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拓未さんの持ち味を生かした青春小説。
比呂が頼りなくてでも憎めなくて、北の国からの純のようです。
絵里ちゃん切ないな。幸あれ。
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フランス料理のシェフを目指す青年の物語。
なんだか、話が上手く行き過ぎな気もするけど、イマドキの若者の日常って感じで悪くは無い。
でも、ちょっと物足りないかも。
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調理師の作者らしい料理人の青春を描いている。ミステリー色は一切ないが、文体のスピード感は変わらない。
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この主人公はゆとり世代かな。
全て他力本願。
嫌い。
料理に関する描写は素晴らしいと思います。
ビストロコウタの続編が読みたい。
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主人公が人間っぽくて(諦めたり、さぼったり)共感できる。
努力次第では人間は変われるとポジティブになれる一冊。
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一流の料理人を目指す。色々な事が起きすぎて、少しまとまりがないかな~終わり方もはっきりしないな~でも内容は悪く無いな~だから残念。
2011.1.11
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料理人になるという夢をもち、料理学校へ入った主人公。
学校が1年だけで、そのあとは修行にあけくれるという構成。
今どきの若者って感じでいろいろいらっとくるんだけども、料理は美味しそう。
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ミステリーじゃない拓未さんの作品。どうかな。私はミステリーの方が好きかな。主人公「比呂」をはじめとする若者たちの魅力がいまひとつ・・?
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青春は中身は人それぞれ違えど 希望・憧れ・夢・試練・恋・挫折・覚醒 を7色の虹の順のように経験するものだろうと想う・・料理人を目指す主人公の青春を7色のお皿の色にたとえた7話とエピローグで物語られているとっても素敵な一冊でした。
また、よき友とよき恩師、よき家族が在って虹色の青春が過ごせるものだなと我が青春とも照らし感じるところでした。
読後感=私はしばしば小説の登場人物の女性に恋してしまうのですが本書では”美穂ちゃん”に恋してしまいました♪
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背伸びをしていない男の子の成長。
人間の怠けたい欲望とか諦めとかを経験していくところが共感できたけど、お話なのでもうチョットカッコよくてもよかったかな・・・。
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料理人を目指す青年の挫折、成長&ラブストーリー。ま、ありがちだし人生こんなにうまくいくわきゃない(笑
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“「勘というのは、料理人にとって必要不可欠なものだ。最も重要といっていいだろう。教科書どおりに進まないのが、料理というものだ。肉や魚を焼く時間は、いつも十分と決まっているわけではない。日々の気候や食材の質、お客様のコンディションなどによって、十分のところが九分や八分になり、または十五分にもなる。その加減は、勘を頼りに見極めるしかない。どれほど素晴らしい素材でも、一瞬のタイミングを逃せば輝きを失ってしまう。その一瞬をつかむのが、一流というものだ」
唇を固く結び、比呂は黙って聞いていた。
「これはな、口で説明して身につくもんじゃない。感覚を研ぎ澄ませて、体で覚えていくしかないんだ。若いうちから始めて少しずつ積み重ねていかないと、冴えた勘というものは決して働かない。だからこそ、わざと具体的に言わず、次々と指示を飛ばすんだ。おまえの勘を刺激して、自発的に動けるかどうかを試してるんだ」
本間シェフは椅子を軋ませながら、ずいと身を乗り出した。
「一流の料理人になりたかったら、もっと勘を働かせろ。自発的に動け。おまえはまだまだ足りん。次はなにをすべきか、その次はなにをすべきか、明日はなにをすべきか、一瞬たりとも気を抜くな。そうすれば、おのずとやるべきことは見えてくる。怒られるのは自分が鈍いからだ。そう思え。誰になにを言われなくても動けるようにならないと、先には進めんぞ」
思い当たることは、多々あった。ありすぎて頭がパンクしそうになる。それらを後輩いびりだと錯覚し、理不尽なことだと憤慨していた自分が情けなかった。厨房内の空気はいつも張り詰めている。その理由がわかった気がした。
「うちのやり方は確かに厳しい。普通の料理人を育てるのであれば、こんな訓練は必要ないだろう。だがな、小西。うちで十年修業すれば、どこに行っても必ず第一線で活躍できるはずだ。誰かに教えてもらうのではなく、感覚で覚えるようにしていけ。そうやって身につけたことは決して忘れないものだ。より深く理解することもできる。それを肝に銘じておけ」”
料理人の道はやっぱり厳しそうだなとか。
この人の料理関係の本は読んでて楽しいなー。
リアルに伝わってくるのと、料理が美味しそうなのと。
一生懸命で躓いたり失敗したりあきらめたりもする比呂の最後あたりの行動に胸が打たれる。
“なんだ?なにかがおかしい。これではまるで……そう、美穂と待ち合わせをしていたみたいではないか。違うぞ。俺が待っているのは、花柄のワンピースに白いバッグの、もっと上品な女のはずだ……うん?なんで美穂も同じ格好をしているのだ?
比呂の胸の中に黒い予感が充満した。というよりも、半ば確信していた。こんな偶然は出来すぎている。これはおそらく、はめられたのだ。
「……ねえ、洋介、なんて言ってた?」
「洋介くん?ああ、比呂くんがあたしをデートに誘いたがってるけど、面と向かって言われへんみたいやから、代わりに言いにきたって。あたしもちょうど店が休みやったからな、快くオッケーしたったんや」
「くそっ、あの野郎……」
やっぱりか。比呂は全てを了解した。あとで覚えとけよ、と憎々しく思う。俺の���きどき感をもてあそびやがって。この代償は高くつくぞ。
「なんや?ちゃうの?」
どんよりした空気を敏感に察したらしく、美穂はしばし押し黙ったあと、「なーんや」と落胆したような声を出した。
「そういうことね。あたしらふたりとも、洋介くんに騙されたってことね。ふーん、なーんや。がっかりや、せっかく比呂くんのために、気合い入れてお洒落してきたっていうのにさ」
えっ?どきりとした。拗ねたような美穂の顔つきに、胸の辺りが急に騒がしくなる。その上どうしてだか、切ないものまで込み上げてきた。
「どうすんの。あたしはここで帰っても別にかまへんけど」
「……いや、行こうよ。せっかくだから」”
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料理学校出身の作家ということで注目。
ひとつの道を極めることがどれほど大変か。
自信家の若者が鍛えられながら、少しずつ成長していく姿に共感しながら読んだ。
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料理人を目指す青年の、少しコミカルで爽やかな物語。たかが料理、されど料理。なるほど、同じ「一流」とはいっても、それぞれの考え方があったりするのですね。何が正しいかってのは一概には言えないけど。どれもかなりの努力が必要な、大変な仕事なのですね。おいしいばっかりじゃないんだ。
個性的なキャラクターもかなり魅力的。やや優柔不断な主人公にはちょっといらっとする部分もあったりしたのですが(苦笑)。最後にはまあ立派に成長したなあ、と思えたのでいいか。
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面白かったんだけどー。
ミステリだと思って読んだら肩透かし。
というわけで、根性なしへたれ君が一人前の料理人になると言う感じのお話。
ローカルネタばかりで笑えます。
とりあえず作者の食に対する情熱に乾杯。