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哲学は「世界像の作り直し」
なるべく、根っこから考える。
’正義’とは、どこから起きたのだろうか?
昔、他のコミュニテイー同士、交流がなかった時は、’正義’は必要がなかった。
しかし、いろんなコミュニテイーが交流しだすと、お互いのグループを守るために
そのグループを守るためのルール’正義’が生まれる。
普遍の’正義’はほんとうはないのかもしれない。
お互いの違いを理解して、なにかの合意を得ていくことが、これからの世界に
もっと必要になる。
哲学は、根っこからいろんな問題を考える、ひとつのツールかもしれない。
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西 研さんという哲学者の著書、集中講義 これが哲学!
「人生は何のためのものか」という~問いを問わずにおれないのは、
その人の生がどこかに苦しいものを抱え込んでいるからですね。
~生の物語がなかなか描けない。~将来的な展望がはっきりしない
~存在可能が明確でない~この種の不安や苦しさが究極的な
意味を求めさせる。ということが書いてあります。この部分にとても
共振してしまった私は、いったい・・・
最近、お世話になっている哲学者は、この西 研さんと竹田青嗣 さん、
この二人にかかると、難しい近代哲学も、私の人生に活かせる概念に
なってくれる。
私たちは、私たちなりに、私たちが生きている世界のルールについて
理解しなければ生きていけない。幼児の頃であれば家庭、子供の頃で
あれば家庭と学校、社会人になれば勤務先というように、私たちは
私たちが生きている世界を拡張して行くわけだが、世界が拡がれば
拡がるほどルールは複雑化し例外も増えて行く。
拡がった世界で生きて行かなければならない私たちにとって、
必要なのは、世界を観察し秩序化する能力だ。そのような能力を
私たちは、私たち自身で身につけたり、先人から学んだり、書物から
学んだりするわけである。
この「これが哲学!」は、私たちが世界を観察し秩序化するための
知恵を授けてくれる。
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西研「集中講義 これが哲学」読了。今を生きるために役立てる手段としての哲学が必要だという点と、どっちが正しいかはおいといて今感じていることを尋ねあうことの大事さはほんまになぁと思った。人それぞれだよ、で諦めない。哲学とはだれもが深く納得しうるような考えを求めようとする努力。
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「ヘーゲル大人のなりかた」「実存からの冒険」と、哲学を体系的かつ網羅的に、さらにわかりやすい文体で語る西先生だが、本著と「哲学的思考」はその究極体といえる。近代哲学を中心としたちょっと小難しい議論を、行き詰まった現代人の不安や悩みの解決に繋げていこうという激しい情熱が伝わってくる。竹田青嗣先生と同様現代思想への批評は辛口であるが、それほど同理論にも精通しているということでもあり、その解説は的確。ご本人もおっしゃっているとおり、これからもさらなる考察を続けていく意気込みを示しているので今後の著作がとても楽しみ。
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世界像の危機
人の世界像は物語
ホッブズの社会契約説とルソーの一般意思
市民社会の理念
①出自、民族、宗教を度外視する
②国家は、個々人が自由に幸福を追求するための手段 である。
③社会の成員は、ルールのもとで対等である。ルール 決定に対しても対等である。
④社会のルールの正当性は、一般意思にもとづく。
⑤ルールに決められたこと以外は、すべて各人の自由 にまかされる。
生の意味(人は何のために生きるのか)と価値(善悪といったものの根拠は何か、人はなぜ美しいものに惹かれるのか)
認識の確実性と客観性
デカルトの物心(心身)二元論
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朝日カルチャーや和光大学での講義をもとにして書いた、とあとがきで記載されている。大学生向けだけでなく、一般向けでもあるところに特徴がある。
この本のいいところば11章の各章にブックガイドがあり、もっと深く読みたい人が学習できるようになっているところが特徴である。さらに一般の哲学の概説本では参考文献が掲載されてあるが、このブックガイドではひとつひとつの本の難易度、読む章についても詳しく書いてあり、本当の意味でのブックガイドになっている。
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読んでいる時はなるほど〜、と思って読み進めるのだけど、時間が少しでも経過すると全然分かってないし、覚えていない。そんな、下手な読み手ではあるが、読んだ。哲学の持つ優しさを感じさせてくれる読了感。
哲学的な本を読むほどの下地がないのだが、好きなので、いつかなるほど〜と思ったことを言語化できる日が来るといいなと願う。
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非常に丁寧に噛み砕かれていて解かりやすく面白い。身近な感覚を題材にしたり、参考図書も紹介されてて良書。ただこれを知覚・思考などに取り込んでいくのはやはり難しい。