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難しいことが書いてある訳でもないし、全然聞いたこともないことが書いてある訳でもなかったけど、ブラジルサッカーの思想的エッセンスが詰まってる感じ。
ブラジルサッカーが才能と個人技に頼るお気楽サッカー、と思ってる人がいたら、見識を改めることになるだろう。
この21世紀にそんな人がどれだけいるのか知らないが。
ヨーロッパのサッカーが学問的(オランダに戦術専門の学校がある、なんてのは象徴的)なのに対して、ブラジルサッカーってのは職人的知恵の結集だな、と思う。
その知恵は受け継がれてきたもんだし、アントラーズなんかはその傍流として受け継いでることがよくわかる。
そういう知恵ってのは、僕のやってる草サッカーレベルでも活かせるもので、なんども反芻して頭に叩き込む必要がある。
本当はプレーを数多くこなして叩き込むものなんだけど、忙しいとかでプレーする時間が限られてたら本でも読んでイメージするしかない。
そういう目的では、読みやすいし叩き込みやすいいいバイブルだと思う。
もともとわかってる人は「なんだよこれくらいわかってるよ」って内容かもしれないけど。
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選手のプレー、戦術、情報戦などマリーシア(豊富な経験から得た知恵)について。
初心者に分かりやすい。ほぼ☆4
2010年初版。
C0075
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日本だと文字通り相手チームだけが対戦相手だと思っていることがサッカーに限らずあって、むしろそれなら良い方で「敵は己にあり」なんて言葉があるくらいで自分の力を出して負けたなら仕方ないとか平気で発言する監督とか過信する選手が多くて、そんな人に限ってサッカーの大事な要素としてコミニュケーションを挙げるこの矛盾に気づかなきゃサッカーの面白さが分かってないって言われ続けるのよ、ブラジル人に。
サッカーをするに限らず、スポーツ界とかの選ばれた職業に就く人は「俺は自分の役割をこなす」事がかっこいいという価値観が生きていて、一般人なら孤立した人がそのまま社会に出るみたいで「つまらない奴」としか思われないのに、そういう人が選手とかアスリートとかって呼ばれ、自分そして自分のチームだけで完結するような閉じた関係だけのサッカーをこれ以上続けて挙げ句の果てにサッカーファミリーと呼ぶのだからもう…これは素晴らしいファンタジーですね。
ってこの本にはそこまで書いていません。