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3DTVの普及については批判的な意見を多く耳にするため,
3D映像の今後に興味を持ち,参考に選んだ本.
本書(約240ページ)は
・HD DVDとBlu-ray規格競争の話
・映画業界(特にハリウッド)と電機業界の話
・3D映像規格化の話
これらのテーマについて
それぞれ約80ページずつで構成されている
『3D映像』が2010年ごろに話題になったことの大きな要因は
① ハリウッド大手スタジオの協賛(アバタ―等
② 記憶媒体の高容量化(VHS → DVD → BD
③ 表示,画像処理技術の進歩(TV,圧縮等
だと書かれている中で,特に①が重要とされ
ハリウッド大手スタジオ
(ワーナー,ディズニー,フォックス,ユニバーサル,パラマウント)を始め,
アメリカで作られた3D映画コンテンツの数は
2006年:2本
2007年:3本
2008年:5本
2009年:12本
2010年:50本以上
と増えていて3D映像市場は今後もっと伸びるのではないかという
期待を持たせてくれました.
HD DVD,BR,3D映像の規格化についての話で
『どんなに優れた技術でも,規格競争に負けてしまえば普及の目はない』
という言葉が印象的でした.
00'年代後半から,10'11'年の話まで詳しく書かれていたので☆4