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ビジネスモデルとして素晴らしいと思う。一から構築していくのは、よほど常識にとらわれない発想・生き方をしないとできないだろう。ただ、そこに賭けた生き方はとても魅力的だ。
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2011年1冊目。
元祖ソーシャルビジネスとも言えるムハマド・ユヌス氏の著書。
まだ根付き始めてから間もない日本における定義との乖離を感じた。
日本におけるソーシャルビジネスは社会貢献とビジネスの中庸といった感じで、
グラデーションのようなイメージ。
定義にも曖昧さが残る。
ユヌス氏は社会貢献ともビジネスとも完全に切り離して、
「ソーシャルビジネス」という新たな次元をイメージしているようです。
・内部相互扶助
・小さく始める
・目的を保ったまま手法を臨機応変に変える
など、ソーシャルビジネスを実行する上で重要な考え方を、
自らが実践する事例を交えて伝えてくれる良書です。
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ソーシャルネットワーク関連の本かと思って買ってみたら、完全に違う内容だった本(笑)。貧困などの社会問題を解決する新しいビジネススタイル「ソーシャルビジネス」。営利企業とも、NGOなどとも違うという会社システムについて具体例をあげて説明されている。そしてみんなもやろう!小さなことからでいいから!というのが随所にちりばめられていて、筆者の熱意が伝わってくる。読む限りだと、なんだか簡単に始められそうな書き方をしているが、いいこととはわかっていつつも、実際は投資家からすればそう簡単には手を出すようなものではないと思うし、協力する側(大企業など)も手を出しにくいと思う。ただ、ぜひ広まってほしい仕組みではある。
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利潤最大化企業でもなく非営利組織でもない新たな事業形態として、ソーシャルビジネスを提唱し、社会問題の解決に専念する「損失なし、配当なし」の会社と貧しい人々が所有する営利会社の2つの形を示していた。新たな形態の必要性には賛成で、そのような会社を作れる人間になりたい。1つ気になったのは、現在他地域で営利事業を行っているダノンなどの利潤最大化企業が、グラミングループと組んでバングラデシュでソーシャルビジネスを始動した戦略の意図だ。これを利潤最大化企業の側から理解することは、それらの企業の資産を利用してソーシャルビジネスを発展させていく上で不可欠だろう。
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世界の課題を解決する新たな経済システムとは? 人間の無私の心に基づく新しい資本主義や事業形態を作り上げるシステム。 【ソーシャルビジネス]である。ソーシャルビジネスは、飢餓、ホームレス、病気、公害、教育不足など、長きにわたって人類をむさぼってきた社会問題、経済問題、環境問題の解決に専念するビジネスである。
ソーシャルビジネスの投資家の目的は、金銭的な利益を得ずに他者に手を貸すことである。ソーシャルビジネスは、持続可能でなければ、ならない。経費を穴埋めできるだけの収益を生みだす必要がある。ソーシャルビジネスの利益は、一部がビジネスの拡大に再投資され、一部が、不測の自体に備えて留保される。したがって、一言でいえば、ソーシャルビジネスは、社会的目標の実現のみに専念する損失なし、配当なしの会社である。
ソーシャルビジネスは、社会問題を根絶するための利他的なビジネスである。
貧困を生みだすのは、人間ではなく、環境である。
貧しい人々は、盆栽のようなものだ。どんな大木からとった種でも、小さな鉢に植えればわずか数センチの盆栽でしかならない。
しかし、悪かったのは、植えた種ではない。土壌の方だ。貧しい人々は、盆栽とまったく一緒だ。種には、何も問題はない。しかし、社会が、成長する土壌を与えなかった。
人々を貧困から救うには、それを実現する環境を整えるだけでいい。
貧しい人々が、エネルギーと創造力を解き放ったそのとき、貧困は、たちまち消えてなくなるだろう。
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『貧困のない世界を創る』の続き、その後の本。「信じて動く」強さを感じた。信じるって事と勇気を持って動くって事、これが人を動かし、世界を轟かせるんだな。ユニクロも世界進出戦略の一つとして始めたソーシャルビジネス。要チェック。
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前著を読んでからすごく気になっていた、
「ソーシャル・ビジネス」について、何か
ヒントみたいなものを期待して購入。
ですが、ソーシャル・ビジネスを始めるために
具体的にいろいろ書かれてはいるが、
なかなか規模が大きく見えてしまって、
すぐに始めれるような内容ではない。
それと、日本にすぐに当てはまるかといわれると
そんな訳もないように思えました。
誰でも最初は身近なところから始めたいのです。
ムハマド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞されて、
ますます注目をあびているソーシャル・ビジネス。
資本主義とは違う新しい考え方になるのか。
まだまだメジャーとはいいにくいビジネスですが、
すごく勢いを感じました。
何か思いついたらやってみよう。
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限りない利益の獲得を目指す(行き過ぎた?)資本主義の仕組みを否定し、企業体は存続に必要な利益だけを確保し、他の利益は社会問題の解決に再投資しなければならない、というのがユヌシ氏の提唱するソーシャルビジネス。一昔前なら絵空事と笑う人も多かったかもしれませんが、実際にユヌス氏はグラミン銀行という道具を使ってこれをやり遂げているのがすごい。
