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ひきこもりの女の子を主人公にした連作ミステリ。
安楽椅子探偵ものになるんだろうが、ミステリというより、この女の子の成長物語だった。
(図書館)
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引きこもりの女の子が主人公の青春ミステリ?
地味な一冊だけど、面白かった。母と子の愛情を感じたりして。
映像化して欲しいなあ。
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主人公が引きこもりという設定ですが、あまり引きこもっている感じがしなかったです。全体的にさわやかな感じですかね。
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ひきこもり探偵といえば坂木司のシリーズを思い出します。
あちらは探偵&助手はともに男性でしたね。
読み比べてみるのも一興かと。
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ひきこもりの女の子を主人公にした連作ミステリ。とは言っても、ミステリ的な部分は弱く、むしろ青春小説的な色彩が強い。
一部を除いて、主要な登場人物が皆典型的な「良い人」過ぎて、リアリティは感じられないが、読後感が爽やか。
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ひきこもりが登場するミステリというと、坂木司の『青空の卵』、『仔羊の巣』、『動物園の鳥』の「引きこもり探偵シリーズ」を思い出します。「引きこもり探偵」では主人公の坂木がワトソン役で、ホームズ役の鳥井がひきこもりでしたが、『朝顔はまだ咲かない』では主人公の小夏が探偵役で引きこもりであり、親友の秋は脇役です。また「引きこもり探偵」では、坂木と鳥井の関係が田だの友人とは思えないくらいに近いのに対し、『朝顔・・・』は二十歳前後の女の子らしい、お互いの批判も非難も受け入れられる親友関係です。印象は全然違うお話ですが、何となく比較しながら読んでしまいました。
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お話やキャラにひかれて夢中になりました。
こういう地味に解決されるミステリー大好きです。
主人公に共感できる部分も多かったし、見つけられてラッキーな本でした。
主人公とその友達の会話がリアルでとても可愛い。
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ひきこもりの小夏が、その生活の中で出合った、すこしの不思議と推理。
小夏の母親、親友の秋、そこから少しずつ広がる小夏の世界。
推理ものって普段読まないけど、読みやすかった。
小夏の成長が、うれしい作品。
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本格的な推理を求める人には物足りないかもしれない。ストーリー展開は甘酸っぱくて素敵です。ひきこもりって暗いイメージなのに、全然そんな感じがしない。それがまた良い。
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いじめを受けたことが引き金になって引きこもり高校を中退し、スナックを経営する母に代わり主婦業をしながら、まもなく成人しようという小夏が主人公。日常の小さな謎解きと、小夏が過去と向き合い現実を見つめ直しずっとこのままではいられないだろうということを直視して一歩を踏み出すお話。十代の子が読んだらワカルワカルー!となるのでしょうか。割と面白かったものの、本当はマンガなのに絵が見えず仕方がなく文字だけで読んでいるような、妙な違和感を感じながら読了。共感するだろうという年齢の3倍弱くらい年を取っているので仕方がないかな。
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高校一年の時に引きこもりになった小夏が主人公。イジメなど重いテーマも出てくるけれど登場人物がかわいらしくて楽しく読めた。ちょこっとミステリー風味も。
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被災もしていないのに、地震後しばらく気持ちが沈んで本が読めませんでした。節電で電車が減って通勤時間が延びたので、本を読む時間ならいくらでもあったし、被災地を応援するためにも、被災しなかった私たちが元気に頑張らないといけないのは分かっているのですが、なかなか浮上できずにいました。
軽めのものが読みたいけれど、人が死ぬ推理小説は嫌だし、と思ったときに、北村薫さんの円紫さんシリーズのような、創元推理文庫お得意の「日常の謎」なら読めるんじゃないかと思い付きました。
加納朋子さんや坂木司さんの作品をいくつか読んだ後、本作を読みました。
正直、ミステリーとしてのクオリティは北村さんには(多分加納・坂木両氏にも)負けてると思いますが、今どき真面目な主人公の少女たちがさわやかで、心和む読後感でした。そろそろだいぶ浮上してきて、普通の本も読めそうかも。
「日常の謎」系の小説は、短編かつ「いい話」的なものが多く、普段は私の好みからは物足りないこともあるのですが、今回はとても癒されました。
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20110525
ひきこもりの少女を主人公にした、ミステリ風青春成長もの。
ん?青春ミステリ?かな?
