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地球環境問題を考える懇話会の報告書ともいうべき冊子。
図,写真など豊富な情報を、そこそこ料理している。
データ分析集が別冊である。
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今迄 森林破壊や地球温暖化、飢餓、自然エネルギーの枯渇、動植物の絶滅問題など…聞いたことがあっても本当に真剣に考えた事や、それに対して行動してはきませんでした。
でも、今とても大変な問題が起きていて、それは偉い人や研究者が考えることではなく、私達自身がもっと考えなければいけない状況になっています。
本では、図は少ないですが今おかれている状況が様々な側面から書かれています。
そして森林破壊や食糧問題は単一の問題ではなく、繋がった一つの問題だと気づきます。
知らないことも沢山知ることが出来ます。
特に気になったのは、人口増加に伴って使うエネルギーが既に足りていないこと。
そして、家畜を育てるのには多くの穀物と水を必要とし、それを多く輸入する日本は水を輸入していると考えた時、国内で使っているよりも多くの水を輸入しているのと同じだということです。
また、家畜を育てるのに使う穀物を人が食べる分に回せば飢餓はなくなるということ。作った穀物を全人類で分けても余るほど。肉の需要が増えるほど、穀物が足りなくなるということ。
こういう考え方はした事が無かったので、無知だったなと感じてしまいました。
今、昔のような暮らしに戻りましょうというのは無理があると思います。でも、個人でも出来ることから始めることが大切だと思いました。
新しい豊かさを求める時がきていると感じています。
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本書の趣旨は帯の一言(19世紀末の北米インディアンのクリー族の言葉らしいのですが)、で示されています。即ち、「最後の木が朽ち果て、最後の川が汚染され、最後の魚が取られたとき、初めて、我々は、お金を食べて生きていけないことに気づくのです。」
この趣旨が、わかりやすいグラフと表に基づいて展開されており、本の体裁も読みやすいもので、大変良かったです。
内容については、どうしてもマクロな視点のものが多くなるのですが、最後に、個人の取り組みの効果も決して小さくないということが示されているのも、また良かったと思います。(日本国中の白熱電球1個を蛍光ランプに替えると、電子力発電所約3基分に相当する電力削減になる)。