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大学時代の友人の葬儀のあと、「これから自殺する」と言い出した仲間を止めるため、喪服の中年男4人のロング・ドライブが始まった。
夜通し車を走らせながら、一緒に過ごした時間を振り返る彼らが行き着いた答えとは。
*
思い出話だけでほぼ1冊を読ませる流れ。
優しくて苦しいお話でした。
話が進み新しい事実が明らかになるにつれ、彼らがお互いを大事に思っていることがより伝わってくる。
最後の最後のオチは、そうかなあとは思いながらも、なくてよかったかなあ、と感じました。あえてその言葉を使わないで表現してもらいたかったかな。。
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昔話をしていて楽しいのに切なくなる、そんな本。
あんなに毎日馬鹿をしていた学生時代に戻ることは絶対に出来ないんだとか、例えばもう一度同じメンバーで集まれたとしても全く同じではないんだとか。
もう少し年を重ねたら、また読みたい。
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10/12/13読了 大人になったら分かる。なんてことはなくて、分かったふりができるようになるんだと思ってる。それは良いことなんだ、きっと。そう思わなきゃやっていけない。
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最後に付け足されたエピソードは必要かなぁ。
仲の良い男5人組と、皆が大好きな茜さん。でいいじゃん。
そこのどんでん返しいらなくないかぁ?
そんな突飛な設定…、好きな人は好きなんでしょうけどね…。
そしてモーニングの意味が分からない無知な私…。
大事なところなのに検索かけて調べるとか
ホント自分が嫌だ。。。
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積み上げてきた時間の重みは大きいってことかな。もう少し大きくなってから読めばもっとこの物語の意味がわかる気がした。
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大学生活の四年間。その密度の濃い時期に、ひょんなことから同居を始めた男5人。ダイ(私)、淳平、ヒトシ、ワリョウ、慎吾。
しかも、ちょうどバンドを組めるメンバー。
魅力的な年上の女性の出現とメンバーの結束(?)
大きな秘密を抱えたまま、社会人となったみんなが再会したのが、
仲間の葬儀とは…。
物語は、その慎吾の葬儀の場面から始まります。その帰り、突然淳平が、自殺すると言いだし…。
他のメンバーは、訳がわからないまま、彼をほっておけず、九州から東京までをみんなでドライブするはめになります。
過去のそれぞれの想いを回想しながらも、淳平が自殺しようとする理由を探ります。
男5人の、なんとも言えない結束力がうらやましいです。こんな仲間がいること、一生の宝ですね。
ドライブ中にかかっている曲も、懐かしいです
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友情物&ロードムービー。
この本は面白い。
1月に読んだ作品の中では1,2を争う作品でした。
少しだけ救われない部分がある。
そういう人生の機微を描いた作品。
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今の自分自身と、ほぼ同い年の登場人物たちの物語。
共感できる部分が多い反面、自分には、こんな仲間たちがいるだろうかとわが身を振り返った瞬間に、すごく寂しい気持ちになった。
★ひとつ減らしたのは、そんな理由からで、この本自体へのマイナス評価ではない。
ショッキングな出だしから、過去と現在を行き来しつつ進む物語は、最後まで小路さんらしい暖かさ、優しさ、懐かしさにあふれている。
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読んでいる途中に、ふと最近こんな感じの本を読むことが増えたことに気がついた。そういえば自分のことよりも、子供や部下の成長により喜びを感じるようにもなってきたし、年齢のせいかな。
本書は私と同年代の男たちが学生時代を振り返りながらある問題を解決するストーリーですが、若い頃のエピソードがとても楽しげで、もうあんな経験は二度と戻ってこないとしみじみする登場人物たちにの気持ちが本当によく分かります。
作品の内容としては結末が良い意味で予想外であり、期待以上の満足感でした。
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うーん、青春っていいなぁ。若い頃ってこんなだったかなぁ。
友達大切にしないとなぁ。
そういう本でした。
いい年したおっさん4人が若かりし頃を懐古するという小説です。
無邪気だったあの頃と、社会人として生きている今の対比が目立ちます。
小路氏の小説は登場人物と話し運びに特徴がある気がします。
といってもそこまで読み込んでいるわけではないのですが。
