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「挫折こそが成功の近道」ことを色々な言葉繰り返し伝えてくれている。
目標へ一歩踏み出す覚悟や挑戦したい!と思っていてもなかなか動き出せない人にとっては、行動を後押ししてくれる本。
個人的にはこの本を以下の行動をこれから実践する。
①挑戦する数を増やそう!(計測する)
②敗因分析(失敗分析)をしてみる!
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冨山和彦氏は産業再生機構のCOOとしてカネボウ他3社を企業再生させたこの分野の専門家。東大学生時に司法試験に通りながらあえて司法修習生にならず、BCGに入社。しかしBCGも1年で辞め、当時の上司とともにコンサル会社を立ち上げる。ある種社会のメインストリームにいながらあえていばらの道を進んでいく生き方が以前から気になっていた方。
本書は前半で「挫折」経験の必要性を説きながら、後半は主に産業再生機構で経験したリーダー論が展開されている。挫折の克服力という観点からはむしろ書かれておらず、「挫折」するまで自分という人間の枠を広げる行動をしろというメッセージが主だ。
「挫折とは、ある意味、能力以上のことに挑戦した結果である。それが人としての伸びしろとなる。挫折すれば、反省し、学習もする。けなされ、叩かれ、厭味をいわれるし、人間同士のヒリヒリした場にも身をおくことになる。それは一時的には辛い経験であっても、長い目で見れば悪い経験ではない。むしろ、難所を切り抜ける貴重な経験になる。」
昔から言われていることであるし、わかっているつもりであることであるが、産業再生機構でさぞかし抵抗勢力から厳しい反対にあったであろう氏の言葉であるが故に、説得力が高い。「挫折」の経験というのは耐性として蓄積していくものだとも解釈できる。今更ながらドラゴンボールで孫悟空が死ぬほどの経験をするとさらに強くなるというのは挫折力の大切さというメッセージなのだと、改めて鳥山明の凄さを感じる。
そして「挫折」の対局にある「小さな成功体験に留まるリスク」に関しても書かれている。「小さな成功体験にとらわれるな!早めに捨てる訓練をしておかないと、将来、もっと大事な局面で「捨て方」を決定的に間違えることになる。」 知らず知らずのうちに「あの頃は、、、」「昔は、、、、」という言葉を使っていたら注意すべき。成功体験だろうと失敗体験だろうと過去の自分は今の自分と全く違う自分である。つまり過去の自分の捨てるということを勧めている。 年末に立て続けに同窓会を企画し、昔話をしていい気になっていた自分にぞーっとした。
「挫折」という経験は結果論であると私は思う。好んですべきことではないし、自分の枠を超えて挑戦したからといって必ずしも挫折を経験するということでもない。しかし、好むと好まざるとに関わらず挑戦し続けた上で「挫折」したときは、むしろラッキー!これでもう一段自分の精神的耐性が上がるんだ!という姿勢で臨むべきだということだと思う。
一番恐れるべきはやはり「挫折」ではなく、「小さな成功体験を捨てきれずに、過去にしがみつく自分」であろう。自戒も込めて!
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ドメスティックな会社の平社員として、エールをもらった気分。強烈な反省論を会社に求めるだけでなく、自分自身のキャリアに対しても、今こそ描くべだなと感じた。
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若いうちに、挫折の経験を持つことを薦める。その理由は
ビジネスで最も必要な「打たれ強さ」を手に入れられるから。
さらに、「挫折」を経験することで、「過去のリセット」「敗因の分析」「己を知ること」ができ、それこそが成長への近道となるから。
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挫折力とは?挫折をしない人生ほど、窮屈でつまらないものはない。挫折をした人だけが、実り多い豊かな人生を送れる。
挫折とは、ある意味、能力以上のことに挑戦した結果である。それが、人として伸びしろになる。挫折すれば、反省し、学習する。けなされ、叩かれ、厭味をいわれるし、人間同士のヒリヒリした場にも身をおくことになる。それは、一時的には、辛い経験であるが、長い目でみれば、悪い経験ではない。むしろ、難局をのりきる貴重な経験になる。
挫折は、生きていく知恵と本当の仲間と、自由な人生を与えてくれる。
優等生=挫折を知らない人
挫折を知るとは、敗者を知ることでもある。
人間界の悲劇の多くは、善良なる動機づけからもたらされる。
リーダー自身の中に、理想や理念を追いかけ続ける強い志と、それを実現する過程での人間界の悲劇をも呑み込むリアリズムとが、共存しなくてはならない。
狂気こそ、苦境や挫折の積み重ねによって培われる究極の挫折力である。
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挫折力とは、積極的に挫折に向っていき、それを乗り越えて活かしていく力のことである。
