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映画化してたので、いい機会と読んでみた。ヤフー…。日本には降り立ってないよね。後半は旅行記よりも文化の説明等が多くちょっと辟易。
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小人の国、巨人の国は子供用ので読むけどちゃんとしたのは初めて。
『崖の国物語』は鳥の国と似てる・・・?
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小人の国にたどり着くことしか知らなかった。
ほかにも色々な国をまわるのですが、
残念ながらその当時の社会風刺が何を指しているのか
全く分かりませんでした。
もう少し時代背景を勉強してもう一度読みたいです。
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ガリバー旅行記の話は小さな頃絵本で読んだっきりだった。また、阿刀田氏の「あなたの知らないガリバー旅行記」を読んだら本当に知らないことばかりだったので、ずっときちんと読んでみたいと思っていた。新訳が出たので角川文庫で挑戦。
小さな世界に迷い込んだ第一話が有名だが、大きな世界に迷い込んだ第二話や、ラピュタの話、ヤフーの話、どれも身近に感じる話ばかりで面白く読むことができた。
1つの世界観であったキリスト教の社会を脱し、大航海時代を迎え、多様な価値観や物の見方が生まれていた頃なのだろうと察しがつく。各章が当時の政権や人々への警告を意味していることも、大人になって読む醍醐味である。
今年映画化されたガリバー旅行記だが、この本が出版された時、日本は享保11年、徳川吉宗の治世。江戸時代の本が今なお、映画にまでなって小さな子から大人まで楽しませているという例が日本にないためか、とても感慨深いものだ。
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小人の国リリパット編が有名だが、実際は他に巨人の国ブロブディンナグ、天空の国ラピュータ、馬の国フウイヌムの四編から成る。ロビンソン・クルーソーなどの純粋な冒険物語と違い、所々で人間社会への風刺・揶揄が見られ、特にフウイヌム編は大人になった今でも楽しめる。ちなみにラピュータ編には当時の日本が登場し、「踏み絵だけは勘弁願った」などと書かれている。
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いやぁ面白かった。ここまで想像力駆使できるってスゴすぎる。
ちょくちょく出てくる汚いものは好きじゃないけど。
読み終わって自分のしてきた冒険を思い起こして興奮し、スウィフトの人間観察力に驚嘆した。
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文体になかなか馴染めなかったけど、読み進める内に物語にどんどん引き込まれていった。
小さい人間の住む国、巨大な人間の住む国、空飛ぶ島: ラピュタ、死者と会話できる人、そしてフウイヌムとヤフー。
まさか著者がヤフーの匂いに嫌悪感を覚える程洗脳(?)されてしまうとは思っていなかったけど、フウイヌムの価値観に染まり、「ありもしないこと」のない世界で生きることができたら、それ幸せ名のではないかとも思った。
ノンフィクションではないことが残念でならない。
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ガリバーと言えば、「小人の国に行った人」という認識しかなかった。
ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」で、パズーが、
「ガリバー旅行記でスウィフトがラピュタのこと書いてるけど、あれはただの空想なんだ」
というセリフで、もっと知りたくなったが、今になってようやく読んだ。
これは子供向けかと思いきや、思いっきり大人向けの物語だった。
スウィフトの想像力は凄過ぎて、まるでクスリでもやりながら書いているんじゃないかと思うほどだ。
内容はほとんど、人間以外の文明を比較対象としながらの人間社会の批判とも捉えられる。
4章に出てくるヤフーは、Yahoo!の由来ともなっているらしい。
とても楽しく読めたので、これから再読しよう!