あとでどこが良かった?と聞かれてもここ、と挙げづらいのが特徴です。
でも良かった、とぼんやり思える本だと思います。
おすすめ。
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友人の葬式後、喪服のままドライブを続ける中年男たち。思い出話が、封印したはずの過去を浮上させて・・・・・・。
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高校のクラス会へ参加するための道中に読んだので、微妙に内容が現実とオーバーラップするところがあった。
作者は私の一つ下になるので、この作品の時代背景と年齢設定はドンピシャなのである。
TOTOの「Africa」なんて泣きそうになった。大学時代の、まるで漫画の世界のような共同生活も、確かにあのころならあり得た状況だと思った。そして、あの生活ぶりというのはやはり男子ならではの距離感で、語り手であるダイがかなり敏感で空気を読む人間だったけれども、つかず離れずの感じが男の子っぽなあと思いながら読んだ。
しかしながら。
亡くなった友達の死を真剣に悼むために大きな嘘をつき、一晩のドライブを決行しなくてはならなかった、というもまた、男の子ならではのような気がした。
女の子だったらそんな面倒な手間をかけなくてもいくらでも昔を語ることができるのだから。
小説として見てみると、大学時代の思い出話を読ませるための設定としての謎にちょっと無理があったかなあという感じ。
いったいどんな不幸があったのかと身構えつつ読んだのに、最後で明かされる事実は肩透かしというか拍子抜けな感じ。中島という人物についても、なんだか不当な評価がされているような気がした。それは茜さんを持ち上げるためにされているような評価で、いくらなんでもあの仕打ちはないだろうと興ざめしてしまった。茜さんだって、ちょっとどうかと(同性としては)思ってしまう。度の過ぎた自己犠牲はかえって迷惑になると思う。
手紙の謎もがっかりだったし、ラストの種明かしにはもっとがっかり。
あれなら下手にミステリー仕立てにしないで、ストレートに回顧談として仕上げてくれた方がより切なさが募ったかも。
でも、読みやすかったし、最後まで引っ張ってくれたから
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「東京バンドワゴン」の感想に『今更こんなもん、本で読まなくってもいいんじゃない』と書いて、その後の続編には手を伸ばさぬままになった小路幸也。
とは言え、手練れではありますな。この本読んでも、まあ、そう思う。
親友の葬儀に20数年振りに集まった4人。葬儀を帰りに一人が自殺すると言い出し、それを思い留まらせるために福岡から東京までのロングドライブが始まる…。
「理由を思い出してくれたら、死ぬのをやめる」という言葉を頼りに、語り明かす彼らが交わった数年間。
学生時代に文字通り同じ屋根の下で暮らしたバンド仲間の5人と、その内の2人と恋仲だった姉妹の、謎解きめかした、ちょいといい話?の数々。
と言えば聞こえは良いけど、いい歳した大人が語る単なる昔話を、少し趣向を変えて(そこが手練と言えばそうなのだけど)書いてみたという感じかなぁ。
自殺を言い出した理由がああだったとは、私にとってはちょっとねぇという結末なのだけど、まあ、作者にとってそこはどうでも良かったんだろうねぇ。
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大学時代の同級生といまだに付き合いがある。 年に数回、十数人で集まって飲んでる。 毎回、話題は大学時代の馬鹿話ばかり。 今現在の、子育て、子どもの受験、仕事の話なんてことはほとんど話題に上らない。 話したくないということではないだろう(と思うし、思いたい)。 毎回、顔を合わせる度、瞬時に大学時代の、カフェに集まっての馬鹿話、おぼこい男と女のあれやこれやの話ばかりが繰り返される。いい歳した、おやぢとおばさんが、な〜に話してるんだか、なんだが。 けれでも、そうやって、たびたび会う「仲間」の存在が、無性に嬉しかったりする。 本作を読み、自身の大学時代のことを、そして、今の自分自身のことを考えさせられた。 懐かしい、楽しかった、さて今はどうか? 自分たちの若い頃を「悼む」という、読む者(年代を選ぶのだろうけれども)を自省させる作品。 まぁ、ちと、大げさだけれども、主人公と年齢設定とそれほど違わないワタクシとしては、そんな風にセンチメンタルにさせる作品でした。 ま、今の若いモンにはわからん作品だろうな。
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大切な友人が死んだ。葬儀の場で久々に集まった僕たち。その帰り「俺はこれから死ぬ」と宣言する友人。彼の自殺を止めるため、福岡からのロングドライブが始まった。
小路幸也の作品は、ノスタルジックな作風だけどこれもそう。長いドライブの間に主人公たちが過ごした過去の出来事を回想し、あの頃はよかったなと同時に、もうあの頃には戻れないという切なさを感じる作品。でもそこまで感情移入できなかったな。ワタシ女の子ですし(笑)