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再読。
後味は良くない。
どんな場においても本音を語るのは危険な世の中になってしまった。
2010.12.19
女性限定の隠しサイトを通じて知り合った二人の女性の物語。
隠しサイト、いかにもありそうで怖い。
読後感の良くない作品だけど、面白い。
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ごく普通の女性が、ある感覚を喪失したことがきっかけで、女性限定の”隠しサイト”を舞台に、悪意に染まっていく。
登場人物は、ほとんどが女性。本文中に女性が三人寄ればの譬えもありましたが、「女は怖い」を改めて実感しました。
(2010/12/28)
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ネット犯罪を通して、女性の悪意と狂気を描いた作品。
私も女子校出身ですし、今も女の園におりますけど、
いやいやそんな怖いもんじゃないよと思いながら読んでいました。
それとも私が単に、突如としてできるぽっかりとした穴に落ちることなく
たまたま上手くやってこれているというだけなんでしょうか…
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ミステリー…ではないなぁ。視点があっちいったり、こっちいったり。視点が恐怖を感じている主人公に固定されてると、もう少し怖かったかも。
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嘘、裏切り、不誠実、思い上がり・・・。負のカードがずらりと揃って表となれば、やがて訪れるのは、失意、幻滅、墜落、破滅、絶望・・・。
惨めなのだけは、もう絶対にご免だった。だから暁子は、何が何でも自分で生きていけるだけの道を模索しなければならかかった。きれごとを言っている余裕などなかった。この世には、無駄に浮遊している人間と金がある。ならばそれを掴むのだ。
人間を理解するための基本的なスタンスとして、性善説と性悪説があるが、性グロテスク説です。
人の心がコンピュータと決定的に異なる部分は、矛盾したものを併記で抱え込めるという能力である。好きだけど嫌い、むかつくけど気になる、苦痛だけれど気持ちがいい。など。
人の心は、喩えて言えば場末の繁華街のようなところであるほうが健全なのである。すなわち、食欲や性欲や物欲を満たす場所があり、野心や名誉欲を実現するための足がかりやヒントが潜在し詐欺師や闇金融が××し、ときには優しさや誠意にも出あい、娯楽施設もあれば占い師もいる。そんな猥雑なありようこそが健全なのである。
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女同士特有の空間に存在する負の部分や裏の部分をリアルに描いていておもしろかった。でも私的にはもっとドロドロぎすぎすしたほうが好き。
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もっとドロドロしているのかと思ったのだけど、そうでもなく残念。
女のひとの、負の部分が書かれていて、最初は面白かったけど、だんだんと気分が凹んできた。
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明野照葉さん、6冊目です。
食レポを生業としながらも、味覚を失ってしまった理沙と、夫と小学生の娘を持ち、傍からは羨望されるような暮らしをしているが性感を失っている真梨枝。互いに誰にも話すことができない欠陥を抱え、ネットの隠しサイトに熱中する。意気投合した二人だが、、、。
明野さん特有の気だるくて退廃的な雰囲気がむんむん漂っていました。
むーん。特筆する点はないかな。
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図書館で目について、何気に読んでみた。
女性専用のサイトにはまり、挙げ句の果てには、悪事までに手を染める二人。
赤裸々に描かれる二人の女性の声に時には反感を覚えながらも、同感を感じる部分も。
前評判よりは楽しめた。
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「時間とばかりでなく、私は世界ともうまく寄り添えずにいます。」
「私もまた、この世界から完全にはぐれています。」
インターネットの
女性専用の裏サイトで、
味覚障害の理沙、
不感症の真梨枝は出会う。
なにもかも違う二人は同じように倦んでいて、
互いに惹かれ合う。
女の友情って、ストレートにはいかない。
支配したくなったり、一番を求めたり。
そんな二人は
「この世界に、小さなひび割れを作ること。」にする。
この辺から、
物語の方向がガチッとなるのですが
なんだかついていけず。苦笑
でも、そこから面白くなるんです。
その動機をうまく捉え切れませんでした。苦笑
だけど、
裏サイトの主催者・マザーに近づいていく様子や
二人が身近な人たちに復讐のような嫌がらせを行う様子は
読んでいて、
気味が悪くなります。
黒い部分を、ぺたーっと貼り付けられるような。
最後も、
うーんと唸ってしまうような結末。
ひび割れを作るのも容易いけど、
ひび割れるのもいとも簡単。
マザー、恐すぎです。
でも、
言葉は良かったです。
現実とはぐれた女性たちが
インターネットという世界に埋没していく感じが。
少しだけ体力のいる一冊でした。苦笑
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女性の友情、憧憬、感化、嫉妬など恐ろしいまでに描いている。
しかもインターネットを駆使しての攻防が妖しくも恐ろしい。
最後のマザーの気持ちには、はっとした。
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題名から夜のお仕事の女性の話かと思いましたが、全然違いました。
中盤はちょっとドキドキして読み進められましたが、終盤は女の嫌らしいところを見せられて、ゲンナリしました。
私も一応女なので、私の中にもそういう面があるのかも、と思うと怖くなりました。
個人的には物語の中心の二人に社会的な制裁が下ってしまうような結末がイヤでした。
彼女らの中だけでギャフンと言わされるくらいの制裁でそれぞれが反省するるとかじゃダメだったのかな?
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なんで そっちの方向にいっちゃうかなぁ。すごく分かり合える人と 知り合えてよかったのになぁ。ほんの少しのボタンの掛け違いから 最悪の結末に…。
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インターネットの恐ろしさ、女の恐ろしさが描かれた作品。人のことを妬んだりすることはあっても、嫌がらせを始めた時点で人間として踏み外してしまう。当然天罰がくだるよな、と。主人公2人も深層心理でお互いに恋してたんじゃないかと思われるし、同性愛要素が強い作品かも。
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何故か評価が低いようですが、個人的には、女心に潜む嫉妬、悪意、敵意、妬み、焦り・・・などのリアルな表現力と展開に、最後まで引き込まれました。女の友情やあたたかな感情が一瞬で裏返る描写もお見事。愚かな悪意の先にあった、容赦なき凶暴な破滅。徹底したラストに身震いしつつ、なぜか一抹の爽快感も。