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絵画を鑑賞するのに、完成より知識が必要と
思い購入。やや斜め方向からのアプローチだと思う。
が、とても面白い。
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今年最も熱中して視聴したテレビ番組、NHK探求この世界『「怖い絵」で人間を読む』。毎週月曜日の夜はほんと楽しみだった。番組テキストももちろんあるのだが、改めて書籍化された。中野先生の本は最近立て続けである。こうした出版社による人気作家の乱発姿勢、敬愛する中野先生でなかったら「何度も同じネタ使い回してんじゃねえぞ!」と言ってしまうかもしれない。ただ念のため言えば、オリジナルの『怖い絵』単行本シリーズとも違う、テレビ版テキストとも番組中で語られた内容とも違う、カラー図版たっぷりで、中にはオリジナルの『怖い絵』にも出ていなかった絵が詳しく紹介されているお得感は保証する。
(続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/201011/article_6.html
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立ち読み:2010/9/3
何でこんな本出したんだろう…。
ほとんど今までの本(『怖い絵1〜3』『名画で読み解く』)の焼き直し。
取り上げている絵はもちろん、それらに付された解説もどこかで見たものばかり…。
極めつけは絵画に矢印をつけて「清廉でありながらどこかこの世のものでないような老成した表情」「力なく椅子に載せられた右手」などの解説を付す、という安っぽいレイアウト。
だれだこんな構成にしたの…。
矢印解説の面積の文だけ絵がちっさくなってるし…。
新しい絵も数点あるが、ですます体だと中野氏の文章の魅力が半減している気がする。
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『怖い絵』を読んでたら、内容が重複する部分があるものの、この著者の文章自体が好きなので、特に問題なし。内容の復習が出来た感じかな。
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NHKの番組の方は未視聴ですが、引き出し線のついた解説などがわかりやすかったです。
各章ごとに主題がありそれにあわせて絵画の解説がなされているのですが、前半は光文社新書の『名画で読み解く~』シリーズと重複する部分が多くそちらを先に読んでいると少し退屈かもしれません。
番組テキストが基であり厚さ的にも仕方の無いことですが、タイトルから想像するような人間を深く掘り下げたものと言うよりは、時代背景や作者の解説と言った方が正しい感じです。
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中野氏の著書はコレが初めてなのですが、なかなか面白い視点から書かれておりました。
やはり何より怖いのは人間です。
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早稲田大学講師で西洋史を専門とする著者が誘う、怖い西洋絵画の本。
絵心もなければ絵画を嗜む能力もない私だが、西洋史の史実に基づいた絵の解釈は斬新で正直興味深かった。 絵を見る力というのは、デッサン力や色使い等を見るものだと思っており、目の肥えた人でなければ絵画を楽しむことは出来ないと思い込んでいたのだが、絵が描かれた時代背景と被写体となっている人物の素性を知った上で絵を見ると、画家が暗喩的に絵に盛り込んだメッセージなどが読み取れて、西洋絵画が近しく感じた。
「怖い絵」シリーズを著している著者だが、絵が怖いというよりも15世紀から19世紀までの人間模様がある意味怖いと言うべきなのだろう。 写真などという物がなかった昔に絵画という技法を通してその時代を垣間見ることが出来、単なる文章による歴史学習よりはリアリティをもって時代に接することができる。
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以前この著者の『怖い絵』シリーズを読みました。その時扱われていた絵画と、今回の本で扱われていた作品が結構被っていたので少し迷ったのですが、やっぱり購入して良かった。とても面白かった!
暗い、不気味な絵が好きなので、この本で紹介されている作品も元々好きなものが多いのですが、肖像画は主に筆のタッチや構図なんかを楽しむだけで、まぁ実物よりも割り増しで描かれてるんだろうなぐらいは思っていましたが、そこにもっともっと色々な意味が隠されているとは考えた事がありませんでした。
『カルロス二世』なんて、割り増しで描かれてるにしても、あんまり美形じゃないねなんて呑気な事を思っていたくらいだったのですが、この本を読んで改めて絵を観ると、本当だ、なんて怖い絵!
