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恐ろしい漫画家だ、高橋しんは。
こんなにわかりにくいマンガを世に出せるなんて。しかも連載したのが少年誌って。
いくらなんでも子どもの可能性を信じすぎ、だと思う…。
「10話程度の小さなお話」なんてとんでもない。
小テーマが多すぎるよ。しかもそれぞれが強すぎるよ。中ボスが強すぎてラスボスまでたどり着けないよ。
まるで、というか、まさに、というか、そう、世界そのものを描いてるよう。
エリオットと同じ心境だよ。こんなに複雑な世界、ある程度で思考停止したくもなるよ。
それでも考えろ、と言うのだ。高橋しんは。
いやー、それにしても。
イコロが眠ってるあいだに顔いじって、笑顔っぽく見える写真撮りたい。
そんで焼き増しして国中にバラ撒きたい。
最終的に恥ずかしがらせて、また泣かせたい。
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この本のテーマは本当に難しいと思う。誰が正義で悪とか、そういう問題じゃないんだよなぁ。何が幸福なのかも分からないんだし。
8年間も追っかけてきて良かったと思える巻でした。本誌の読み切りもよかった!
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やっと最終巻~最終回はサンデーで読んでたんで感無量とまではいかなかったけど、やはり高橋しん的な終わり方でしたねぇ。ま好きなんですけどね
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とうとう完結。
最後まで読めて、よかったです。
思春期の子どもの心身の成長が、これほど見事に、丁寧にかかれているマンガって見たことないです。そして、なにかを一方的に悪者にするのではなく、それぞれの立場もかききったかなぁ。
最後の選択。
もう、どっちも選べないところまで追い詰めて、そしてあのアクロバット。
実は、わたしのなかでは、納得のいくものではなかったりもしたのですが、物語として、ものすごい綱渡りをして、コレしかないという方法で渡りきった感じがします。
「ピノキオ」の物語であり、「青い鳥」り物語であり、「よたかの星」の物語であり、その全てを兼ね備えた、まったく別の物語でもあり。
そうやって、物語は、語り継がれていくんだなぁと。
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泣き虫な王女イコロと、記憶を無くした少年シロが太陽を探すお話。
イコロと一緒に泣きながら読みました。マヌケなキャラクターのノリで緩和されてるけど、かなりシビアなお話です。
最終巻特装版のミニ画集が嬉しい。
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未来にかける。
希望にかける。
それはいまの世の中でもいえることで、高橋しんさんという人間は、その子供たちを信じきっているのだろうなあ、と。
最後のイコロの死は完璧な蛇足。
物語風に締めようとしての最後だろうけれども、毎回扉絵の前に書かれてはいたけれども、でもない。
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難しい、テーマ。
人間は太陽を求め、絶滅の危機に瀕しても便利な生活をあきらめられず、また求めては繰り返す。地震を経験して、原発の問題が立ちはだかった今読むと、とても身につまされる思いがした。
ヨナの命の繰り返しの上に自分が生きている、というセリフが忘れられない。
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主人公である王女様が本当にある意味感情豊かで、
読んでいるこちらも感情移入しやすいです。
皆が閉ざされた世界で精一杯頑張って生きていく物語。
最後はハッピーエンドとまではいきませんが、
しんみりとした最終回、私は大好きです。