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短編15作。
バラエティに富んだチョコレートの詰め合わせみたい。
甘いものもあればほろ苦いもの、ナッツ入りやヌガー入りがあって、それぞれに楽める。
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わーい、恩田さん小説コンプリートまで、あと一冊!!
持ってないのが文庫化されてたのでウキウキと買ってみたら、なんと読んだことがない作品だった!!今更恩田さんの本で読んだことないやつがあるとは思わず、ビックリ&嬉しい♪♪
「観光旅行」「蝶遣いと春、そして夏」「蛇と虹」「SUGOROKU」が、恩田さんらしいかなぁと思う。でも私は「夕飯は七時」「夜想曲」とかも好き。
「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」は、他の短編にも、こういう動き回る共同体みたいのがあったなぁと思い出した。でもアレは、乗り物自体が生命体だったけど。名前なんだっけ…。
何はともあれ、恩田さんらしい作品がいっぱいで、尚且つ久々の初読で大変楽しめましたvvv
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短編集。中でも「橋」が面白かった。全貌はまったく明かされないのだけれど、物語の端々に垣間見える設定に想像をかきたてられる作品。
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恩田陸は初期の長編『六番目の小夜子』や『光の帝国』シリーズは大好きなんだけど、だんだん難解になってきて、最近はあんまり好みじゃなくなってきました。この人の本はどのシリーズに属するものなのかが分かりにくいので、ひょっとして『光の帝国』シリーズかな?と思って読み始めてガッカリというパターンがまだ続くことでしょう。
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観光旅行…追いかけてくる石
スペインの苔…なぜスペイン
蝶遣いと春、そして夏…魂の送り人
橋…つながってる?
蛇と虹…時間と空間
不思議の人達。不思議の設定。不思議の生き物。不思議の精神。不思議のおわり。明日はまた違う不思議に満ちるだろう。
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恩田陸さんの文章は、長編になると収拾がつかなくなって「何が言いたいんだ」っていうオチになることが多いのですが
短編だと意外とまとまったまま終われるんだな、と。
ほぼ全作読んで評価としては大きく負け越しだったのですが
この本は勝ち星。
おもしろかったのは15編中7編だったけどね。
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ジョセフ・クーデルカの不思議な写真に惹かれて、ジャケ買い。
15篇の短編集。
SFあり、ファンタジーあり、ホラーあり。
全体を通して、ひと言で、不気味。
どの物語も荒唐無稽すぎてリアリティはないが、
異常過ぎて「あり得ない場面」の映像を、
なぜか脳裏に鮮明に思い浮かべることができる。
時には、話の展開について行けないことさえあるが(特に「スペインの苔」など)、
やはり、色、感触、匂い、風まで感じることが出来、
その読後感が非常に不気味。
15篇通して、次のページ予測不能の、
絶叫マシーンに乗っているような気分。
ハラハラしたり…時には、ドスンと、黒く重い物を感じたり。
理屈では「あり得ない話」「リアリティのない話」を、
これだけ想像力をもたせて読ませる、
恩田陸さんの筆力を感じる。
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様々な方向、断面、次元を通して描かれる不思議。
恩田陸の短編集。
*観光旅行
*スペインの苔
*蝶遣いと春、そして夏
*橋
*蛇と虹
*夕飯は七時
*隙間
*当籤者
*かたつむり注意報
*あなたの善良なる教え子より
*エンドマークまでご一緒に
*走り続けよ、ひとすじの煙となるまで
*SUGOROKU
*いのちのパレード
*夜想曲
どれも、答えは曖昧で見えない。
その見えない感じは、時に水を通しての映像であり、時には薄い衣を通しての光であるように感じる。
刹那というか、儚さがもたらす美しさがある。
そのくせ、へんにリアルなところもあって…。
恩田陸は、何が別の世界を実際に自分の目で見てるのだろうか、という気がしてくるのである。
きっと、その辺のバランスが絶妙なんだろう。
「隙間」がものすごくこわかったです。
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ちょっと現実離れをした短編のオムニバス
表題作の“いのちのパレード”よりも
“当籖者”と“あなたの善良なる教え子より”が面白かったです
どちらも倫理観をゆるがすような話でした
ただ、“いのちのパレード”っていうフレーズは
タイトル買いしたくなるほど秀逸だなと思っていたところ、
あとがきにて既存の演目名だとわかりがっかり…
“SUGOROKU”という話も収載されていてタイトルを見ると
“KAGEROU”という言葉がなぜかちらっと頭をよぎります(笑)
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恩田陸のごった煮集。
色んなジャンルの色んな味を
恩田陸風に料理してみました
って感じ。
お得感が有るかも?!
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高校のときにジャケットと帯、短編集という所に惹かれて購入。
いろんな世界が楽しめて、自分がいろんな世界に飛んでいけるところが良い。
さすが有名な作家さんだけあって、その発想力と柔軟性が素晴らしい。
長すぎるとそのまま読めずに放置してしまうこともよくある私ですが、これは程よい長さで読めるので、すんなりと読めました。
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面白いのもあるんだけど、なんだろか。この人の作品は「どう?すごいでしょ?不思議でしょ?」的な作者の声が聞こえてきそうでなんだかな。
タイトルのいのちのパレードで停滞したけど、なんとか読了。
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恩田さんの小説は、第2回本屋大賞を受賞し、映画化もされた『夜のピクニック』
そして『木漏れ日に泳ぐ魚』を読んで以来だ。
かねてより、タイトルと表紙に興味を惹かれるものがあって、同じ表紙の文庫が発売になり、ジャケ買い(CDではないが)してしまったのだ!(←思う事は同じだ!実は解説にも書かれていた)
著者「あとがき」によると、チェコ共和国に行った時、あまりに奇妙な写真ばかり載っているので、衝動買いした写真集から選んでこの本の表紙に使ったようである。
滞在できるのは、週末の一晩だけ、しかも不定期で一度に20人と決められ、巨大な手の形をした石柱が地中から、そこかしこと飛び出してくると云う村の観光ツアーの話とか開けた窓など僅かの隙間に恐怖を感じる男など、ホラー、ミステリー、ファンタジー…etc.15編の様々なジャンルが収められた短編集。
結末に苦さが残るものが、幾つかある(ToT)
表題作になっている「いのちのパレード」は、描写が躍動感に溢れ、ラヴェルの♪「ボレロ」が似合うかな?まさに“いのち”のシンフォニーを奏でているようだ。大空を舞う鳥には鳥の道がある。大海原を泳ぐ魚には魚の道がある。大地で生きる動植物にも、そうした自然の摂理がある。人間を含むたあらゆる命は、どこかから来て、どこへ行くのだろうか?そんな余韻が心に残る読後感。
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短編集なのに1作品ごとにきちんと世界観があり
引き込んでくれる。
プロとして当たり前かもしれないけどさすがだなーと思う
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私の頭には難しかった…恩田さんの作品は全体がなにかを象徴している感じでテーマがぼんやりとぼかされているのでいつも読み方が難しい。なんか深いのは感じるんだけど。(笑)
というわけで苦手な作家さんなのですが、これは短編集なので面白いのもありました。こんな風に雰囲気が変わる方が私には読みやすいみたいです。