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今回もいい入間人間作品。
私小説とも思える内容のある種の群像劇作品。
とにかく全編が「小説」のことで埋め尽くされていて
なんだか苦しいくらいにその切実な想いが伝わってくる。
息苦しいよ。その息苦しさは好ましい苦しさだけど。
きっと20代で読んでいたら、自分ももっと近い感情の温度で
のめり込んで、もっと気持ちを動かされたかもしれない。
言葉、語感、単語、語呂の多様を極力排除したまさに
「全裸」の作品なのかもしれないですね。
今、このタイミングで今作が出ることに今後の入間人間氏の
作品がどうなるのか期待値アップ。これでハードル上がって
しまってますよーw。
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こういう方向の入間人間もかなりいいと思う。
とりあえず、こういうのが好きだということはとても伝わった。
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正直少し評価に迷う。まったくもって読者に媚びてないところは評価できる。
話の構成上仕方がないんだけど、2章以降時間軸も主人公も転々とするので、やや読みづらい感じがした。職業作家として小説を書き続けることの情熱は伝わってきた気がする。
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いや、良いですね。
これは良い。
伏線のつなぎ方とか、だまされた感とか。
そしてループ。
今読んでる作品を中断してでも読みたいくらい。
まさか第5章から第1章に繋がるやなんて。
たまらないっ!
これはほんま、良い。
それが言いたい。
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“でもこれは話すべきなのか?ああ勿論、『僕』なんて実在しない……と思うぜ。これの真偽は内緒、ってことにしとこう。それで、『僕』のその後なんだが……例えば、推理小説ならこういうオチはどうだ?実は『僕』として描かれていた行動は全部、最後に描かれた『オレ』だった、とか。ほんとは大学で『オレ』が甲斐抄子と張り合い、小説家への道を歩む。つまり『僕』と対話していた『オレ』の行動と言葉は……みたいなさ。どう?
あれ、でもそれだと『僕』だか『オレ』だかのその後を語ってるわけじゃないよな。おっと失敗。あーでも、そんなの決まってないんだよな。だから物好きな人が好き勝手に想像してくれ。それがきっと『僕』のその後になる、んじゃないか?まぁ、先のことは分からんね。
分かる小説も面白くないし。よし、そろそろ切りがいいし、ここであとがきお終い。
この本の一章をもう一度読み返したくなったら、オレの勝ちだ。じゃ、またな。”
え?
ええっと、これは、つまり、その、
え?……ああ、そっか。
自分なりの理解は下せるけどそれが正解かはわからない。
だけど、つまるところは……ああ、駄目だ。うまく言い表せない。
ちと引っかかるのは、『橘エイジ』と、『自称殺し屋の親戚のおにいちゃん』。
これが出てくるところを、この物語内での現実世界と捉えると……。
面白くて、混沌として、だけど不可解ではなくて。
バカ最高。
“僕が居酒屋の入り口になんの経緯もなく注目した直後。
居酒屋の扉が力強く蹴り倒される音と、芯の一本通った伸びのある悲鳴が響き渡る。
事件と不安と絶望と、ほんのちょっとの好奇心をくすぐる非日常の音。
そして日常を覆う肌色が押し寄せる。
『そいつ』は、
『僕の前』に、
『全裸』でやってきた。
……フルティンである。
完全に直接的な言及は避けるけどティン丸出し。
前も後ろも包み隠していなかった。
びんぼっちゃまの全裸バージョンだ(それならだれでも裸です)。
そんなやつが全力疾走で現れて居酒屋の入り口を蹴り飛ばして、飛びこんできた。
……ここ、昨日まで僕が住んでいた日本だよな?”
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はたして、この作家はうまい作家なのか、それとも下手な作家なのか。1冊だけではわからない。
普通、1冊読んで、流れがうまくない、と思ったら、二度は手にしないけど、この作家の場合、わからない。
内容も不思議。
結局一周して、また新しく一周始まる?
ループなのか、この小説は?
といった感覚です。
もう一冊著書を読むべきか否か。
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「裸」をキーワードに書かれている小説。
どんなに努力しても、才能は超えられない・・いや、超えられなくてもその場所に居続けたい。必ずしも、頂点を取るために努力するわけじゃない。1番になれなくてもいいんだ、僕はこの本からそういうメッセージをもらいました。
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夢中になって読み進めてしまう部分もありました。
「全裸」という言葉も、多様に巧く表現されていると思います。
もしかしたら素晴らしいお話なのかもしれませんが、
僕はこのお話を好きになることはできませんでした。
この本を読み終えて、
「なんだったんだろう?うーん…まあ、こんなもんか」
という曖昧な感想しかなかったからです。
あとがきにつられてまた読み返す気にはなれませんでした。
決して気持ちのいいお話ではなかったかな。
この作者の本を読むのは、これで最後かもしれません。
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一つの事象を、幾つもの、何人もの側面から書き上げて物語を織り成すのが本当に上手いと思う。
それよりも小説家、ライトノベル作家としての在り方や、ラノベレーベルに対する不満みたいなものを物語中に入れ込んでるのが面白い。ラノベ作家って、小説家よりは漫画家に近いものなのかね?
