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少年ユウタがタイムスリップした1970年代の田舎の村。
ケンゾーとさえ子というかけがえのない仲間とともに過ごす最高の夏休みも終わりに近づいていた。
元の世界に帰らなければならないユウタ。
そして、幼い少女さえ子にも隠された秘密があった…
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童話のジャンルに入りそうな
子供を描き出す小説でありながら
その文体は大人のそれであって
違和感なく対等な立場で読むことができた
川口さんの自然観とか距離観とか人間観が
ストレスなく読み取れることも不思議な感じを醸し
不断読まない小説との出合いをつくった「運命?」を感じたりもした
時間の捉え方にも空間に対する感じ方にも
共通項が見えていつの間にか親近感を持ってしまう
なんとなく嬉しくなる出合いだった
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ときどき「オレ」の思いの中に、作者川口さんの思いを感じつつ、ほほえましく思いながら下巻に突入しました。
下巻はどんな進展をし、作者はどんな表現をしてゆくのだろう?そんな思いで。
「事実は小説よりも奇なり」生きてることって何でもありってことかな?
そう思っています。
とてもきらめいた美しい光景が、諸所にあり、そこを感じられている自分に
ちょっとホッとしました。
読み進めて行くうちに、残りのページ数が少ないのに、どうやって締めくくるんだろう?
そんな心配をしながらだったのですが、
残りのページ数の少ない中に、輝く魂が凝縮されてみえたように思います。
ここではお話だけど、描いた人は人間。
構成と文字、生き方、経験などなど
人の持つありとあらゆることを駆使して描き上げた1作のはず。
それがまっすぐに響いてきます。
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この作品の主題からは的が外れているのかもしれませんが、ダム建設によって村が一つ失われていく事を通して、「開発と環境問題」のことや「コミュニティー」「家族や友人」「生きる事」「未来や希望」等々の事までを考えさせられたり、気づかされたり、思うことのきっかけになるなぁって思いつつ読みました。容易なことばで綴られる文章は、夏休みの匂いを感じながら、また思い出しながら、最後の不思議なクライマックスへと静かに誘っていきます。
最後に起こる奇跡に有り得ない!との声も聞こえるが、そこはファンタジア。たまには純な気持ちで受けても損はしないだろう。
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ラストの感動シーンがいやらしすぎないのが良かったです。こういう奇跡はトシとる毎に(苦笑)「げちょーん」てなるのですが…。全体的にサッパリしてるからかな?
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大人も子ども楽しめるファンタジー
きらきらした情景が目に浮かび少し切なかったです
ジャケットもかなり素敵♪
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児童書。
字もデカくてわかりやすい内容でさらさらと読める作品。
夏休みにちょっと不思議な体験をするってテーマが子供らしくて好きです。
上下巻に分かれていますが、分ける必要はなかったような…。あと最後は想像通りの展開で若干盛り上がりにかける感じでした。
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私がこの物語を知ったきっかけは映画からでした。
独特なタッチで描かれたアニメーションと、古き良き日本の夏の風景が、主人公の数奇な夏休みとともに表現されており、とても感動しました。
そしてこのストーリーが小説から映画化されたものだと知り、本屋に駆け込み、さっそく購入。表紙の絵がとても奇麗で、特に単行本の表紙は素晴らしいです。文庫本は上下巻に分かれていましたが、私は文庫本が好きなので、そちらを購入しました。
物語は夏休み中、現代っ子の小学6年生のユウタが、亡くなった父との思い出の地であるダムを訪れるが、災難に見舞われ、気を失ってしまう。やがて目が覚めると、そこはタイムスリップした1970年代の村だった。そこでサエコ、ケンゾーらと出会い、一ヶ月間の夏休みを過ごすことに。様々な楽しい思い出が作られていくなか、やがてユウタは待ち受ける切ない運命を知ることになる。
児童書ということだけあって、簡単な文章で構成されており、普段ほとんど小説を読まない私でも苦労なくスラスラと読めました。夏の照りつける太陽、ジリジリとした暑さ、蝉の鳴き声。読んでいた時期は冬でしたが、汗が出てきそうなくらい鮮明に想像できました。
そして何と言ってもこのストーリーがとても切なく、泣けます。
タイトルでもあるように、蛍にも関係しています。最後はハッピーエンドで、読後感も気持ちのいいものになっています。
児童書ですが、大人でも十分に楽しめます。むしろ大人の方に読んで頂きたい。
誰もが経験した、あのかけがえのない大切な夏休みを思い出させてくれる最高の本です。
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結末、ばっちり予想できちゃったけど、村の住人にでもなったかのように、グイグイ気持ち持っていかれました。。。
今を一生懸命に生きる。
そして、
誰かを大切に思う気持ちは、その時の記憶がなくなっても魂に刻み込まれている。。。
記憶を超えた2人の運命に、キュンキュンです( ; ; )
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それなりに楽しめたのだけれど…
やはり少し子供っぽすぎた印象。
小学生くらいの時に読んだらもっとワクワクしたのかなぁ。残念。
夏のスペシャルドラマとかで映像化したら楽しそうだなぁと勝手に想像。
虹色に光る蛍、私も見てみたい。
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児童書で描写が平易なのでさらっと読めるけど、感情移入はあんまりしなかった。アニメで映像と音楽の演出があると感動するのかも。
大学生になったユウタがスモーカーだった点はちょっと残念。アニメ版のCVが櫻井孝宏なのはいいと思います(見てないけど)
すごく昔でなくてひと昔前のタイムスリップなので、あまり過去にきた感がないのだけど、一昔前だからこそ未来につながりやすいのね。
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さえ子の決心、ユウタとの約束の場面でジーンとくるものがあった。そして、最終章で大人になった裕太と爽愛子との出会いも良かった。しかし、書き急いだような印象も否めない。他の読者の「サクサク読めた」という感想が多いのは、面白さもさることながら、上下巻であるにも関わらず分量としては決して(文字量が)多くはないということではないかと思う。映画がどのようなアレンジをするかが楽しみ。本書が、映画の脚本であるなら納得のボリュームかも知れない。
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無理があるとかないとか置いておいて、よかったなぁーって。
やっぱり、児童書には、救われるなぁ。
虹色蛍、ないはずなのに、ほんとにある気がしてしまいます。
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決して思い出す事のない、忘れられないほど楽しかった夏の日々を胸に抱いてー
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人と人っていつかまた巡り会えるんだなという奇跡を目の当たりに出来た。約束を果たせて良かった。記憶に残ってない部分とどこかで記憶してる部分とが切なさも感じるけど感動も憶えた。
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