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これは是非、北野武に映画化して欲しいです。
物凄く北野映画向きの作品だと思う。
救いがないように進むのに、最後は救われるのがいい。
キッズリターンを彷彿とさせる感じです。
2020.7.7再読して改めてこれは北野武監督に映画化して欲しいと思った。
スクリーンで見たい。
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・よくわからんかった
・同級生に対するスタンスというか想いみたいなのは何か引っかかるものがあった
・でも何かはわからなくてでも突き詰めると苦しくなりそうだから放置
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山と田んぼに囲まれた田舎の大学生・清高。田んぼの中の真っ暗な道を自転車で走っていたところ、いきなり車に轢かれてしまう。轢いたのは地元ヤクザの車、運転していたのは高校のときのもと同級生で中退・ヤクザ入りした轟木くん。奇跡的に無傷だった清高は、なしくずし的に、「森山中教習所」というフシギな教習所で、運転の練習をすることになる。
どこまでもマイペースな清高と、一見物静かだが無表情に暴力を振るう一面を持つ轟木。さいしょはかみ合わない2人だが、ユルくてアバウトな教習所の面々と過ごすひと夏のうちに、奇妙な友情が育まれていく。
ドタバタと愉快にすすむかと思えば、じょじょに影が忍びより、さっと嵐がきて、すっきり晴れる。巧みなストーリーテリングは連作短編小説の味わい。フリーハンドを多用した絵も味わい深い。この人のマンガもっと読みたい。
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こういうマンガに出会うとマンガ読んでてよかったってしみじみ思う。
まっすぐであたたかくて、でもそれだけではなくて。
みんな何かを抱えていて。
ひとりひとりの人間がもつ間まできちんと描いていて。
もう戻れないけれど大切な夏。
もう会えない大切な人。
そういうこと、少し思いだした。
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ヤクザの車にはねられるというきっかけから、なぜか田舎の中学校の校舎を使った非公認教習所に通うことになった主人公の清高くんは、そこでヤクザになった昔の同級生轟木と再開する。そんな清高くんの免許を取る前の練習、取るまで、取った後を描く漫画。
登場人物の境遇はどちらかというと不幸なのに、なぜか漫画の雰囲気はのんびりしていて、読んでいて癒される感じ。
この漫画、実は私は読んでいて古谷実「グリーンヒル」を思い出した。グリーンヒルは完全なギャグマンガだったので雰囲気は全然違うが、主人公の清高くんの無気力・マイペース・他人への無関心なキャラクターがグリーンヒルの関口となんとなくかぶるのだ。関口くんも清高くんも女の人に憧れるがそちらはうまくいかず、すぐそばにいた自分が好きな平凡な女の子と最終的に付き合うのも似てる。おそらくこの作者が意識しているしていないは分からないが、無意識にどこかで影響を受けたんではないかな。
ただこの作者の絵柄も含めた変なセンスが、グリーンヒルのせわしないギャグの応酬とは一風違う、南国のようなゆったりとした雰囲気を醸し出している。
僕はこのマンガ好きですが、万人に受けるものではないので無理にお勧めはしません。
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チャリ乗ってたらヤクザにひかれるというひょんなきっかけで、森山中学校跡地に作られた教習所に通う話。全体を通して低いトーンで重い。でも、何故か登場人物は全員マイペースで無表情で軽い。
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最近、生まれてくる我が子の名前を考え出したためか、登場人物の名前が気になって仕方ない。この作品の「清高」もわりといいな。
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何も知らずに読んだがかなり面白かった。
車に引かれても人間たくましいもんだ。
あと、何故友人がボスの家を破壊したのか良くわからんかった。
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中毒になる。
そっかぁ、なるほど。
じんわりじんわり、来る。
いやしかし、表紙の二人は絶対に小学生の男の子と学校の用務員のおじさんだと疑わなかった。
ゴメンネ、轟木。
好きだよ、轟木。
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人に興味を示さない主人公が、ほんの少し変化してゆく話。
人間に興味を持つことができない、世界になりつつあると思う。キャラクターが重要視される人間関係は、トピックしか重要でない。誰もがこの主人公のように、うわべを精一杯楽しむ、という方法でしか世の中を楽しめなくなっている世界から、じょじょに変化する姿は人に希望を与える。
私がもっとも評価したい漫画の一つ。
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スタンドバイミーとキッズリターンを足したり割ったり、朝倉世界一のユルさも混じりつつするが、夏の庭的に胸に迫るモノがあるので、夏の夜にオススメします。
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とても良かった。非常に好みの作品。
物語的には恐ろしく淡々と展開していく。そして基本的に大きな事件や、はっきりとした起承転結は見られない。あるのはひたすら普通でなんにも起きない「日常」が続くだけ。ヤクザな轟木くんが足を洗ってカダギに戻る、とかそんなこともないし、清高の家庭が元通り幸せになる、ようなドラマチック展開は全くゼロ。ただただ「普通」の日常が続く。
でもそれが良い。現実なんてそんなもんだ。でも最初から最後まで何も無い日常描いているからこそ何気ない一コマが心に染みる。昨今流行りの「日常系」とは違い、本当の意味で「日常」を描いた作品だと思う。何も無い日常でもそれが人生であり、それはそれで面白いものなのかもしれない。そう思わされる。
他作品も是非読んでみたいところ
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真造圭伍デビュー作。
淡々とした登場人物。ドライな空気感。そしてユーモア。
そんな雰囲気に油断していると、突然現われるグッと来る場面。やられました。
清高と轟木が散歩している場面が好き。
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時が過ぎてからは会うことも話すこともなくなるとしても、大事な出会いはあるよな〜
孤独から集団に寄生した轟木と、不遇でも奔放な清高の対比がよかった
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「夏を読むマンガはこれだ!」から。なんとも不思議な味わいの作品。明らかに自分がこれまで読んできたマンガの外にあるのに、細かい所の描写には少女マンガの機微に近いものを感じたりして。あれこれ説明のないのが妙に心地よい。
今どきの若い人は、場の空気を読んだり、密に繋がったりしなくちゃならなくて大変だなあと、常々思っているのだが、こういうマンガが支持されてるってことは、そればっかりじゃないんだなと思った。まあ当然だけど。