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小説家を目指してたり編集だったり小説家の群像劇、物語は著者における裸!という一点が比較的共通の考えとしてあったがそれに至ってない人、至った人、過ぎた人など群像劇ならではの価値観の違いが表現されてて面白かった。
まぁただよくある内容といえば内容なので同じ著者なら六百六十円の事情の方が意外性のある群像劇としては面白いかも。
みーまーシリーズに電波女シリーズに最近の群像劇といい中々引き出し多くてすごいなー
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<僕の夢は小説家だ。そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。けれど僕は天才じゃなかった。小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。苦悩する僕のもとにやってきたのは、全裸のバカだった。大学の新歓コンパ。そこにバカが全裸でやってきた。そしてこれが僕の夢を叶えるきっかけになった。こんなこと、誰が想像できた?現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも奇妙だった。 >変わり種の面白い小説だった。今まで読んだ入間作品で一番かな。何ヶ所かプスって笑っちゃたりもしたし。「小説バカ」がたくさん出てくるからか‥小説っていいよね!大好きだよね!てゆうかむしろ愛してるって世界の中心でさけばしてぇぇえ!!てゆう気分になった。しあわせ〜☆(?)
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「バカが全裸でやってくる」入間人間
なにこの人を馬鹿にした、題名&作者名・・・・ってことで購入。
まぁ簡単に言うと、名前負けって言いたくなる内容。
あとがきの最後の一文。
「この本の一章をもう一度読み返したくなったら、オレの勝ちだ。」
これが言いたいがための一冊だと。
ちなみに僕は、勝ちました。
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フィクションという割には現実的な感じが。何だろう、本当にどこかでありそうな話のような気がしてならない。もしくは入間さん自身の体験談も入っているのかな、入間さんも原稿を出したときはこんなことを考えていたのかな、審査員にはこう思われていたんだろうなーって考えていたのかな…とか。ストーリー云々よりそれが気になってしまいました。登場人物に微妙な接点があり点と点が繋がっている関係になっているところや終わり方がひねくれているところはさすが入間さん。スッキリしない終わり方だったけど余韻があっていいなと思うか、曖昧にぼかすなよ!って思うか私自身まだ決められていません。ちなみに私は負けました
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入間人間作品なわけですが、、、いやぁおもしろかった。疾走感がやっぱりあるよね。
小説家めざしてる人におススメですけど、参考にするとたぶん落ちそう(文体がアレだから)。
一章「バカが全裸でやってくる」
「ぼく」のはなし。これが本内容のはなし。まぁそのまんまバカがやってくるはなし。主人公の「ぼく」はこのバカとオビコメの甲斐抄子の存在によってだいぶ夢を意識したり、なんてかんじ。
やっぱり葛藤のシーンなんかもいいんですけど、なによりも執筆をおこなっているときの勢いのよさにびっくりでしたね。文字とかはえっこう雑なんですけど(いつもどうり?)、そこがよかったですかね。
全裸になった理由もなかなかふざけててよかったです。
二章「ぼくだけの星の歩き方」
まぁっこで時系列がかわってたりするんですけど、そこはまったくきにすることなく進む物語。まぁ読んでいけばわかるんですけども、、、。ちなみに主人公は「わたし」。
このはなしは小説家だった人が一回断筆した人が再デビューするはなし。どのはなしも夢にむかうはなしなわけですが、小説家がもういっかいもどるというのはなかなかおもいつかないようなきがする。
三章「エデンの孤独」
この章のはなしは死んだ小説家がなんかおおきな賞とっちゃった、っていう幽霊のはなしだったわけなんですけど、、、。数すくない女性キャラです。
感想としては、、バカだなとおもいました。一人称「私」。
四章「ブロイラー、旅に出る」
まぁここいらでほかの章に関係してきたことがだいぶはっきりとわかったくるのですが、、、。直接的にかかわってるのは二章ですね。一人称「俺」。
、、、なんかあきらかにこれ入間さんだろ、とかおもいながら読んでました。、、、、しょうじきそんなこの章はかくことないかな、うん。
五章「バカが全裸でやってくる」
まぁ問題がこの章だ。内容は小説家になりたい高校2年生のはなし。まぁ一言でいえばそれ。小説バカのため友人はまったくいない、そのクセして彼女がいるという不思議。で、その彼女がもしある賞をとらなかったら「わたしのいうこときいて」といわれる。
いや、この章でなきそうになっている人がたくさんいるわけで(実際泣いた人多いらしいけども)、まぁこれがほかのはなしにつながったりで、、、
最後のあとがき、これはちゃんと最後に読みましょう。
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題名にひかれて購入。
序盤は小説家を目指す学生とそれをひっかきまわす学生のやりとりが面白かったが、次の章から失速気味に感じた。最後の方は読んだのか読んでないのか分からないくらい、興味を失っていた。