投稿元:
レビューを見る
語り口がくどすぎて、論理の運びが強引すぎて、疲れた・・・
思いがけない些事を伏線として回収する種明かしは良かった
投稿元:
レビューを見る
ラノベ要素は少し既視感があるが、ロジックは相当に気合いが入っており、小説としての落としどころも好みど真ん中。
投稿元:
レビューを見る
本名を呼ばれると起こる菜々子さんの発作。
全身麻痺で寝たきりの主人公。
1つの衝撃的な事件から始まる本作。
独白と、過去の回想を交えて、主人公は段々と真相に近づいていきます。
しかし、本作の魅力はそこではありません。
魅力的な菜々子さんというキャラクターを存分にいかしたストーリー展開。
そんな彼女の性質から訪れる最後には、あまりのいじらしさと方向のとんでもなさから、
読後は彼女のキャラクターにすっかりひきこまれてしまいます。
シリアスな展開を温かく彩る、二入のやり取りにぜひホッコリしてください。
投稿元:
レビューを見る
昔起きた事故について、突如「事件だった」と言い始めた少女。
彼女の名前は、便宜上『菜々子さん』が使われている。
なぜならば、本名を呼ぶと発作が起きるから。
事件だったと話している『今』と、事故だった『過去』の
さらに過去が語られていく。
ので、物語というよりは、視点が定まった
歴史書を読んでいるような気分に。
『今』の自分達がどうしてこうなっているのか、というのも
徐々に分かってくるわけですが、途中で面倒になって
斜め読みして終了。
新しいタイプのヒロインらしいですが
単なる策士、ではないでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
極限なまでの閉鎖空間ミステリ
病室で全く動かない僕に対し、クラスメイトだった菜々子さんは事件について独白を始めます。この特殊な環境下でのみ成立する心理戦、恐怖感の演出がよく出来ています。プロットの巧さとクセのある文体が相まって、ありがちな展開から先の読めない展開へ。回想シーンが冗長気味なのが難ですが、ライトノベル系ミステリとしては頭ひとつ抜けていると思いました。
本文中では明らかにされなかった菜々子さんの謎が気になるところです。
投稿元:
レビューを見る
ある事故(事件)をめぐり、主人公と菜々子さんがお互いを疑い合う物語。主人公が、とある強制胡座椅子探偵状態という大変ショッキングな状況で物語が始まる。乱歩の芋虫状態に近いです。最後に真相が明かされるが、ストーリー的には枝葉のように感じた。
事件にまつわる菜々子さん特有の症状をきっかけに、彼女は主人公の前で事件の真犯人について推理を始める。その推理は菜々子さん本人が真犯人でないことを強調するものであった。そこで主人公は菜々子さんがこう思っていることに気づく。「あの事件の真犯人は菜々子さんではないか」と主人公が菜々子さんを疑っていると。主人公は菜々子さんに命をとられまいと、動かない身体を必死に動かして彼女を疑っていないことを示そうとするが……これホラーじゃないかと。
一番印象に残ったシーンは、菜々子さんが本心を隠せないところ。主人公が菜々子さんに事件を起こす動機がなかったことを指摘するのだが、実は動機ありますと長々説明してしまう。自白すれすれみたいな危ない道を歩いてしまうのは、主人公に好意を持っていたことの裏返しだろうか。
Nと主人公の人生がめちゃくちゃになる程の事件だったのに、菜々子さん「小悪魔」だから的な感じで主人公のなかでは真相が闇に葬られます。そこはキャラクター小説だからいいのか?
投稿元:
レビューを見る
「彼女はぼくに自分の手柄を掲げて見せたのだ。」
ホームズワトスン関係の「青春ミステリ」語彙豊富な小中学生版
というよくあるラノベとは違うのだよラノベとはという
脱ラノベ志向風ライトノベルてきミステリかと思ったが
菜々子さんがちゃんとライトノベル風に「俗物」で「人間らしい」
魅力的なキャラクタとして描かれているのが面白い
文章はよいけれど構成はもうすこしひねらないほうが良いと思う
投稿元:
レビューを見る
全身麻痺で体を動かすことも物を見ることもできない主人公の過去を巡るミステリー。
特殊なシチュエーションと真相にたどり着くことだけが目的ではない異質なミステリーで面白い。
菜々子さんの「〜だわ」の使い方に違和感があって、小説や映画にある女言葉とはまた微妙に使い方が変で伏線かと思ったら全然そんなことはなかった。あれなんだったんだろう。
10年前くらいのラノベだから文章のくどさに懐かしさを覚えた。