これまでとは異なり、良い大学、良い会社に入ったからといって良い生活が続けられるとは限らない。そんな世の中で、挫折を経験せずに生きていくことは難しい。ならば、挫折を乗り越え、自分の力にして行こうという本。また、筆者の経験からすれば、挫折が人を成長させ、人生を豊かにするという。そして、今後、ビジネスマンとしてリーダーを目指す人はこの力が必要だという。そのためにも挫折力を養うべきなのである。
では、いかにの力を身に付けていくのだろうか。
まず、本の構成と概要を示す。
この本は、5章から成り、1章では挫折が人を成長させていくことを説明している。そして、残りの4章ではその挫折力をいかに養っていくかについて述べている。具体的には、2章では、ストレス耐性を高めることで、3章では、泥臭い人間関係を楽しむことで、4章では、捨てる覚悟を持つことで、そして終章となる5章では、権力をうまく使いこなすことで、挫折力を高める方法について述べている。
挫折をうまく生かしていくにはどうすべきかなあ、とそれとなく考えていた時に目に留まったので即買いしてしまった。
挑戦・反省・次への一歩ということが自分にとっての課題だなあと。
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この本の内容を一言で言ってしまえば、「挫折をしましょう。そうすれば、それがあなたのためになります。」ということになり、タイトル通りということになる。確かに、何事もなく平穏無事に人生を全うできるのがいいことなのかもしれない。だが、挫折や失敗は挑戦をしたものにしか経験できないことである。そのため、そのリスクを遺憾なく取れる若いうちにするのが、もっともベストだとされている。ただ、今の若者はそういうことになれておらず、その体験が圧倒的に乏しいのも周知の事実であろう。自分もまさにその一人なのだが、社会に出るにあたっては、それが当たり前のものとして受け止め、その上でチャレンジを続けていきたいと思っている。「挫折経験のあるものは信頼にたる。」それは、まさにその経験が生き様となって滲み出てくるからこその言葉なのではなかろうか。
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2011/2/19桂林にて読了
君主論、孫子を読みたくなった。
日本の組織における合意形成についての指摘は勉強になる
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黒川先生のブログに確か紹介されていて、本屋で衝動買いをした本。通勤電車の中で30分あれば骨子は分かる。こんな読み方して著者には申し訳ないけど。
そうだなあ、と思ったこと。
挫折の経験は大切である。
自分で考えない受験エリートは多い。試験が一意的な正解選択と暗記ゲームになっているから、正解が一つでないリアル/ワールドとの齟齬を来している。
人は善意でもって悪行を行うことはある。裏切り者にも三分の理
合意形成には時間がかかる。ドブ板選挙的に少しずつ見方を増やしていく。51対49まで時間をかけて合意を得ればよい。挫折を知らない人はこれが苦手(これはナッシュ均衡にも当てはまりますね、チュニジアやエジプト、リビアの動乱にも)。
「昔はよかった」「今の若いものは」と言い出したら、それはヤキが回った証拠である。昔のほうがたいていのことは、悪い。
読むべきは文学、哲学、歴史学、政治学、経営学の本(岩田は経営学の本はあまり読まなくてもよいと個人的に思うけど、、、)。
内向きなのは若者ではなく、むしろ上の世代。
なるほど、挫折は人を育ててくれる。さて、問題は挫折は狙ってできない、、、ということである。若いうちの苦労は買ってでもしろ、、、というが、苦労は挫折と同義ではない。計算された失敗も挫折ではない。失敗を見込んでプロジェクトを立ち上げて、それがうまくいかなくても「想定範囲ない」だからだ。3割目標のバッターが3打数1安打でも、2つのアウトを「挫折」とは呼ばない。
挫折とは、挫折したくないと心から願っていて、それでもする挫折を言う。これを狙ってすることは原理的に不可能である。
それに、挫折が成功の糧になるのは一部の成功者だけであり、これが失敗のスパイラルのきっかけになる人だって多い。ベンチャー企業を立ち上げるアメリカ人の大半は失敗する。刑務所に入った経験が人を大きくする美談はあるが、たいていのひとはそうならないから美談なのである。
僕は挫折から立ち上がるメンタル・タフネスの涵養の仕方に興味があるが、まだ分からない。本書の著者は最初から挫折を克服できる人だから、克服できたのだ。というわけで、帯にある「打たれ強さ」の鍛え方、というのは本書では分からない(と僕は思う)。さて、どう考えるべきか。悩みは続く。
どうでもよいが、「なんとか力」とかいう陳腐な本のタイトルはもうやめたらどうか。どうせ編集部が考えたのだろうけど。「一流になれる50の思考・行動術」というタイトルもいかにもPHPらしくて面白くない。これも著者の文体からはちょっとずれていると思う。
