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授業の雰囲気や熱気は伝わってきました。サンデル教授が質問する一人一人の学生の名前をその場で覚え、その名前で語りかけ、褒めたり礼を言ったりし、アドリブで切り返し補足の説明を加えていく講義は圧巻の一言につきます
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DVDをみながら、並行して読みましたが知性が非常に刺激される講義でした。とくに第6回のカントについては難解でしたが、通して読むとわかりやすかったです。
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まず、本の柔らかさが好き。
持ち運ぶにも重くなく、読みやすい。
サンデル教授のディベート式の講義が面白い!
14000人も履修者がいながら、こんな講義が展開できるなんて。
ちなみに、この本の中でサンデル教授が教科書を開くシーンは一回しかないと思われる。笑
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大反響を起こしたマイケル・サンデル教授の「白熱教室」。それプラス東京大学の安田講堂での特別授業の前半部を収録したものです。活字化されるとまた違った趣がございます。
これは正月の深夜番組で再放送されていたんですが。寝落ちして見逃しましてね。最初にこれが放送されていたときはあんまり興味がなかったんでスルーしていたんですけれど、某動画サイトでちらっとみて、やっぱこれいいジャンと思っていたときにこうして書籍化されたやつが出版されたので、非常にうれしいです。
この本にはハーバード大学で行われた講義のうち1~6回目までの内容と、東京大学の安田講堂で行われた特別授業の前半部が収録されています。ハーバード大学の学生のする質問のレベルと、その内容に鮮やかな答えを切り返しつつ、難解な政治哲学をまるでエンターテイメントのようにまとめるサンデル教授。それが活字になっても、その知的興奮は健在ですね。
僕が特にすきなのは「富」は誰のもの?という箇所で、ビル・ゲイツを引き合いにして課税の正義・是非を問いかけるところは、ため息すら出ました。無条件に面白くてためになる。こういう本は滅多にありません。
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ある程度の哲学のつまみ食いは、人生に豊かさを与えてくれると思う。日本人にそのきっかけを与えてくれた本。
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内容は本当に充実しています。
他の方も仰られている通り、サンデル教授の問題提起は本当によく考えさせられます。
文中のカリクレスの「節度を超えて哲学を追求するなら破滅する。(中略)」という言葉と、それに反論するかのようにサンデル教授が言及したリスクに直面した時によく使われる言い訳、すなわち「懐疑主義」という言葉。
現在はこの2つの価値観が自分の中でぶつかり合い悩んでいます。
読まなければ良かったとも思うくらいです。
現在は第2回の半ばまで読み終えましたが、これ以上読むかは検討中です。
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サンデルブームを引き起こしたNHK教育テレビの「ハーバード白熱教室」の第1回~第6回、サンデル教授来日時の東京大学特別授業の前編の講義録が収録されている。
卑近な事例をもとに学生との対話形式で進むサンデル教授の授業は、まさに「白熱教室」であり、本で読んでいても講義の熱気、面白さが伝わってくる。
上巻では、主に功利主義、リバタリアニズム、ロックの思想、カントの思想が取り上げられている。個人的には、問題点はいろいろあることを承知のうえで功利主義に魅力を感じる。一方、カントの定言命法の議論については、理解はするが、納得はできなかった。
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おもしろかったです。
上巻はわかりやすい例を用いつつ、主に学生との議論を通して理論を導入、深めていく部分が主です。後半になるにつれ、講義っぽくなります。
引き合いに出される例が秀逸で、確かにこういう場合、どう考え、理屈づければ他者を説得できる哲学となるのか、考えさせられます。そして、現在の社会、そこに住むわれわれが当然のように「正しい」としている考え方も暫定的なものであって、まだまだ発展途上なのだ、歴史の通過点に居るに過ぎないのだと実感することができます。新たな社会通念、社会の在り方、より理想的な「正義」を体現した社会がこれから現れうるのかもしれないと思わされます。
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ベンサムの功利主義(効用の最大化)と“正義”を、カント哲学と“動機、道徳、自律”を、ジョンロックと“所有、契約”等、古代哲学の教えを身近だが究極の選択を迫る事例を示しながら解説
サンデル講義の魅力
短い言葉。意見を言った人の名を確認し呼ぶ。意見を尊重し礼を述べる。
自分の意思の決定
行動の道徳的価値は“動機”で決まる
人が正しい行いを正しい理由で行うことが正義
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読みやすい!これからの正義の話をしようよりも、時も大きいし、対話形式だし読みやすいー!
