紙の本
難しいと敬遠せずに。知識は無いよりあったほうがいい。
2011/05/27 21:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「相続」なんて自分とは縁遠いものだと思っていたので、あまり身近には感じないのだけれど、本書を読むとなんだかどの家庭にも起こりそうな事態なのかもなぁと感じた。
難しいんだよね。「相続」とか「遺言」って。
個々の事情がいろいろと絡んできて、一筋縄ではいかない。だから、いざって時は専門家に任せちゃえ!って考えてしまう。
でも、予備知識があるのと無いのとでは違ってくる。知っているのと知らないのとでは、損することも得することもあるから。
知らないうちに、被相続者の借金まで相続しちゃってることだってあるかもしれないんだもの。相続放棄や限定相続できる期間は決まってるから。それにつけこんで債務者が亡くなってしばらく経ってから催促する債権者もいるらしいし。怖いわぁ。
さて、そんな難しい「相続」のお話。
それを日本人にとってはおなじみのファミリーを登場人物にして説明したのが本書。あんなにほのぼの家庭をこんなに複雑な家庭に仕立て上げてもいいのか?!と思ったりもする(苦笑)。
波平さんが亡くなったら・・・。というのが基本的な流れ。誰が相続人になって、どのように手続きするのか。
そこから、もしサザエが波平より先に亡くなってしまったら?とか、波平に隠し子がいたら?とか、波平は実は再婚で、前妻に子供がいたら?など、いろんなストーリーがつまっている。
「代襲相続」「遺留分」「遺産分割協議」「寄与分」「胎児の相続権」「生命保険金や損害賠償金は相続対象?」「死亡退職金はどうなる?」
こんな一見すると難しいことを磯野家の人々にたとえて、わかりやすく説明してくれるのだ。
それでも、やはり素人には難しいには変わりない。結局のところは専門家に頼ることになるのだろうけれど、前述のとおり予備知識は無いよりあった方がいいのだ。
最後に、遺言書の書き方もポイントを押さえて、わかりやすく説明。
うん。なんと親切な本なのだろう。
磯野家の人々の揉め事は心が痛むけれど(苦笑)、「相続」について、いろんな知識を得られた。
いろんなケースについて触れられているので、そのストーリーを楽しむのもよいかもしれない。
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相続についてざっくりと学びたいなぁ、でもネットで調べるほどの気力もなかったところに、「磯野家の相続」という敷居の低そうな本を見つけたので購入。波平が死んだらフネに1/2、サザエとカツオ、ワカメに1/6ずつ。子がいないときは配偶者に2/3、親に1/3。子も親もいないときは配偶者に3/4、兄弟に1/4となるそうだ。波平、フネ夫婦に子がいないとすると、波平死亡でフネに3/4、波平の兄弟であるなぎえ、海平に1/8ずつとなる。情報の多くはネットなどで無料で手に入るものだと思うので、ざっくり読み物としてどうぞ。
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相続について、概括的な知識を得るにはちょうど良い本。
日本人にお馴染みの磯野家の面々を例として取り扱っているため、
とっつきやすい。
ただ、読んで数週間経った今の私の頭の中に残っている知識は、
のりすけが波平の妹の子供だったという事実(すみません、知りませんでした。。)と遺留分の話くらい。
何かに書き残しとけばよかった。。
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薄々はわかっていたが、タイトルの印象以上に真面目な法律本。
当たり前だが、きちんと法律に則った正しい基礎知識が身につく。
知識として一回読んでおくこと、本棚においておくことは意味があるかもしれないが、まだ自分には不要かも。
10年後くらいに再読したい。
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波平さんに愛人がいたら、ワカメが事実婚で結婚していたら、サザエさんが波平より先に不慮の死を遂げていたら、・・・と、いちいち不穏な設定ですが、人間関係を知っていると説明が早く呑み込めるものですね。
ノリスケの母(波平の妹)の名前など、知ってると思っていた一家に知らないこともあって、新鮮でした。
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入門の入門としてはいい。
船が波平の後妻の可能性がある、というどうでもいい話が、仕事上の雑談ではつかえそう(笑)。
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「波平の遺産はどうなる!?」っていうサブタイトルに惹かれて借りた。いろんな相続問題を例を挙げて説明してくれてて分かりやすい。「波平に隠し子がいたら」「たまは遺産を相続できるのか」とか。
逆に、至って真面目にちゃんと説明してくれてるので、軽い気持ちで読むとちょっとしんどいかも。FPの勉強とかでこのあたりの問題に興味なり知識なりがある人が読んだ場合に限って、最期まで面白いかも。
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日本一有名であろう磯野家をモデルに、相続のあれこれをレクチャーしてくれる一冊。
15歳以上なら遺言を作成できるとか、
ペットに直接遺産を残せないとか、
