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図書館で上巻が借りられ続けていたので、なぜか下巻から読んでみました。以前テレビで少し見たが、通して読みたく本を借りてみた。本当におもしろかったです。このレベルの議論は読んでいて非常に爽快です。
マイケル・サンデル氏の仕切りと、学生の意見を要約して説明することは議論の進行上、非常に明確でわかりやすくなり素晴らしいと思いました。
また哲学書をいきなり読むと中々理解するのも難しいが、ここで行われている議論のように良い実例を基に過去の哲学者達の考え方を解き明かしていくのは非常にわかりやすかった。
ここで挙げられていた実例は自分でも非常に考えさせられたので、友人と議論するに当たり使いたいのでメモをしておこう。
と思ったが長くなるので割愛。
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サンデル氏の主張。
哲学は、ある意味では不可能だが、決して避けられない。我々は毎日、その問いに対する答えを生きている。議論の仕方、論法、互いの意見を尊重し合うやり方は、意見が一致しない場合であっても、”互いに学び合う”ことがある。
⇒これが、公共的生活を実現する道標と説く。
正義の3大概念。
1.幸福の最大化(功利主義)
2.人間の自立と尊厳の尊重(カント)
3.市民の美徳を育み、善き生に基づいて判断すること(アリストテレス)
⇒サンデル氏は、公共・コミュニティの観点を強調
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学生とのやり取りが収録されてなければ、おそらく私には理解できなかったと思う。
それでも下巻は難しかったけれども、興味深い書籍だった。
ドラマ化された漫画『鈴木先生』は、中学生版白熱教室な感じがした。
こちらもオススメです。(ドラマ>漫画)
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2回読んで。
1年前読んだときは特に下巻の内容についていけなかったけど、その後いろんな本を読んで、何気に読んだら理解できたw
哲学とは答えの出ない、今日も明日も考えるための材料だ。
こんなニュアンスで始まって終わって、結果すごく面白かった。
後半を占めた「正義と善」の話は難しくって読みたえがあった。
人とのかかわりは大事だけど、時には難しくって、だから哲学が必要で。でも哲学がいつも正しいわけじゃない。だからといって考えをやめたらいいのか。そうなると、もっと問題があふれてくる。
人生何が正解かわからないと同じように、哲学はいつも形を変えて正義になろうとする。面白いね。
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いくら考えても万人が納得するような哲学はないのかもしれない。それでも、我々は考えねばならない。考えたくなる本です。
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東大じゃなくて、一般向けの公演みたいなものの映像を見たけれど、日本人はほんとうに議論が下手。社会的な公約にとらわれているのかな。哲学って難しいものだと思われがちだけど、とっかかりは日常的なことにあるのだと思う。学問的な体系として眺めたのは初めてで、難しかったけれど、読んでいてハッとさせられた。
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学問としてだけでは無く実生活・社会生活の上でも、応用ができる内容を教えてくれている。
事実「私たちの公共的な生活、私的な生活の中で、時には答えなどないと思えても、哲学は避けることのできないものだ 」とも述べている。
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ハーバード大学で大人気の政治哲学の講義と東大安田講堂で行われた特別授業を書籍化した下巻となります。「正義とは何か?」この単純にして最も難しい命題に挑戦するサンデル教授と受講生とたちとの掛け合いに注目。
この下巻は、NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱室」の第7回~12回まで、および2010年8月に行なわれた東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」を収録したものになります。
僕がこういう講義に魅かれるようになったきっかけとは、現在は東進ハイスクールで教鞭をとっている英語講師の今井宏先生が大学時代の恩師の授業をはじめて受けたときにちょうど、サンデル教授が展開しているような授業たったと参考書に収録されているエッセイで述懐していたからです。自分がかくまっている人間を尋ねて人が訪ねてきたときにその人はいないと答えるということは果たして正義か否かという問題は、あんまり詳しいことはここでは言えませんが、この命題に近いことが実際の生活のうえで起こったことがあって、本当に考えさせられるものがありました。
