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読んでる間も読後もなんか胸がいっぱいになった。チイちゃんはやるせないしカン子はかわいいし、大人たちもダメで情けなくて、でも愛がある。思い出と未来が輝くようなラスト。すっごい良かった!
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すごく、すごく。あまりにもいいのでびっくりしてしまった。
頭がよくて、グループに入らなくても平然としているチィちゃんと
ちょっとのんびりでごく普通な女の子、カン子。
ふたりは少しずつ距離を縮めていき、あるときチィちゃんがカン子を競馬場に誘う
それから家庭環境がめまぐるしく変わり、
別れ、進路。
ありきたりな内容にみえてそうでない
芯がものすごくしっかりしている。
チィちゃんのさっぱりしたところ、凛としていて、しっかりもので強がりなところ
カン子の臆病なところ、普通の女の子が抱える普通の悩みなこと、
すべてがいとおしい。
ほっぺにチュウしたくなる小説
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クラスでは浮いた存在のチイちゃん。しかし、カン子とチイちゃんは友達だった。
ある日チイちゃんから、突然誘われた競馬場。威勢のいいファンファーレ。大きなサラブレッド。そして、色鮮やかなターフのグリーン。
小学6年生から高校生になるまでのカン子の話。
競馬に興味のない人も、競馬場へ行ってみたくなるかも♪
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主人公カンちゃんとチイちゃんの友情を小学6年生から高校生まで描いた青春小説。チイちゃん強い!
友情をつないでいるのが「競馬」という、いっぷうかわった話。もともと、著者は画家でもあり表紙の絵も担当。きれいです。
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競馬場にはもともと行ってみたいと思っていたけど、これを読んでもっと行きたくなった。
きれいだという芝や馬の毛並を見てみたい。
あと主人公の、学校以外で楽しい時間をもつと余裕ができる、という感覚は本当に共感した。
そういうものがあるんだと誰に言わなくても、自分の中で思っているだけでも少しは気が楽になる。
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これ良い本ですね!
大阪弁の会話はテンポよく、地の文の文体もみずみずしくて爽やか。読み易い。
競馬場が主な舞台、ということでちょっととっつきにくいかなー?と思ったけど全くそんなことはなく。
女の子たちが成長していく姿、というよりは、
これからどう成長していきたいのか、どう成長していくのか、その前の段階を描いた小説という感じ。
何がどう良いのかを上手く言えないんだけど、何か良いんだよ、このお話。
くどくなくてさらりとしてるけど、読み終えてから活き活きした緑のイメージがずっと消えない。
風が吹き抜けて行ったような清涼感の残るお話です。
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小学6年生〜
主人公カン子はクラスで流行りものには靡かず、グループにも入らない一風変わった空気を醸す女の子チィちゃんに惹かれ、友達になってゆく。
チィちゃんの趣味は競馬…最初は戸惑うカン子だがチィちゃん同様競馬に夢中になる。
ギャンブルはまだできないけれどそれより、ジョッキーや競馬馬や緑の競馬場が彼女たちをひきつける。
このあと違う中学に行くことになったり、父親の失踪とその理由、転校、転校先でのチィちゃん、カン子の進路、美術部顧問とのやりとりなど、高校二年生までの短い中に色んな出来事が描かれている。
実際この季節は駆け足で過ぎてゆくのであります…
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90点。ポスト草野たき。デビュー作にしてこの完成度!!
とってもきれいな表紙だと思ったら、この表紙の絵も作家自身の手になるものだった。
自叙伝的な小説なのか、リアリティがあり、感動した(まあ、涙腺は弱いほうだが)。
べたべたしない女子の親友同士の関係や、主人公が将来に悩むところなど、ぜひ思春期の女子にすすめたい。
主人公がまさに「ザ・普通」という感じなので女子であれば万人に薦められると思う。反面男子に薦められるかどうかは???
中学生あたりになると、女子向けの本、男子向けの本とぱっきりわかれてきてそれもさみしい。
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児童文学で未成年が馬券を買うのはアリなんだ。
ちょっと驚いた。(良い意味で)
子どもの頃、無料開放で競馬場に行ったことあります。
鮮やかな緑がとても印象的でした。
それからもう少し大人になって、馬券を買うために競馬場に行きました。
今度は血走った目をしたおじさんばかりで気後れしました。
馬は美しいですが、競馬場は綺麗なばかりではありません。
でも子どもには、邪な心がなければ、
競馬場は美しい風景なのかもしれません。
ふたりの少女の成長を描いた
さわやかな物語でした。
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中学生の驚き方は「ほええ」なのか。
2人の物理的な距離は遠のくのに、心の距離はそのまま。友達、親友。
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2009年度第50回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。
「この人、カッコイくない?」チイちゃんが指さしたのは、派手なピンク色のヘルメットを小脇にかかえ、これまたピエロの衣装みたいに派手なカラーリングの服を着た男の人が馬のとなりに立って笑っている写真だった。「いっしょに行かへん?競馬場…」それは今まで友達から受けたどんな誘いよりも新鮮さとおどろきのあるものだった-芝生のグリーンに彩られた、いとおしい日々。」