読み始めから最後までの人的な流れはわかりますが、
良い仕上がりになってると思います。
坂木司のひきこもり探偵シリーズより読みやすかったのは
主人公が女の子だったからかなー
まぁ、どっちにしろ、見捨てない友達がいるっていうのは
復活の大事なポイントなわけだなと思ったりして。
個人的には、秋のほうも問題を抱えてたりしてと思ってしまったけど何もなかったみたいでした。
そういうバランスなのかしら。
もう少しピリッとしたミステリを期待してしまったので
(ブラックユーモア的な)
物足りなく感じてしまいました。
ひまわりの誘惑
ひきこもりの小夏の親友である秋が街でナンパされたが、その男がひまわりの花束を踏みつぶしていた。
黒い傘、白い傘
小夏はある昼間、晴れているのに黒い傘をさす人物を見かけてじっと眺めたが、その後、深夜に白い傘の人物を見かける。
さくら、さくら
小夏の母親(独身)に恋人ができた様子だが何も言われずやきもきしていたところ、秋が偶然に小夏の母親が知らない男性と一緒にいるのを目撃する。
朝顔はまだ咲かない
秋の恋人、俊雄の姪が夏休みの宿題で朝顔を自宅に持って帰ってきたが、その朝顔は違う苗に植えかえられていた。
見えない人
小夏は秋の無理な頼みで巽とともに犬を連れて近所の公園へ行ったところ、展示してある電車のそばで幽霊話があることを知った。
窓を閉めて
小夏はひきこもりを徐々に脱しつつあり、ひきこもる前まで気に入って来ていたスタジャンをはおったところ、ポケットに見なれない袋が入っていた。
新学期ーエピローグー
外で人に会うことが怖くなくなった小夏はバイトを始め、秋との共同生活へ踏み切った。
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おもしろかったけど、最後の方でいらいら。
忘れてるとかあり得ない!
なんで小夏はそのままにしとくんだろうってもやもやしたけど、それが一番いいのかなぁって。
恨む=覚えてるってことだもんね。忘れることはできないんだろうけど、それを立ち止まったままの理由にするのはだめなんだって気づいた。
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昨日読了。
家から一歩も出ない、いわゆる“ひきこもり”の主人公が、日常に起こる小さな謎や、そこで出会った人々、イマドキの友人との関係や今後について考えていく話であり、様々なことを経験して一歩前に踏み出す瞬間の話でもあると思う。
ひまわりの誘惑
黒い傘、白い傘
さくら、さくら
朝顔はまだ咲かない
見えない人
窓を閉めて
の六つの短編と、新学期―エピローグ―から成る。
“ひきこもり”で日常の謎というと、同出版社から出ている坂木司氏の“ひきこもり探偵シリーズ”が出てくるが、男女の差か年齢の差か、こちらの主人公には前向きな強さを感じた(なにせ“ひきこもり探偵シリーズ”の鳥井と坂木はよく泣いていた)。
ずっと家の中にいる主人公だが、彼女の気持ちは常に外を向いていたように思う。ベランダから見える景色を見、友人の話で外の世界を感じる。ネットで“ひきこもり”について調べ、母や友人との関係も、フェアでいたいと考えている。
立ち止まったままではいられない。少しずつ出かけるようになったとき、外から自分の部屋はどうみえるのか。
副題“小夏と秋の絵日記”とあるように、季節の色を感じさせる物語。
家族、友人、恋愛、働くことだって、真剣に考え、行動しようとし、たまに失敗することもある。そんな普通の日常の話である。
彼女たちは“新学期”もまた、まっすぐ前を向いて進んでいくのだろう。