガメラといった怪獣が、本当に今の日本に現れたらどうなるのか。なんて、子供向けのヒーロー物、特撮映画の出来事を、現代科学に基づいて本気で考えている作品です。
ただ、科学的といっても、難しい理論による議論が繰り広げられる訳ではありません。義務教育を受けていれば十分に理解できる内容で書かれています。
いやー、こういうくだらないことを本気で考えちゃう姿勢、大好きです。
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怪獣小説+SFの金字塔!
小さなころ、ゴジラやウルトラマンに親しんだものとしては、これほどココロオドル小説があるだろうか。
怪獣映画のエッセンスを詰め込んだ、スペクタクル溢れる展開。そして怪獣映画にありがちなご都合主義を、SF理論で補完することで筋を通している。
小説としてのオチは今ひとつだが、それ以上にオモシロイ!
エンターテイメント作品かくあるべし、と言えるような王道のエンタメ小説です。
ウルトラ好きやゴジラ好きはおろか、SF好きにもぜひ読んでほしい極上の一品です。
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怪獣SFでふたぐんいあいあ
や、クトゥルフ分はほんの少しですが
海の底の解説で存在は知っていたけれど、文庫落ちするまで買わずじまい
あんまり特撮好きじゃないけれどふつーにSFとして楽しめました
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怪獣が自然災害の様に存在する世界。
そこにウルトラマンのようなヒーローはいない。
戦え自衛隊! がんばれ自衛隊(´∀`)
まだ読んでいないけど、絶対面白いと思うの。
なんかメディア化するらしい。
深夜だけどTVドラマ(きっと特撮もの)チェックチェック!
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SFは殆ど縁もなく、なんとなく避けてきたジャンル
なのですが、この方の作品はやはり読み易い。
正直書かれている事の6割程度しか、理解出来ない
ですがw、それでも面白く読ませてくれます。
今作は怪獣+SFのミックス小説をベースにしつつも
充分エンタメ小説として成り立っています。
ある年代には怪獣はバッチリ刷り込まれてるので
特に楽しめるかもしれません。
連作短編としても途中の伏線がラストに
大きく回収され、難しかったSF的な展開も
ラストで自分の様ななドシロウトにも
「あぁ...なるほどっ!」と思わせてキリリと
締めてます。スマートですなー。
実写でドラマ化されるようですが、
どう展開し、表現すんだろ?ちょっと興味あります。
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日本にはよく怪獣が現れます。
これは自然災害と判断されています。
なので気象庁に対策課があり、職員が対応に当たっています。
…設定だけ聞くと、悪乗り系のバカ小説。
ですが読み終えてビックリ。
SFとしても一流、怪獣小説としては超が付く一流でした。
これまでもヒーローではなく、民間企業などが業務として怪獣対策をする話はありました。
むしろ怪獣物の変化球としては、ベタな設定だと思います。
面白い物もありましたが、それらはあくまで変化球。
「怪獣にウルトラマンじゃなくオッサン達が立ち向かったら楽しくない?」
みたいな発想がスタートだと思います。
ですがこの作品は変化球ではなくストレート。
発想のスタートは「どうすれば怪獣小説が作れるか」にあったんだと思います。
空想科学読本シリーズなどで、怪獣の不条理さは誰もが知ることに。
(ちなみに同シリーズは中学時代からの私の愛読書。と学会に変だよと言われたときは激怒しました)
最近の特撮は大人向けだなどと言われますが、ストーリーこそ複雑になれ、根幹の部分では子供騙しのまま。
「ウルトラマンも怪獣も、所詮は嘘だらけの子供だましだよね。現実には存在するはずがないし。
まぁ、でもそこはお約束として、彼らがいることにして楽しんでみようよ。それが大人の粋ってものじゃない?」
昭和の頃は怪獣が実在しましたが、平成の現在では絶滅してしまいました。
放射能による突然変異も、宇宙怪獣も地底怪獣も、21世紀の我々には通用しません。
SFは廃れ、オカルトは解明され、怪獣は絶滅しました。
もう怪獣にはフィクションの中でしか会えません…
ですがこの作品は、もう一度怪獣に命を与えてくれました。
「どうすれば怪獣が存在できるか」という一番大事な部分に真正面から取り組みました。
そして見事に解答を見つけてくれたのです。
怪獣の復活です!
怪獣はいても良いんです!!
かつてスペシウム光線を打ち、両手ピースで「フォッフォッフォ」とやった少年として、作者にありがとうと言いたいです。
あ、設定にばかり言及しましたが、ストーリーも面白かったですよ。
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自然災害のひとつとして「怪獣」の現れる世界。中でも「怪獣大国」と呼ばれる日本で、その被害を最小限に食い止める為に怪獣対策を行なう気象庁「特異生物対策部」
通称「気特対」!
