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突然、北アルプスの麓の街を襲う神隠し。
その正体は何なのか。
一気に引き込まれてしまう、面白い本です。
残念なのは、著者がこの一冊で他界してしまったこと。
もっと、沢山の作品を残して欲しかった。
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感想を一言で言うと山盤「ジョーズ」。
話の世界にどんどん引き込まれ
ページをめくるのが楽しくて仕方ありませんでした。
自然との共存がテーマでしたが、
野生動物の強さと恐ろしさで
背中が凍りつきそうでした。
怖くて山には行きたくないと思いました。
流行の山ガール。本当危険です。
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パニック作品だが、勢いだけではなく丁寧な人物や風景の描写で引き込まれる。テーマに目新しさは無い分、描写の上手さがわかる作品。しかしツキノワグマもヒグマもいまいちピン、と来ないので怖さがわからない私なんだなぁ。
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読み終わった直後の正直な感想は…
あれ?!終り?!こんなに、あっさりなの?!
と、少し拍子抜けしたというか…
正体がわかるのが早すぎたから、まさかこのまま終わらんだろうと思ってたら、終わっちゃった…
ジュラシックパーク的パニック小説。
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表現力があり細かい描写が上手いため、それぞれの場面で鮮明なイメージが浮かぶ。ただし残酷な描写も多いので、その描写力が仇となって気持ち悪くなる人もいるかも。
才能ある方だったようだが、早逝が惜しまれる。
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えっ?そういう展開?というちょっと期待と違うものでした。本格系だと思って読んでいたので。。。でもこういう解決も有りといえば有り。
人間と自然の関わり方について考えなくてはならないという警鐘でしょうか。
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山で若い女性が行方不明になる…何故か、という展開も前半のゾクゾク感はいいのに後半はやや失速気味。やはり、あの動物の恐ろしさが想像・実感しにくいのもあると思う。でも、ほとんど一気読みだから面白いのかな。
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山で主婦が何物かに襲われ翌年頭骸骨が発見された。以来女性が行方不明になる事件が。犯人の正体が明らかになってからも一気に読ませる流れに引き込まれ一日で読みきってしまった。作者は執筆後亡くなられたそうだ。北林さんの本もっと読みたかった。
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人を襲う獣、人を喰う獣、そうさせたのもやはり人ということなんでしょうねぇ。実際に人が熊を殺した数からすると、人が熊に殺された数はわずかすぎて、小さな事で人の分際で文句言うなという声も、自然全体から聞こえてきそう。
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半分くらい読んだところから、続きが気になりあっという間に読み終わった。かなりグロテスクな描写があり、電車の中で読んでたらちょっと気持ち悪くなった…けど、文章が読みやすく、映像が思い浮かぶような描写で、面白かった。終わり方が、続きを書くことを想定していたような感じ。
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渋いエンターテインメント小説。
長野の山奥で、女性が行方不明になって行く。
エグいシーンもあり、迫力満点で物語が進む。
女性が行方不明になった原因が、なかなかわからず、
読者にもやもやした不安を抱かせる技術はさすが。
ラストに自然への畏敬の念を思い起こさせるのも、
ジブリのようで楽しい。とてもおもしろかった!
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全く前知識がないまま読んだ本ですが、一気に読んでしまうような、ぐいぐい引き込まれるスピード感あふれる作品でした。
前知識がないのに読むきっかけとなったのは、帯に「宮部みゆき氏絶賛」とあったのと、「山には、一体何が潜んでいるのか!?稀有の才能が遺した、超一級のパニック・エンタテイメント」と説明があったためです。
稀有の才能が遺した??
そう、この作者は、もともと映画宣伝会社のプロデューサーを経て執筆活動を始め、2005年にこの作品が松本清張賞の最終候補になり、その翌年に癌で若くして亡くなっているのです。この本も友人の手でなくなった翌年に出版にこぎつけたとの事です。
解説で黒沢清さんが、北林さんは70年代のアメリカ映画を好きだったというようなことが書かれており、なるほど、この作品は映画によく合いそうと言うか、小説が映画そのもののように感じたことにも納得でした。映画化を強く希望したいなあ。
それにしても、次作品を読めないのは何とも残念なこと。
PS
70年代と言えば、私は中学・高校・大学時代(大阪万博が中1、1980年に就職したのだから)。ポセイドンアドベンチャーをはじめとするパニック映画(本当によく見た「タワーリングインフェルノ」「ジョーズ」「大地震」「エアポートパニック」など)、「明日に向かって撃て」や「スティング」「ディアハンター」、「未知との遭遇」や「スターウォーズ」「ゴッドファーザー」、、、なんてすばらしい映画が多かった時期でしょう。
感性の豊かな時期に見たから映画がよく思えたのか、本当に映画がよかったのか、どっぷり浸かっていた私にはわからないけど、そんな時代の映画になりそうな小説でした。
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どんなジャンルの本なのかも知らずに読み始めました。
怖くて怖くて一気に読み終わりました。
「人間よ、奢るなかれ」
この言葉の重たさをわたしたちは忘れてはいけないと思う―。
再読はしないと思うので★三つにしましたが、★五つ分の重たさを持った作品。
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この作家の文章、好きだな〜。変に余計な部分がなく、かといって味気がないというわけではない。シャープという表現があう文章だ。これが唯一の作品となってしまった事は本当に残念。
読んでいてこの系統( 「ある日、森の中、、」) の作品は苦手だと思ったが、この文体と巧みなストーリーの展開でスゥーと読めた。
一種のジャンル・ミックス・タイプ作品。
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解説の通り描写の一つ一つが丹念に書きこまれているのに大げさでなく淡々としたにおいもあり、それが独特の緊迫感を醸し出していて、この小説は上等だと思った。一気に読み終えた。が、人が襲われている部分の描写はとても具体的にリアルに書いてあり、自分としては魘されそうである。しばらく肉への食欲が失せている…。映像化したら陳腐になるような襲撃シーンも小説ならではの臨場感だった。書店で何気なく手にとったので、事件がどういった方向に動いていくのか(ファンタジー的なものなのか、リアリティを追求したものなのか、人を描いたものなのか、心情をえがいたものなのか)を全く予測できずに読み進めた。最後の結末は…思い余韻を残した。途中から、原因(犯人?)が過度にモンスターチックに描かれすぎていたかと、読み終えてから思った。
手放しに面白かったとは思わないが、丹念に描かれた小説だった。