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やっと、イリアムの地球、オリュンポスの火星、アーダ達の地球の関係が明らかになり、各々の戦いもクライマックスに。
が、さらに続くという感じの終わり方でした。
作者は、続編を書きたいようなのですが、この作品を書いた出版社とうまくいかなくなっているようで、もしかするとこれで終わり?
なんとも、次を予感させる終わり方ですが、仕方がないのでしょうか?
それにしても作者のダン・シモンズは、なかなかすごい作家です。
個人的には、彼のハイぺリオンシリーズが、好きです。4部作で、長い作品ですが。
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「オリュンポス3」ダン・シモンズ/酒井昭伸 訳
SF叙事詩。土色。
「イリアム」シリーズ最終巻。
シモンズのイリアム世界も終幕を迎え、古典的人類、イリアス、モラヴェックの3ストーリーがごたまぜになって大団円。
一応、順当なハッピーエンドになるんでしょうか。
相変わらず圧倒的な世界観と、物語舞台の色彩感は脱帽!のひとことです。
ただ本作で最終巻ですが、前作(「オリュンポス2」)までで広げた大風呂敷を畳みきれてない感じが。
セテボスはどうなったの?<静寂>の正体は?ポストヒューマンの思惑は何だった?ディーマンとキャリバンの決着もついてないし、QT・ファックス・ブレインホールその他の種明かしも物足りない…
「ハイペリオン」シリーズのあまりの完成度の高さに、今回の終わり方は結構不完全燃焼だったかも。
とうとうこのシリーズも終わってしまいましたか…
シモンズの短編集固めて第2集でないかな!(4)
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オリュンポスついに完結!
イリアムのように熱い終わり方ではないですが、なんとも言えない穏やかな余韻が素晴らしかったです。
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ギリシャ神話や英国文学などからの具材をギュウギュウに詰め込んでSF仕立てにしているので、読む側の咀嚼力が試されている気がする。
登場人物はいろいろ出てくるが、最も人間らしさを感じさせるのが、人間の形をしていない機械という点が、とても好き。
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やーすごいすごい。
本書を本当に楽しむために必要となる、ギリシア神話とかトロイア戦争とか、そういった知識を残念ながら持っていないのだけど、それでも、とにかく面白かった。
複数の物語を一本の軸上で綺麗に進めていく豪腕とか、自由自在に緩急を付けて、長大な物語を一気に読み進めさせる巧妙さとか、奇面組並みに登場人物が多いのに、それぞれのキャラがきちんと立っているキャラクタ造型とか、ほんと見事のひと言に尽きる。
筆者が出版元と揉めている関係で、続編が出せないみたいだけど、ちゃんと落ち着いて続編が読めるように鳴ると良いなあ。