ぶはははは!ばっかでー!(いい意味で)
あくまで公務員な気特対の等身大っぷり。冒頭、非番の職員が緊急の呼び出しを受けた時「タクシー使ってもいいですか」「いいけど領収書忘れんな」
このやりとりで一気にこの世界の中へ引き込まれてしまいました。
最後の対決は神戸ポートピアランド跡地。
この小説が最初に書かれた時はまだ閉園してまもない頃だったみたい。
IKEAはまだできてなかったんですね。
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前に触れた二作品がシリアス強めだったので、ちょっと印象がズレている面もあって、低めと云えば低めの評価。
だけど面白かった。
自然災害と同じ感覚で、怪獣による被害のある世界の物語。
台風一号と怪獣一号…。大地震と怪獣被害…。
私は怪獣もの、特撮ものに全くもって疎いので、作中何かのパロディやオマージュやらが散りばめられていたとしても判らないのだが、それでもワクワク、時にはニヤニヤしながら楽しく読めた。
怪獣が存在する理由として、中々うまい「ご都合主義」が取られていると思うが、でも、難しい数学の理論やらって、そっちの素養の全くない私からしたらファンタジィと大差ない雰囲気でもあるので、なんかそう云うものかもしれん…とか納得したりして。
そっちの方が楽しいし。
今まで「とんでも理論」や「超理論」的な物語は嫌いだったのだけれども、この作者のはちゃんと読める理由はなんだろうか。
少ないながらもこの作者の作品に触れて共通して思うのは、読者に対するサービス精神と云うか、楽しんでもらいたい気持ちと云うか、愛と云うか。
思い切り的外れな考えかもしれないが。
でも少なくとも、読者を見据えながら書いているような気がしてならない。
だからこの人の作品は、面白いんだと思う。
他の作品ももっと読みたい。
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SF的な設定なのにちょっと違う。ウルトラマンみたいな正義の味方は出てこないので、より現実的(?)こんな世界だったら、自衛隊に頻繁に災害緊急援助の要請がでていそう。
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登録するのを忘れていました。愛すべき作品。また、ウルトラシリーズその他への「愛」を感じます。
続編が文庫になったらもちろん読みます。
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これは、日夜怪獣災害を防ぐため、その正体を調査し、進路を予測し、名前を決め、対処法を検討する、気象庁特異生物対策部(気特対)の面々の活躍を描いた物語である。
特撮マニア、かつて「ウルトラマン」に心躍らせた人々よ、刮目して見よ!!
♪ ♪ ♪
怪獣小説って(笑)
山本弘さんはSF作品『アイの物語』がシリアスでけっこう面白かったので、この作品も読んでみたのですが、かつて子供心に「ゴジラ」や「ウルトラマン」でビルや街並みが破壊されるのを見てショックを受けた年代としてはとても面白く読めました☆
そうか、あの裏側はこうなっていたのか♪
この物語にウルトラマンは登場しません。戦うのはもっぱら自衛隊。
我らが主人公である気象庁の面々は一発の発砲もしません。
それでも怪獣の目撃情報があれば現地に飛ぶし、いざ怪獣災害となれば自衛隊に適切な助言をするために同行する。
戦いはしないけれど、怪獣の足下でチョロチョロしている人、それが彼らなのです♪
マニアックな内容のようですが、SF的な要素もたくさんあって、怪獣が日常的に出現し、我々の世界の歴史と似通っている世界を成立させるための辻褄あわせの理屈がこれまた面白い!
怪獣なんて”科学的”に考えればアノ体重では骨や筋肉が支えきれないはず…
口から光線!? そんなバカな!!
だいたいどうやって生きているんだ?
そんな疑問にちゃんと答えている☆
市民には税金の無駄と思われ、婚期は遅れ、ネーミングが悪かったりするとマスコミにも叩かれる!
そんな彼らがとっても愛しい!
続編に期待します♪
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SF怪獣小説。深夜枠でやってるドラマを途中から見出して面白いので、小説も買ってみた。ドラマとは結構違う感じだけど、これはこれで。
怪獣大国日本で、怪獣対策のための気象庁特性物対策部、略称‘気特対’の活躍(?)を描いたもの。でも特殊能力を持ったヒーローは何処にもいず、みんな普通の人間です。怪獣対策部なのに、武器も持たされてない。
気楽に読めて面白かった。あんまり怪獣とか詳しくないけれど、詳しい人が読んだら、‘これはアレだな’とか判るんだろうな。
もっとお気楽かと思ったら、クライマックスは結構ハラハラする。続きもあるようなので、文庫になったら読みたい。
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iPadのアプリで読了。
SFとしても怪獣小説としてもよくできていて楽しめた。
ただあちこちに散りばめられている元ネタがなんなのかもっと分かれば楽しさもまたひとしおだったろうなあと
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現在深夜枠で放送中のテレビドラマの一応原作。
とはいっても、ほとんどストーリーには関連性がなく、斬新な構成が目立つドラマ版と比較すると、パロディは結構あるものの、基本はいたってノーマルなSF小説。
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ものすごく正しい総天然色娯楽SF小説であり、「怪獣」小説。怪獣=自然災害と認定する着眼点の素晴らしさ! そしてラスボスの正体とオチにも、なるほどなあと膝を打つ。
ウルトラマンや特撮などの元ネタを知らなくても楽しめるけど、詳しかったらもっと楽しめるのだろうな……と、それがちょっとだけ悔しい。