資本主義というのは、一部の人に富が集中したり格差が発生するという弊害はあるものの、現時点で作動している社会システムだし、今すぐにそれに代わるシステムを作って導入するのは難しい。ソーシャルビジネスは資本主義そのものは否定しないが、利益の追求ではなく社会問題解決を新たなインセンティブとした改良版を作ろうとしているように思う。
これだけネットの力によって社会がフラット化してくると、もしかするとこれまでの歴史で起きた変化とは格段に異なるスピードで、新しい社会システムが生まれ、浸透していくかもしれません。実際に他にも「シェア」で紹介されているような資源循環型経済の仕組みも急拡大しそうな勢いを感じるし、ソーシャルビジネスだってこの先10年のスパンでは大きなうねりになるかもしれない。
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ソーシャル・ビジネスの定義の特徴は、社会・経済・環境などの問題解決に専念ビジネスであること、投資家へのリターンを一切もたらさないビジネスであることだ。
通常の営利企業では、経済的利益と社会的利益を同時に満たそうとしても企業が存続するために、どうしても経済的利益の優先順位が高くなる。
短期的なリターンを求めらる株式市場では当然として、例えばプライベート・エクイティ・ファンドであってもイグジットを目指している以上、時間的猶予に差はあっても優先順位は同じだ。
そのような葛藤で混乱しないために完全に割り切ってしまうということだが、リターンを求めないのでSRIとも異なるし、精神的な満足感のためだけにリスクマネーを提供する投資家がどれほど存在するのか正直わからない。
ユヌス氏は、ソーシャル・ビジネス・ファンドやソーシャル株式市場について言及しているが、リターンを求めない株式市場なんて、現時点では想像もできない。
しかし、ユヌス氏の発想はスケールが大きく、魅力的である。グラミン・グループと世界各国の企業との多種多様な合併事業の拡大に伴い、可能になるのかもしれない。
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■ソーシャルビジネス
1.ソーシャルビジネスは、利潤を最大化する従来型のビジネスとも、寄付に頼る非営利組織とも異なる。商品やサービスの製造・販売など、ビジネスの手法を用いて社会問題を解決することを目指す、新しい事業形態である。
2.ソーシャル・ビジネスを始めるときは、壮大な夢を現実的な目標に置き換えるようにするといい。こうして小さな問題1つ1つ解決していくことが、大きな問題の改善につながる。
3.営利企業がソーシャル・ビジネスに関与することのメリットは大きい。自社がソーシャル・ビジネスに携わることに対して、従業員が誇りを持ち、新たな価値観や創造的思考を日常の営利活動に活かす可能性がある。
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著者はグラミン銀行の元総裁、経済学者、マイクロクレジット創始者、ノーベル平和賞受賞…。
「ソーシャル・ビジネス」とは、「人間の無私の心に基づく、新しい資本主義や事業形態」。利益追求の世界の”外側”に位置する。目的は、商品やサービスの製造・販売などの、ビジネスの手法を用いて、社会問題を解決すること。
ムハマド・ユヌスが定義する「ソーシャル・ビジネス」の2分類。
・タイプⅠ.社会問題の解決に専念する「損失なし、配当なし」の会社。⇒投資家と所有者は、金銭的利益は一切受け取らない。
・タイプⅡ.貧しい人々が所有する営利企業。⇒グラミン銀行は、タイプⅡ。
タイプⅠ「ソーシャル・ビジネス」の7原則。
1.経営目的は、社会問題の解決(≠利潤の最大化)
2.持続可能性の実現
3.投資家は投資額のみを回収
4.残る利益は、会社拡大や改善に留保
5.環境に配慮
6.従業員に標準以上の労働条件を提供
7.楽しむ!
グラミンとはベンガル語で”村の”意。グラミン・ファミリーは既に数10社以上。
⇒何もかも驚異的。
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ちょっとした手違い・勘違いが素晴らしい書との出会いに
つながるものである。
正直な話、「ソーシャルネットワーク」関連の書と
勘違いして購入した。
しかし、ムハマド・ユヌス氏の功績は、他のビジネス書で
何度も目にしており、「あ、知ってるな。」と記憶に
蘇ってきた。
ムハマド・ユヌス氏の高い理念、世界的な現象にまで昇格した
ソーシャルビジネスを再認識できとても楽しかった。
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【読書前の質問】
・ムハマド・ユヌス氏がどのようにグラミン銀行を立ち上げたのか知りたい。
・ソーシャル・ビジネスの詳細について知りたい。
・著者の説くソーシャル・ビジネスの可能性について知りたい。
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この手の本はやはり血が騒ぐ。
ユヌスの提案するソーシャルビジネスモデルが、
いまの経済環境で本当に持続的か否かは、
まだ長い目で検証する必要があると思われる。
社会貢献だけを絶対尺度とし企業市民が生き抜いていけるのか、
個人的にもいつか挑戦してみたいテーマ。
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素晴らしい本だ!!!
最近、社会企業系の本を色々読んでいるが、臨時対応である「寄付」でなく、永続的な「仕組作り」が本当に大事だと思う。
ムハマド・ユヌス Muhammad Yunus
経済学者であるがゆえに貧困と向き合い、智恵の創出で
1974年の大飢饉後に貧しい人々の窮状を目の当たりにして、その救済活動に目覚め、1983年にグラミン銀行を創設。マイクロクレジット(無担保少額融資)で農村部の貧困者の自立を支援し、同国の貧困軽減に大きく貢献。
本書ではソーシャル・ビジネスの真髄、利潤の拡大化を目的とせず、利益は再投資に使われる。
共産主義/資本主義のレンズでは図れない、この独特な考え。
あの貧困だったバングラでマイクロクレジットを作り出し、今では数多くの世界企業が注目。