そして、東京大学で行われた講義には、前の世代で行われた過ちを今の世代が背負うべきか?という命題には。すごくデリケートかつ普遍的なことで、こういうことがものすごくまじめにやり取りされるのは、一般社会の営む上ではほぼありえない話で、普通は何も考えることなく通り過ぎていくものですが、いざ、この問題が浮かび上がってきたときに、きちんと立場を明確にできるのか?などと読んでいて自分に問いかけました。答えは出ていませんが…。
この本はできることならば上巻とあわせて一気に読まれることをお勧めいたします。
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サンデルブームを引き起こしたNHK教育テレビの「ハーバード白熱教室」の第7回~第12回、サンデル教授来日時の東京大学特別授業の後編の講義録が収録されている。
前編に続き、後編でも、活発で興味深い教授と学生との対話型講義が展開されており、自分もサンデル教授の講義を受けているような気分にさせてくれる。
下巻では、主にカントの思想の続き、ロールズの正義論、アリストテレスの思想、そしてサンデル教授自身の立場であるコミュニタリアニズムが取り上げられている。
コミュニタリアニズムの立場からのロールズ批判(負荷なき自己が前提となっている)は納得できるし、正義を議論するうえで善や目的について論じることは避けられないということも理解できるのだが、やはりコミュニタリアニズム的な考え方には違和感を覚えるのも確かである。共同体の善や目的とは何か、誰が決められるのかという点で納得ができないからだ。一つの共同体においても誰もが納得できる善や目的を決定することは不可能だろう。だからこそ、諸価値の共存というリベラリズムの考え方がでてきたのだと思う。ただ、リベラリズムに安住し、善や目的について論ずるのをやめるのではなく、サンデル教授のように、どこまでの議論し、善き生を追求するということは大切なことだと感じた。
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おもしろかった。
けれど、結局、現代社会で道徳的判断の基準となっている価値観には、なんらかの矛盾があって、正義について我々は議論を続けなければならない、というのが結論なのでしょうか。
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サンデル教授の政治哲学講義12回のうちの7回目以降。下巻はアリストテレスの論、コミュニタリズムなど。
全般的な感想は上巻のレビューのほうに書きました。
上巻がこれまでの伝統的な正義論の解説なのに比べて下巻はアリストテレスの解説からサンデル教授ご自身の論まで。
コミュニタリズムというのは私的に一番しっくりくる考え方でした。
下巻に出てくる例はアファーマティブアクション、同性結婚、愛国心と正義どちらが大切?など。
上下巻通じて議論としては面白い例題が沢山出てくるのだけれど、結局のところこれは何が目的なのだろう??多分、解はないしなーと思いつつ読み進めていたけれど、最後の授業の〆はとても印象的だったと思う。一言で言うと。。。悩め!ですかねー。
私たちは日々永遠に解決できない質問に対する答えを生きている。
最古の学問、そして常に続く学問、ということでしょうか。
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上巻の半分でおいてけぼりの私。
下巻もおいてけぼりのままだったけれど、いろいろな視点で物事を見ていくのはこんなにも面白いのだなと実感。
掘り下げていくことは大事だなぁとも思いました。こういうことは日常的にやっていくのがいいのかもしれない。
内容は難しくて、分かったような分からなかったような。
でも忘れてないでいたいと思う。
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上巻を読んでからの方が、サンデル教授や学生のテンポの流れがわかっていい気がします*
下巻でも「正義」について、興味深い内容が取り上げられています。
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途中で挫折し、飛ばし読みでとりあえず最後までいったが、いつか読み直したい。
一ヶ月たって、ぱらぱらめくりながら、なにがあったか見てみても、あまり頭に残っていない。
政治的正義の核心に近づきつつある雰囲気はわかってきたが、やはりこの語り口調だけでは頭に入らない。教授が進める副読本をきちんと読んでいくことでフォローできるのかもしれない。
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難易度は上巻より上
文字を追うだけでついていくのは大変かも
マイケル教授の思想というか、は
なるほど現在に合ってると思う