紙の本
so-so
2012/08/05 21:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:cosmopolitan - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構おもしろかったです。
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「この世で一番面白い小説」というなんとも魅力的かつ
超ハードルの高いテーマ(?)に大胆にも挑戦した
異色かつ意欲作。基本的にはキャラもののライトノベルに
SFとミステリ的な要素を加えて、テーマに反して
かなりサクっと読める仕上がり。
結果として「この世で一番面白い小説」という部分が
主人公の若手作家に小説を教わる謎の美少女の正体と
その真相に焦点があてられて行く事になって、
ややトーンダウンした感は否めない...か?
SF的な展開もちょっと急かつ、余りにもスーパー都合のいい
ハイテクっぷりにラストの展開もバレ易くなってしまった...かしら?
ま、その分キャラものとしてはかなり楽しませて
くれるいいキャラ達が作品に彩りを与えてくれるので
さほどガッカリ感はないのですけど...。やはり
「この世で一番面白い小説」ってのに出会ってみたいものですw。
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駆け出しの作家「物実」のもとに舞い込んだ初めてのファンレター。喜び勇んで返信すると、次のメールのやり取りで、この世で一番おもしろい小説のアイディアを閃いた、という内容とそのアイディアを実現するために小説の書き方を教えてほしい、ということが書かれていて……という話。
軽妙な一人称の語り口と、相変わらずの強烈なキャラの掛け合いで笑いの要素を取り入れつつテンポよく読ませてくれます。
中盤からは話は一気に急展開を見せます。そんなところに行き着くのか、と少々面食らった気持ちでしたが、ある意味では面白さが第一のレーベルらしい感じだなあと、思いました。そうこう言ってもなんだかんだで話の展開は楽しかったです。
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たいへんよい作品だったので驚いた。誰にでも一生に一度は小説が書けるというけれど、「この世で一番面白い小説」はそうやって書いて書いて、書かれた先にやってくるんだろうなぁ。
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「小説の書き方を教えていただけませんでしょうか。私は、この世で一番面白い小説のアイデアを閃いてしまったのです―」。
駆け出しの作家・物実のもとに初めて来たファンレター。
それは小説執筆指南の依頼だった。出向いた喫茶店にいたのは、世間知らずでどこかズレている女性・紫。
先のファンレター以外全く文章を書いたことがないという紫に、物実は「小説の書き方」を指導していくが―。
野崎まどが放つ渾身のミステリー・ノベル改め「ノベル・ミステリー」登場。
なかなか軽い内容かと思いきや、やはりアムリタ同様最後は驚きの連続で息をつく暇さえありません。
ただ、やはり厚い話ではないので結構さくさく読めると思います。
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内容から戯言シリーズと森見登美彦を連想した。ラノベっぽい派手さがある話なのに、淡々とした印象を受けるのが面白い。それが味でもあり、キャラが薄く感じる部分でもあると思う。
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野崎さんの作風なのでしょうか。ラストの怒涛の超展開は相変わらず・・・というか加速してる?かもです。
前半と後半のギャップはやはり気になるものの、それぞれとしては面白いので星4つです。
なんだかんだで次作が楽しみ
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新人作家の物実はファンレターを送ってきた女性・紫と出逢う。彼女は、この世で一番面白い小説のアイデアを閃いたというのだが……。
キャラ同士の軽妙なやりとりや、ラノベっぽいレーベルを逆手にとったかのような意外性のあるラストは相変わらず見事なものの、個人的には前作までに比べるとイマイチかな。
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2011 4/18読了。WonderGooで購入。
馴染みのラノベ中心書評ブログ(http://blog.livedoor.jp/yamata14/archives/52668670.html)で4つ☆だったので買ってみた本。
ファンと名乗る女性、紫から「世界で一番面白い小説のアイディアを閃いたから、小説の書き方を教えて欲しい」と持ちかけられた小説家、物実の話。
5万冊の小説を読んだ、という美女・紫が、はじめてプロットを立てるときに目を輝かせたり、取材に感じ入ったり、キャラクターを考えることに興奮したり、といちいち生き生きしていて、それを微笑ましく見ている物実に感情移入してしまった。
そんなわけで、終盤の展開は予想の遙か斜め上だったし、「世界で一番面白い小説のアイディア」についてはこれはずるいだろうと思うけど、オチはとても素晴らしかったと思う。
自分は小説は書かないけれど、こんな感じで生き生き文章が書けるとうれしいな。
・・・余談だが、メディアワークス文庫ってラノベ扱いにするか小説扱いにするかタグ困るな。
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アムリタの人。
相変わらず着地点に納得しかけたところで、別の方向に転がっていく感がなんともいい。
淡泊。さっと読めて好きです。
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私は終章近くで大どんでん返しのある話に弱いのですが、
まさにそれでした…ミステリというよりは
ちょっとS.F(すこし・ふしぎ)な話ですが、
ぶっ飛びすぎていないのと、今の時期に読むと
この本で出てくる要素には、怖さと可能性を感じます。
ちょっと7章のみ途惑いますが、最後のラストが
とても心温まります。
うかつなことを書くとネタバレになりそうな、中々上質な
お話ですよ。
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主人公の語りが好き。
特に序盤の戸惑ってあべこべになっている思考が面白い。
ただ、テーマになっている「この世で一番面白い小説とは?」という問いにはそんなのあるのか?と疑問に感じる。
いつ読むか、どんな時に読むかによって、小説から感じることは変わってしまうように思う。
面白い小説との巡り合わせは、魅力的な人と出会うことに似ているのではないか。
「この世で一番魅力的な人物とは?」という問いに答えがあるだろうか。
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小説を書こうと思った人間なら
やられるタイトル。
そして、どんでん返しに
またまたやられる。
人を食ったタイトル。
小説家の作り方。
導入からスッと入ってくる。
駆け出しの小説家の物実の前に
小説を教えてほしいという読者の女性・紫さんが現れる。
しかも書きたい小説は
「この世で一番面白い小説」。
小説家なら一生に一度でいいから絶対に書きたい
そんな小説の構想が紫さんには浮かんでいるという。
しかし、書き方がわからない。
そこで、小説をマンツーマンで習いたいというのだ。
古ぼけた喫茶店で個人レッスンを始める二人。
美人で個性的な紫さんへの
淡い思いが物実に育っていく。
ここは青春ものだね。
小説の書き方も実際に披露されていく。
同時に友人である大学院生の茶水との出来事も
次々に挿入される。
そして、在原さんというハッカーが登場し
物語は次のステージへ移行する。
紫さんの書いてきた「この世で一番面白い小説」とは?
謎に包まれた紫さんの正体は?
とっちらかった物語が
一気に収束に向かうエンディングは爽快だ。
個人的には
紫さんと物実が大学の学園祭で
青春してるところがいいなと思うぞ。
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タイトルにひかれたけど、内容もなかなか。愉快な話だけど短くうまくまとめられてるなと。紫さんカワイイ。
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ついにヒロインが人間じゃなくなった。どこへ向かうんだ、野崎まど?ヒロインを可愛いと思えず、小説の書き方講座も親近感湧かず。真相もカタルシスはなく。自我のある機械が登場する話は他にも読んだことがあるので、物足りなく感じた。
デビュー作のきらめきはどこへいったんですかぁ。文章は相変わらず読みやすいのに。