本の“はじめに”で書かれているように、私も絵を観るのに余分な知識は却って邪魔になるんじゃないかと思っていた部分があります。好きな絵は好きな絵、それだけでいいじゃないかと。
でも、知識ってやっぱり邪魔になるものじゃないんですね。
知識があってもなくても、好きな絵は好きだし、嫌いな絵は、絵柄は嫌いでも、観るのが面白くなってくる。
その絵が描かれた時代の歴史をちゃんと勉強してから絵を観るのは大変なので、私みたいな怠け者には、この著者の本は本当に有り難いです。
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美術館を巡って絵画を見始めた当初は、ゴッホが好きで、それからレンブラント、今はベラスケス!そしてレーピンというすごいロシア人も知りました。西洋絵画入門書としてはうってつけだと思います
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絵画が人間の生みだした文化であり芸術である限り、それは人間と世界を読み解く重要な要素の一つである。
寓意に関しては大学でもっとちゃんと勉強してればなぁと思うほど面白い。
さらに描かれた物の意味やその習俗などとても興味深い。
なるほど美術館ではこれらの要素を鑑賞して「探し」「勉強」するものなのかもしれない。
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おもしろかった。
「怖い絵」ってどんなだろって興味津々だったけど、西洋史とか全然詳しくないから「怖い」より「教養が身につくなぁ」って印象の方が強かったかな。
暗い絵ばっかりだったけどね。
勉強になった。
プラド美術館は行ったことあるので、特に興味津々だった。
あと、イエスの絵、箱根?で小学生の頃見たの思いだした。
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たとえばドガの「踊り子」。
その絵が描かれた当時のパリでは、現代とは異なり、バレエはオペラの添え物でしかなく、バレリーナとは下層階級出身の、娼婦と変わりない存在だった。その事実を知った時、愛くるしい踊り子の、それを描いたドガへの印象は大きく変わる筈。
絵画は色彩、タッチ、雰囲気などを心で味わうだけが鑑賞ではない。
描かれた時代特有の常識、文化による背景、注文者の思惑、画家の計算、意図的に隠されたシンボル、メタファーを“知識”で読み解く時、描かれた王子の、風景の、そして神の運命の残酷の本当の意味を知る。
その血の純潔ゆえに滅び行くスペイン・ハプスブルク家の末裔を描いたディエゴ・ベラスケスの『フェリペ・プロスペロ王子』
姉の見合いの席で若き皇帝に見初められ、姉の代わりに彼の皇后となり、他の王族の代わりにアナーキストに暗殺された悲運の女性を描いたフランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルターの『エリザベート皇后』
旧ソ連政府の圧制を、かつてのリューリク王朝のツァーリズムの圧制を描く事で暗に批判したイリヤ・レーピンの『イワン雷帝とその息子』
革命の2年前、不幸の予感に満ちた母子の肖像を描いたエリザベート・ヴィジェ=ルブランの『マリーアントワネットと子どもたち』
そして、聖アントニウス病を患った人々が、死を賭した巡礼の果てに出会うマティアス・グリューネヴァルトの『イーゼンハイムの祭壇画』
時代、文化、そこに生きた人々のさまざまな絡み合いを読み解くうちに、あなたが良く知っていたはずの絵の、当たり前だった様相が一変するかも知れません。
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中世ヨーロッパの絵画はよく目にする機会がおおいが、絵の中に隠された深い意味を知ると違った視点で観る事ができる。
絵で描かれる作者の訴えは文章よりも大きな表現力を持ち、無限に想像力を掻き立てる。
この本ではカラーで絵画が掲載されており、文章も繊細で細やか。最後は自分が絵の中に入り来んでいるような錯覚に陥るような構成になっている。
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面白かった!
以前テレビでこの作者が実際に絵を読み解いていました。そのときになんて面白いんだと思ってました。背景を知っているか知らないかであんなに絵の観方が変わることにびっくりしました。
有名な美しい絵画の裏にそんなに怖い事実が横たわっていることにも度胆を抜かれました。
やっぱり深い知識は必要ですね。
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“情報伝達メディア”など、絵画の現在と違う役割を踏まえた楽しみ方を気づかせてくれた良著。筆者の丁寧な語り口が好印象。「怖い絵」シリーズも一気読みしてしまいました^^