財産と遺留分は全く別物だとか、
故人の口座は即凍結されてしまうので、葬儀代などの分はあらかじめ他に移しておいた方がよいとか、
「へー」と思わせられる事が多く書かれておりました。
一応まだまだ必要ないとは思っている〈遺言〉ですが、
多分アタシが先に死んだら、すごい大変なことになりそうなので(うちの旦那くんは銀行振り込みもした事がないお殿様)、ノートまるまる一冊使って〈私が死んだらやっておく事その100〉(←100程度で収まればよいが・・・)を残しておかなきゃなーと思いました。
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波平の遺産は,どうなる!?~波平が死ぬと,遺産はフネが1/2,サザエ・カツオ・ワカメが1/6ずつ。やりたくないと遺言を残しても遺留分は求められる~弁護士なんだって。磯野さんちの家族関係はだれもが知っているから例にしたのだろうけど,なんてことはない。タイトルで売ろうという姿勢だ
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相続の基本知識から遺産分割の方法まで、あの磯野家で、わかりやすくシミュレーション解説。家族を守る「遺言書」の書き方&決まり事も紹介。
(「BOOK」データベースより)
「相続」なんて自分とは縁遠いものだと思っていたので、あまり身近には感じないのだけれど(相続税の勉強はしたことはあるが)、本書を読むと、なんだかどの家庭にも起こりそうな事態なのかもなぁと感じた。
難しいんだよね。「相続」とか「遺言」って。
個々の事情がいろいろと絡んできて、一筋縄ではいかない。
だから、いざって時は専門家に任せちゃえ!って考えてしまう。
でも、予備知識があるのと無いのとでは違ってくる。普段、税に携わる仕事をしているからそう思うのかもしれない。税金だって、知っているのと知らないのとでは、損することも得することもあるから。
相続もそうじゃないかな。
知らないうちに、被相続者の借金まで相続しちゃってることだってあるかもしれないんだもの。相続放棄や限定相続できる期間は決まってるから。それにつけこんで債務者が亡くなってしばらく経ってから催促する債権者もいるらしいし。怖いわぁ。
さて、そんな難しい「相続」のお話。
それを日本人にとってはおなじみのファミリーを登場人物にして説明したのが本書。
あんなにほのぼの家庭をこんなに複雑な家庭に仕立て上げてもいいのか?!と思ったりもする(苦笑)。
波平さんが亡くなったら・・・。というのが基本的な流れ。誰が相続人になって、どのように手続きするのか。
そこから、もしサザエが波平より先に亡くなってしまったら?とか、波平に隠し子がいたら?とか、波平は実は再婚で、前妻に子供がいたら?など、いろんなストーリーがつまっている。
「代襲相続」「遺留分」「遺産分割協議」「寄与分」「胎児の相続権」「生命保険金や損害賠償金は相続対象?」「死亡退職金はどうなる?」
こんな一見すると難しいことを磯野家の人々にたとえて、わかりやすく説明してくれるのだ。
それでも、やはり素人には難しいには変わりない。
結局のところは専門家に頼ることになるのだろうけれど、前記したとおり、予備知識は無いよりあった方がいいのだ。
最後に、遺言書の書き方もポイントを押さえて、わかりやすく説明。
うん。なんと親切な本なのだろう。
磯野家の人々の揉め事は心が痛むけれど(苦笑)、「相続」について、いろんな知識を得られた。
いろんなケースについて触れられているので、そのストーリーを楽しむのもよいかもしれない。
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相続するのも、されるのも縁遠いと思っている人ほど読んでおいたほうがいいと思った本。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/3445054.html
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サザエさんのキャラクターを引き合いに相続を説明してる本。
タイトル買いだったが、案外しっかりした説明があり満足。
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国民的存在の磯野家、実はけっこう複雑だと思う。ので、相続本には興味津々。思っていた傾向と違っていた。磯野家を題材に現実に起こりうる相続のパターンが解説されていた。勉強にはなったが、磯野家である必要はなかった・・・
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内容自体はオーソドックスな相続の基礎知識本なのですが、コンセプトが凄い。
「磯野家の相続」だ。
おそらく日本でもっとも認知されているであろう家庭、磯野家を舞台に、
「波平にまさかの借金発覚!」
「波平にまさかの愛人!」
「タマに財産を譲ります」
などなど、おもしろい事例をもとに相続に関する理解を深められる。
字の大きさ、フォント、太字、傍点、図など、分かりやすく工夫されている。
ちなみに著者は弁護士さん。遺言執行と弁護士は切っても切れない関係。
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面倒な相続の話を「磯野家を例にする」ことでわかりやすく。それ以上のことはないけど、磯野家を例に取ったことでこんなにわかりやすくなるものかと。