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人間の負の部分をとっくりと見つめるとこのような作品が出来上がるのだろうか。作品の孕んでいる毒はかなりきつく、よくこれを子供向けにリライトするという判断を下したな、と思った。
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自分の中で世界の名作を読むシリーズ。実際に読んでみたらなかなか奥深かったガリバー旅行記。
ただ、何か物語の筋があったりとか、事件があったりという訳ではなく、それぞれの国の特徴を仔細に述べているといった内容のため、わくわくしながら読むというよりも、新たな世界についての歴史や文化、風土を学んだ感じがした。まわさに旅行記を読んでいる錯覚にとらわれ、まるでガリバーが実際にいたかのような感じすら最後はしてきた。
特に興味深かったのは4章の馬の国の話。ヤフーとして生きる我々がいかに生きるか考えさせられる。
ラピュタの攻撃の仕方もなんだか素敵。
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ガリバーさんが不思議な国を旅する児童文学だと思っている人は多いだろう。だが、実際は目一杯に諷刺が詰め込まれている。当時の英国社会に対する生半可な諷刺ではない。人間そのものに対する嫌悪、政治、法律、科学……といった人間の産物の愚かさ、戦争、裏切り、喧嘩、論争、怠惰(枚挙にいとまがない)……の原因がどれだけくだらないか、理性とは一体何なのかを思い知らされる。不思議な国々の中にありありと真実を描き出した作品である。
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最初は有名な小人と巨人の話。
段々話が進むにつれ、スウィフトの風刺も深くなる。
特に最終話のフウイヌムとヤフーについては、ガリバーがかなり影響されている。
行った国の習慣や偏見がガリバーにも根強く残り、慣れって怖いな、と思った。
有名な古典に日本が、少し載っているのは不思議な感じ。
ガリバーが歴史上の人物に幻滅するのは、スウィフトの見解かもしれない。
ガリバーがフウイヌムとヤフーにかなり影響されたことは、スウィフト自身が人間に幻滅しているかもしれない。
それぞれの国や、ガリバーも井の中の蛙大海を知らず、と言った印象だった。
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みんな知ってるガリバー先生の遭難記。小人の国、巨人の国のあたりは風刺や政治批判も控えめだけど、中盤以降のラピュタやフウイヌムの国になるとその表現は過激になっていく。
最終的にガリバーは人間社会の醜さに絶望するわけだけど、現代的な感覚からすれば、フウイヌムってそんなにいいか?と思ってしまう。あれはあれで少々窮屈な社会に見える。それよりは、三章のラピュタの人々のがまだ魅力的なんじゃなかろうか。
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☆☆☆間違いなく名著☆☆☆
ジョナサンスウィフトの想像力やばすぎ。極めて個性的で天才的な想像を文章に変換してこの一冊を創ってくれたことに、感謝の意を表したい。。。
フウイヌムの存在でヤフーが持つ悪徳が浮き彫りになる。傲慢、怠惰、醜さを再認識させられた。そしてまた、ヤフーの存在でフウイヌムの持つ良徳が明らかになる。「名誉、正義、誠実、節制、公共心、忍耐、貞節、友情、博愛、忠誠」を認識した(武士道に通ずるところがあるなあ)。悪徳と良徳の2つを認識させられたことが特に心に残った。
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厭世主義的諧謔と人間への嫌悪に満ちたジョナサン・スウィフトによる空想旅行記。全四話で構成されているが、第一話のリリパット(小人の国)と第二話のブロブディンナグ(巨人の国)以外は広く知られていない。現在では児童文学と見なされることが多いが、原書ーー特に第四話のフウイヌム旅行記ーーではモキュメンタリー形式の辛辣な文体で、人間社会における政治・法律・科学・風習・堕落・欺瞞・男女・権力闘争にまつわる悪徳が告発されている。他国の者達との対話の中で登場の英国社会に蔓延する病を浮き彫りにしながら、次の章では何事もなかったかのようにガリヴァーに愛国心を語らせるのも滑稽だ。第三話に登場する過去の偉人達にまつわるエピソードにも、著者の皮肉な性格と歴史への懐疑が垣間見えて面白い。中でも、性悪説を支持したであろうスウィフトが最も手厳しく非難したのは、人間が生まれながらに兼ね備える傲慢であった。本書が出版されてから約三世紀を経ても尚、世にも愚かで醜いヤフーにすぎぬ我々が唯一地球を支配しているなどと自惚れ、未だにつまらぬ諍いを引き起こしていると知ればスウィフトは冷笑を浮かべることだろう。それにしてもガリヴァーは旅ばかりしているが、本作の登場人物で一番偉いのは十六年もほったらかしにされながら女手一つで子供を育てた彼の妻ではないだろうか? 挙げ句の果てに、ようやく長旅を終えて腰を落ち着けた夫に臭いだの醜いだのフウイヌムを見習えだの意味もわからず罵られ、同じ食卓に着くことすら許されないとは不憫すぎる。