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【読書】司法試験に失敗し、就職先のボストンコンサルティンググループを一年で辞めながらも、ビジネスマンとして活躍し、産業再生機構COOにまでなった著者が、その「挫折力」を語った一冊。自分自身を振り返っても、自分も何度か挫折を経験している。大きなものは、大学受験での浪人生活。お世話になった家族や恩師の期待に応えられなかった自分を責めた日々だった。しかし、そこで自分自身を見つめ直し、非常に自分自身成長できた。さらに、挫折の経験は、同じような境遇の人への姿勢を寛容にさせる。これが一番大切なこと。挫折は人を大きく成長させる。世に言う著名な政治家や発明家も、最初から大成しているわけではない。下隅生活があってこそ、成功の喜びは大きい。また、著者はストレス耐性を身につける必要性を説くがそこは痛感。なかなか身につかない。
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挫折したわけではないが、なんとなく読み返そうと思って久しぶりに本棚から引っ張り出して読んでみた(おそらく読了したのは今回が初めてなはず)。本書はなかなかエッジの効いた本だが、仕事での葛藤をバネにするための考え方と、そういう一見避けたいと思うような境遇を若いうちに経験することのメリットを説いており、正直結構前向きになることができる。ちなみに、本書でいう「挫折」は、(本書を通読する限り)一般的な意味合いで言うところの「挫折」の意味ほど精神的な負荷が高いものではないように思えたので、そこは念頭に置いた上で読むと良いかもしれない。
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著者は挫折することは悪いことではなく、むしろ挫折が人を成長させるという考え方だと思います。
挫折に対してここまで前向きに記載しているものを初めて読みました。
また、答えはどこかにあるものではなく、
自分で作り出していくものという考え方には共感できました。
◇新情報
第1章 挫折こそが成長の近道
・挫折とは自分の能力以上のことに挑戦した(成長しようとした)証拠
・優等生型リーダーは失敗を恐れるため
あらかじめ成功しそうなことにしか挑戦しない
→簡単に手に入る成功体験を集めても、人間としての器は小さいまま
・人間は失敗からしか学べない
・日本のインテリはどこかに絶対の答えがあると信じ込み、
「○○では」探しをやめない
→「正解」は自分の頭で考え、仮設を立て、挫折しながら見つけ出すもの
どこかの本に書いてあるものではない
・第2章 ストレス耐性を高め、挫折と折り合う技
・常に進化しなければならない、という思い込みは捨てる
→人生には休むべきとき、逃げるべきときがある
・悩むのに飽きたら、がむしゃらに働いてみることで見えることがある
・敗因分析は、過去の自分を他人だと思うとしやすい
・メメント・モリ(死を忘れるな)
第3章 人間関係の泥沼を楽しみ、糧にする技
・人は性格と利害損得(動機付け)によって行動が決まる
・気まぐれで自分勝手で十人十色の人間を好きになる
・賛成派vs反対派は半数を超えた時点で一気に傾く(シーソー)
それまではしつこく何度も繰り返す
・抵抗勢力と戦うときは、分断し、味方を増やしてから
・多くの人に見放されたとき、支えて頼りにしてくれる人を持つ
第4章 捨てる覚悟を持つ
・問題解決は早い段階が理想だが、早い分、抵抗勢力が大きい
・リーダーとして情に生きたいなら、捨てられる人とともに自分も捨てる
・第5章 リアルな権力を使いこなす
・権力は得るよりも使うほうが難しい
・文殊の知恵も三人まで(意思決定は迅速に)
・情と理のすり合わせはあきらめずに取り組む
・経営に解の公式はない
→トライアンドエラーを繰り返し、名書を読みながら
自分自身で処方箋を見つけ出す
・歴史小説は、自分がその後の歴史を知らずにその時点で生きていたら
何を想い、何を感じ、いかに行動できたかを考える
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社会人としての幸せを求める人への指南書として、有用性が高い本だと思う。20代から30代読者を想定して書かれているようだが、40代・50代にも十分響くレベルの内容である。述べられている見識の全てを正しいとは受けとめられなくても、自分の立ち位置を確かめるのには大いに役立つ。
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冨山和彦著【挫折力】読了。人生に迷う中、尊敬する経営者が書いた本。挫折の捉え方、捨てる必要性、決断するタイミング。今、自分が置かれた環境に対し冨山氏に背中を押してもらった。大切な仲間が「人生を変える本がある」と言っていたが、僕にとってはこの本がそうであることは間違いない。
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もがき苦しみそこから見えてくるもの。前のめりになって、未知の領域に挑戦する勇気!失敗なんて怖くない。