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「怖い絵」で人間を読む みんなのレビュー

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みんなのレビュー83件

みんなの評価4.1

評価内訳

78 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

半分以上が初出作品、シリーズ未読でも既読でも楽しめるハズ!

2011/08/19 00:04

13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:辰巳屋カルダモン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 絵画を読み解く『怖い絵』シリーズが人気の著者。
本書はNHKで放映された出演番組のテキストを再編集し、新書化したものだ。
一連のシリーズ未読のため、調べてみたら、本書で取り上げられた33作品中14作品が、シリーズ1~3で既出であった(数え間違いがあったらスミマセン)。
逆に言えば19作品は初出なので、シリーズを未読の方も既読の方も楽しめる一冊だと思う。

 西洋画を理解するには、歴史、美術史、宗教など、超えねばならぬハードルが数多い。見る前からあきらめてしまいがちだ。
著者は絵画の「歴史的背景、画家や注文主のエピソード、巧妙に隠されたメタファー」を親しみやすい語り口で解き明かし、知識ゼロの状態からでも理解できるように工夫している。美しいカラー図版の重要ポイントに直接、矢印が示されて、まるで目の前で解説されているようにわかりやすい。
「怖い」を切り口にした一話(一絵?)完結の、物語のような構成が成功している。美しく見える肖像画やのどかな風景画が一転し、じわじわと明らかになってゆく「怖さ」。美術の本なのにミステリーの短編集を読んでいるかのようだ。

 絵画鑑賞の枠にとどまらず、他分野にも興味が広がる「こぼれ話」も満載。著者の博識なこと!
たとえば、スペイン・ハプスブルグ王家の人物が歴史映画に登場する場合。スペインのイメージから「黒目黒髪」の俳優が演じるケースがあるが、これは誤り。残された肖像画が物語るように、実際は「金髪碧眼」であった。それは現地の血をまったく入れずに近親結婚を繰り返した結果で……と「怖い」話につながってゆく。実に面白い視点だ。映画も絵画も両方観たくなる!
また、19世紀末に発表された小説『死都ブリュージュ』は当時ヒットし、その影響で絵画『見捨てられた街』が生まれ、さらにオペラ『死の都』につながった、という。一連の芸術の連鎖はたいへん興味深い。ベルギーのブリュージュは今や観光都市になっているそうだ。

 本書および『怖い絵』シリーズで、著者は絵画を読み解く楽しみを教えてくれた。
だが、それはひとつの見方を提示しているだけある。絵画の楽しみ方はひとそれぞれであり、正しい作法があるわけではない。取り上げられた作品を「怖い」と感じるかどうかもまったく自由だ。
何の知識もなく対峙した方が、素直に楽しめたり自分なりの発見をすることもあろう。頭に詰まった知識は、直観的に届けられる「何か」を遮断してしまう可能性もある。
「予習しておかなくてはいけない」または「まっさらな心で感じなくてはいけない」、そんな極端な思い込みが先行して面倒になり、絵画の楽しみから遠ざかってしまうことが一番「怖い」と思う。

頭にたくさん詰め込んで見るもよし、ぶらっと見るもよし、楽しみ方は各人にゆだねられている。
そんな、豊かな美術の楽しみと、そのあり様をあらためて考えさせられた。

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紙の本

名画の裏側を生々しく解説!

2016/02/29 23:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る

美術には詳しくないながらも何となく、一種好奇心から
美術館巡りをしながら、名画を鑑賞していました。
生来ズボラなので画集鑑賞くらいでも満足なんですが、
本物に触れると、その迫力に圧倒されてました。

本書を読み、名画に隠された歴史的背景を垣間見ること
が出来て、かつて見た名画の迫力に得心しました。

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2010/08/13 16:49

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2010/11/14 20:57

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2010/09/03 23:15

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2010/10/24 17:24

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2010/09/16 22:22

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2010/09/08 13:09

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2010/09/25 22:38

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2010/09/30 00:36

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2010/09/29 21:00

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2010/12/15 20:59

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2010/10/08 22:05

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2010/10/12 22:55

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2010/11/11 19:00

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