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大昔。20代の頃。たまたま立ち寄った銀座のギャラリー(今思えば96年のひとつぼ展のグランプリ個展)で石田さんの絵に出会い強烈なインパクトとシンパシーを感じてしまいました。たしかその会場に石田さんがいて話しかけた記憶があります。しかしながら、その後自分は追いかける事もなく、有名になったのも知らず、そして亡くなったのも知らず、当時の個展のハガキのみを大切に家で眺めていたのです。
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今、ふと思ったんだけど、作品集に「読了」なんて不適切だよね。って考えたら、全ての小説も「読了」なんて、ありえないのかなって思った。極端な話。
石田さんの作品集、半年間、購入するか、しまいか悩んだ。最終的に購入。これまで買った中で最高額の本かもしれない。でも買うべきだと、友人に背中を押されて遂に決断。購入しました、一ヶ月前くらいかな。時々、思い出したように開く。
開いていると辛い。ぱらぱら眺めていると辛い。土日とかによく開いて、落ち込んで、部屋の片隅に戻すんだ。決して気持ちがいいものではない。見ないで済むなら、その方がいいんじゃないか?知らずに済むのなら、その方がいいんじゃないか。と、いう思いを読み手に抱かせるのは、報道写真と構造的に似ているのかもしれない。
それでも、やはり。私はこの作品集は、手許に置いておくべきだと判断した。石田徹也という青年が過去に感じた孤独、やりきれなさ、少しでも共有できるのだとしたら・・・それは傲慢な考え方かもしれないけど。それでも少しでも共有できたら・・・と思わずにはいられない。
石田徹也は、この世界にもういない。
そして、いつか私もいなくなる。
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「この人の絵、おもしろいな。もっと見たい!」書店で表紙を見てすぐに興味を持ちました。作者は2005年に31歳の若さで他界。作風は非現実的で気持ち悪いものが多く、もう見たくないか引き込まれるかはっきり分かれると思います。現代社会の不安や孤独、哀愁を絵で表現した「共感できる」事がある作品集です。
*推薦者(図職)E.K
*所蔵情報
http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00294934&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB
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現代日本に漂う疲弊感や閉塞感を見事に表していると思った。私の好きな友常勉先生はジャジャンクーの映画にそれを見いだしたが、私は石田徹也にそれを見た(気がする)。
私は小説も映画も、現実性とフィクション性のバランスに注目することが多いが、石田は私の好きなバランス感覚の持ち主だった。
若すぎる死が悼まれる。
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月イチ絵本・・・絵本ではないか。
10年くらい前?
いやもうチョイ前?
ヴィレヴァンで出会ってからずっと欲しかったの。
でも買ってなかったの。
もしかしたらコレじゃなくてもう1冊のほうだったかもしれないけど。
ずっと欲しかったのに買ってなかったの。
なんでか知らんけどずっと欲しかったのにずっと買ってなかったの。
そしてやっと買った。
ずっと欲しかったけどこの人の事知らんの。
全然知らんの。
いやもう窮屈というか息苦しいというか・・・
意味があるのかないのか。
とにかく魅せられてしまう。
買ってよかった。