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大きな事件が起こるわけではないが、細やかな男女の機微を描いた作品。やるせない哀愁が漂う。
(2012.2)
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何度も読み返したくなる短編集。
「本を開いてあの頃へ」ですすめられていて興味を持ったが、とても気に入った。
読むたびに新しい発見や視点を見つけられそう。
やっぱり老歌手が一番好きかな。
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20150213読了。
静かな余韻の残る短編集。
どれも音楽がメインに流れ、そしてそれに絡まる人間模様。
破綻に向かう夫婦関係の中を音楽が淡々と流れていく。
特にここという盛り上がりがあるわけでもないのだが、なぜか心に響いてくる。
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カズオ・イシグロさんは、日本人のようですが、感覚は日本人のようではないようで、外国書を読むといつも感じることですが、微妙なニュアンスが伝わらないです。
文化の違いかな?
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音楽が思い出を想起させて現代と対比させる話が中心的につづられる
音楽について無知でも楽しめる
もっと読みたい
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カズオイシグロ「夜想曲-音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」http://t.co/HggjBnoD 読んだ。たぶん2度目…人生や男女関係の黄昏に音楽が絡む。この人の眼は意地悪だな。冷徹とは違う。皮肉屋さん。人が困った状況にあるのをにやにや見ながら冗談にしちゃう感じ。
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〈人生の夕暮れ時とそれを彩る音楽に関する、著者初の短編集。〉
著:カズオ・イシグロ
イシグロの初短編集。
イシグロらしい、取り返しのつかない人生への少しの後悔が感じられる作品集です。
面白いのが、いくつか勢いのあるコメディみたいなものがあったこと。
出てくる歌手の名前とあいまって、古き良きアメリカ映画を思い出しました。
こういうのも書けるのだなー
長編ばかりに疲れた骨休めにどうぞ。
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近年大好きな作家のカズオ・イシグロ。この短編集も良かった!世界各地いろいろな街が舞台なのに、共通に漂う濃霧のようなしっとりとした空間。それぞれの音楽を聞きながらもう一度読めたらいいなあ。そんなカフェやせめてテレビ・ラジオ番組ないかな。「海辺のカフカ」のベートーベンとか、「1Q84」でも音楽がながれていたはず。ああ、ブログでもいいなあ、本と音楽をまとめたサイトつくっているひといないかなあ。
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オシャレな話しばかりだなぁとおもった ほどよく現実+ほどよく現実離れしていて 絵本のようでもあり大人哲学のようでもあり どのストーリーもすごく面白かった。
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やはり、カズオ・イシグロの作品は好き!長編とはまた違った短編ならではの味わい。こんなのも書けるんだ、と感激した。長編の完成度高い傑作と比べ、力の抜けた、リラックスして書いたようなさりげない感じがまたいい。全体的にこの人らしく、淡々と穏やかで表現力豊か、的確で洗練された雰囲気。2話と4話はユーモアに溢れていて新鮮。
どの話も何か欠けている普通の人たちが登場する。リアルで皮肉で悲しい、でも軽やかなタッチ。音楽の叙情とあいまってとてもお洒落に仕上がっている。タイトルのさりげなさもいい。
・「老歌手」
一番好き。とても切ない。
・「降っても晴れても」
笑わずにいられない軽妙なドタバタ話。
・「モールバンヒルズ」
・「夜想曲」
ドタバタ系。大声あげて笑っちゃった。
・「チェリスト」
これも切ない。才能があると言われ、自分でも信じながら、それを人生において開花することのないまま時を経てしまう。もう諦める?まだ今から?
プライドがある。でもどこかでわかってる。エロイーズの今日に至る考えや行動は極端で、滑稽にさえ見えるが、時に芸術とはそういうものだ。常識や社会通念から切り離されて、自身の信念や熱意が崇高に昇華され花開く。エロイーズの正常な狂気に、どことなく感じる不気味さ。結局、少年含め結果を出せず凡人としての人生を送る哀しさ。大人になったから、この類のテーマは心にチクチク刺さります。
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大好きなカズオ・イシグロの初の短編集。長編はあんなに重厚で大作なのだから、短編はどうなるのだろう、と思っていたが、ユーモアとちょっぴりの悲しさを含んだ面白い短編だった。アメリカ系の作家の短編と同じ感覚。ずしり、と来るものはないけれど、さらっと読んでなんとなく心にじわりと入り込むようなお話たち。音楽が一貫したテーマになっているのも、とても素敵だった。
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すごくよかった。
わたしは基本的に、短編、どこか不思議な話、で?って感じの話、が苦手なんだけど、この作品はそのすべてにあてはまるのに、すごく楽しめた。
どの短編も、ユーモアがあって。こんなに笑えるとは思わなかった。(とくにメグ・ライアンのチェスと、トロフィーのワニがすごくおかしかったー)。
だけど、すごくせつなくて。
ヨーロッパの観光地や田舎町など、舞台となる場所の空気感みたいなものが伝わってくるような、その場所に連れていかれるような感じがして、雰囲気がすごく好きだった。
才能とか運命みたいなことも考えさせられた。
あと、村上春樹に似ているなーと思った。(いや、村上春樹が、というべきなのかわからないけど)。
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物語として純粋に楽しめる。イギリスの作家だという事を忘れる程身近に感じられるお話。途中話し言葉の和訳が変で笑った。知らいでか!って使わない。
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初の短編。一日の終わりに一編ずつ読んでいきました。短編であるから仕方のないことであるし、それが余韻や良い雰囲気を醸し出しているともいえるのですが、話の閉じ方が暗示的すぎるといいますか、悪くいえばすっきりしないものが多かったように感じました。「日の名残り」「わたしを離さないで」といった愛すべき作品のことを思うと、自分は、やっぱり彼の長編が好きなんだなって思いますね。とはいえ、満足の一冊。優しさと温もりに包まれた一日の最後のひと時。この本に触れるあの毎夜の喜びがこれでおしまいなんだと思うと、あぁ寂しいです。
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友人が面白いと言っていたので図書館で借りて読もうと思っていたのですがいつも予約上位でなかなか借りられませんでした。発行後暫く立つのでようやく借りることが出来ました。
長編と短編で売れ行きがそれほど違うのか、と驚きましたがそう言われると自分も短編集ってそれほど読んでいないかも、と振り返って思いました。まあでも作家さんやジャンルによるかもしれないですが。
面白いと言っていいのか何となく悲しいと言っていいのか。悲しみの中にじんわりとしたおかしさがあり、反対もまた然り。人生って何となくコミカルですね。だけど振り返ってみるとさみしかったりもするよなあとそんなことを思いました。