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読了。
参考図書としては、わたしはミステリ書きをめざすわけではないですし(読むのは好き)、そもそも、いまの自分のレベルでは、ぜんぜんハウツー本を活かせる段階までいってないという気がします。
なので、あまりその手の本は読まないほうなのですが、好きな作家さんの名前がそこに並んでたら、自分が書き手だからどうこうとかじゃなくて、ミーハー根性のほうが先に……ええと。
ということで、衝動買いしちゃいました。わたしの目当ては横山秀夫さん、伊坂幸太郎さん、宮部みゆきさんでした。そのほかにも、ミステリ好きなら目を輝かせるような豪華作家陣による経験談、ノウハウ、教訓、心構え等が出ていて、むしろ、ファンブックとしても豪華。
「理想とする小説は?」という質問への、いまは亡き藤原伊織さんの回答に、『長いお別れ』がありました。ああー、チャンドラーお好きだったんだあ、そうだよなあと、思わずしんみり。(レイモンド・チャンドラーはアメリカで1920年代に活躍した、元祖ハードボイルドといわれているフィリップ・マーロウシリーズを書かれた、有名な作家さんです。ミステリ要素だけをみるならそんなに盛り上がる小説じゃないんだけど、とにかく探偵がカッコイイ)
藤原伊織さんのご参加は、まとまった寄稿じゃなくて、ほんとにちらっと質問に回答されているだけなんですけど、でも、表紙にお名前の出ていない作家さんも、ちらちらそんなふうにアンケートに回答されているので、ミステリをたくさん読んで来られている方には、嬉しい一冊なんじゃないかと思います。
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いや、ほんと誠実な本です。
ここに登場するミステリー作家は、みんな、同じように、誠実に、
「書く」という行為と向き合っているのが分かる。
また、それを誠実に、この本の中で表現している。
ミステリーの書き方の本だけど、
小説一般の書き方と何も変わりはない。
ミステリー以外を書いている人にも役立つ。
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有名作家たちが自作を例に出して回答していて、作家がどう作品を生み出すのかを垣間見て楽しめた。
推理小説が書けるようになりたい人が読むハウツー本の『ミステリの書き方』というよりは、『ミステリ作家たちが自分の書き方を紹介する本』なので、もちろんミステリ作家を目指す人にも参考になりますが、作家志望じゃなくても読み物としてかなり面白かったです。
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各作家がミステリについて思うところを語る段と、アンケート結果が質問毎に並べられている。
個人的に好きなのは、アンケート結果。せいぜい数行の回答なのに、実に「その作家らしさ」が出ていて、読むたびににやにやしてしまう。
また、常に50音順に並べられているところもいい。(毎回全員の回答を載せている訳ではないので、何等かの意図はあるのだろうけど)
ミステリについて思う所を述べる段も「実用的」というよりは、「その作家らしさ」が出ている。当たり前だけど、大御所であればあるほどその傾向は強い。
作家ってやっぱり「キャラが立っているんだなぁ」と、しみじみ感じ入りました。
読みものとして楽しめるので、ミステリ作家希望でなくとも、ここに書いている作家の中に1人でも好きな作家が居るならば、オススメ。
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ざっと読んだ。とりあえず、最後まで書きあげろ、なってからの方が大変だ、作家になっても今の仕事を絶対辞めず兼業しとけってのはみんな言ってるなあ・・・怖い怖い
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作家の本音や小説のテクニックをどっさり詰め込んだ裏話集。
ミステリ好き、作家志望者のみならず、小説好きならば誰でも楽しめると思います。
非常に参考になりました。
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それでもミステリーを書きたい貴方に捧げる一冊。
今となってはちょっと懐かしいメンバーが揃った本格推理小説指南書。これを読むと推理小説を書く人は、よく勉強する人(NOT ONLY 学校の勉強 BUT ALSO 人生の勉強)だとわかります。天然で書いているような回答を寄せてる人(宮部みゆきさんのような)もいますけど。
東野圭吾さんの手法は、なるほどと思いました。殺人の動機から殺人を犯すまでをみっちり書いたのが『殺人の門』、殺人者の家族にはどのような物語があるのか、つまり犯行後を書いたのが『手紙』だと。それから恩田陸さんのタイトルから決まる、というのもなんだかわかる。そういう書き方かっこいい。
割と、この業界に入ってくるのは勧めない、というスタンスの人が多くて、やはり作家は最後の職業(『13歳のハローワーク』で読んだ気がする)だなと思いました。
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好きな作家さんはこんなふうに考えて作ってるんだー、っていう好奇心が満たされて満足。それぞれのポリシーとか考えたかも垣間見ることができて嬉しい。自分の趣味に生かせるかというと……どうだろう。やっぱり人それぞれだからな……って。
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書き方の参考にはなりませんが「こんな風に書いてるんだ」「こんな風に思ってるんだ」というのがとても楽しかったです。
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とても参考になる。発想法のヒントもちりばめられている。ミステリ好きも読めば有名作家の手法が知れるので興味深いかと。作家によって、トリックから物語を構築する人もいれば、シチュエーションから考える人もいるようだ。作家が普段どんな努力をしているかとか、どんな発想方法を採っているかなど、惜しげもなく披露してくれる。
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なかなかすごい本です。
日本有数の売れっ子ミステリー作家が、
自身の小説ノウハウをこれでもかというくらい公開してくれています。
ちょっとした事典並のボリュームなので、
パラパラと気になるところだけを流し読みしただけですが、
「この小説はこんな風に創られたのか」と
舞台裏が分かって楽しい。
かなり参考になりました。
手元に置いておきたい一冊。
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小説家の方々の苦労が身に染みました。東野圭吾さんでも、こんなに努力してるんだ~。と感心しました。小説を読んでても、今までと違う視点で読んだりしてます。
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読めば読むほど、「書き方は人それぞれで、万人に通用するハウツーはないんだな」「どうも、自分にも適用する方法なんていうのはなくて、どの作家さんも試行錯誤と努力の末に到達したそこは、とても遠いところなんだな」感が強まる。
なので、作家志望の人は、読むと萎むか、それでも奮い立つのか、が分かれ目となるでしょう。
そんな思いで書いてるのか〜、あの作品はそうやって出来たのか〜と、読んでみたい気持ちにはなるので、創作裏話、読書案内としては楽しめる。
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十人十色とはまさにこの事だと実感しました。
小説のプロット等がどのように作られていくのかを知るだけでも面白いので物書きの人は是非とも読んでみて下さい。
参考になるかどうかは分かりませんが・・・・・・
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正直おすすめしたくないくらい、内容ぎっしりの素敵な本でした。
みんな絶対知ってる有名な作家さんがこんなこと考えて小説書いてるんだなあとすっごく参考になりました。
良かったです!!