読むと本当に講義に出たような気持ちになるし、とても勉強になる!哲学に関してざっとおさらいができた感じ。
今後は参考文献やサンデル教授の書いた本を読んで知識を深めて行くんだろうなー。
それにしても、ハーバードの学生は頭がいいなあ…。
実際に講義を受けても、あんなに意見を言える気がしない…。
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■テーマ:哲学としての道徳・倫理の難解性
前提:世の中には、答えが出ない難解な問題が存在する。
上記問題を考察する上で
1) 数の論理、結果の論理
2) 人間の尊厳
1)と2)を戦わさせつつ、1)2)でもないそもそもの本質に立ち返りながら、議論を展開。
ex) 死刑は正当化されるのか?
正当化される
→1) 税金で犯人を養うことの妥当性、遺族・家族・社会への正当性
正当化されない
→2) 犯人も一人の人間である
→3) そもそも我々は人間であり、神ではない。人が人を裁く権利があるのか?
サンデル教授は、難解で答えの出ない問題に対して、国・文化の違いを超えて議論を戦わさせながら、互いに歩み寄りを見せることによって、そこに希望を見出している。
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著者のマイケルサンデルはハーバード大学教授で彼の哲学の講義は大人気で、講義の名手なのだそうです。「正義とは?」この問いに対する答えを、ミル、ベンサム、ロック、カント等の哲学者の哲学を現代の問題に当てはめ、学生との対話形式をとりながら展開していきます。分かりやすく書いてあるといいながら、そこは哲学。ヤッパリ分かっていないような気がします。楽しんで読むというよりも、勉強しているという感じでしょうか。でも、国内で未曾有の自然災害の起こった今、正義について哲学的なアプローチを試みるのはいい時期なのかも知れませんね。
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哲学を身近な例を交えて分かりやすく説明している。具体例が出てこない部分、思想についての説明は少し難解な印象だが、哲学的な考えが身の回りに散在していることに十分気付くことができる内容。また、例を挙げて学生に意見を出させ、展開すべき議論に導く方法は非常にシンプルで洗礼されており、教育者にとっても参考になるのではないか。そしてハーバードと東大両方の講義が収められているため、ハーバードの学生の方が東大の学生よりも自分の意見を確信を持って述べており、曖昧な表現が少ないという現代の日本の課題も垣間見ることができる。
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サンデル教授の政治哲学の講義について、その講義議事録と解説。
今、朝大学でこの本の訳者、解説をしている小林先生の講義を取ってるんだけれど、初回の講義がさっぱり理解できず、こりゃー難解すぎる。。。と思って取り急ぎ読んでみた。
扱っている内容が難しいので、やっぱりこの本も難解ではあるんだけれどもサンデル教授があげている例が非常に面白く、それに対する学生の意見も多方面からの意見が出ているため、身近に感じる事ができて理解が進みやすい。
とはいっても学説部分は??だったりもするんですけどねー。
でも全般的に面白い。
あと、解説がいいです。訳本って、文章表現がこなれなくって訳文読んでもなんのこっちゃやら?って本が結構ありますが、この本は内容も難しいのに文の不自然さがなく日本語として理解できる。
ただ、やはり宗教観、愛国心の問題などが背景にある事もあってピンとこない事例もありました。
最後に東大で行われた講義の議事録が入っているんですが、それが一番わかりやすかったのはそんな背景もあるかも。
正直、学説はどーでもいい。。。などと思ったりもするのですが、やはりそういったベースがあるかないかで議論の幅も変わってくると先日の講義でも実感したので、読んでみてよかったです。
余談ですがリバタリアンと出てくるたびに脳内オバタリアン変換されてしまって困りました。。。。
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最初のうちはどんどんと読めていたのに、だんだん難しくなり、カントのところでノックアウトでした……!議論よくできるなぁ。さすがハーバード、なのかしら。
それにしてもなんでそう思う?に自分はリアリスティックな人間なんで、っていう回答は薄いなぁと(笑)そんなことを聞いているんじゃないような気がするけれど、そもそも自分は議論もできないので、仕方がないか。