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ススキノ探偵シリーズの前日譚。学生の“俺”の物語。
“俺”は、学生の頃から白の麻スーツなんて着ていたのかと言う
話はさておき、ミツオが桐原のことだったり、サクラバが桜庭の
ことだったりと、その後の“俺”にまつわる人物たちが出てきています。
さすがに学生と言う事で、後の時代では数多く巻き込まれる
凄惨な事件には、まだ巻き込まれていません。
ただ、“俺”自身が、既にかなり危険な自体には巻き込まれていますが。
って言うか、“俺”って、学生の頃から碌でも無い生活をしていたのかと、
変なところでも、感心しました。
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ススキノ探偵シリーズ第11作。今回は前日譚。大学に在学中の「俺」と高田たちの若き日々が描かれる。メインストーリーだけでなく、枝葉の部分がなかなか楽しい。
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俺シリーズ。”探偵はBARにいる”より以前のお話。
現在を描いてから、過去を書くと現在の段階で俺が確立している為、
作者がどう描くのか楽しみにしていたが、俺は俺であり、良かった。
この作品を読んでから、再度1作目より読みたい。
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ススキノ探偵シリーズの10作目。「俺」の大学時代、つまり今までのシリーズの前日譚という本作。「感謝くらい、どんなバカでもできるさ。役に立つことをするのが先決なんだ、この能なし!」などの東節は健在。ここまでシリーズを読んできたファンとしては、愛すべき登場人物たちの若かりし頃を垣間見れたことがうれしい。
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「探偵はバーにいる」のシリーズを映画も本もどちらも見ていない。かなり話題になってもいたし、そこそこ興味もあったのだが私なりには優先順位が低かったといえる。
本書がそれらの前日譚であるということを知らずに手にとってみた。
内容的にありがちなストーリーでありそうでいて、実はこれまでに経験したことのないスリルを随所で感じることができた。
ミステリーであるとの先入観をもって読んでいたが、殺人があったり、盗難があったりのいわゆる刑事事件がなかなか勃発しない。
「俺」は自堕落な日々の中で、自分自身に言い訳をしながら飲んだくれ、遊び歩いている、と思いきや、北海道大学の学生、つまり秀才であること、そして週1回のゼミには必ず出席すること、家庭教師のアルバイトを決して休まない等々のぎりぎりの線での自尊心を持ち合わせており、そのことが自分自身も読者も「俺」に安心し、許容している。
物語は作者の経験(体験)も盛り込まれているということであるが、どの部分が実話であるかはもちろん不明である。いつ、推理を働かせるような事件が発生するのか、今か今かと読み進んでいったが結局そういう意味での事件といえる出来事が出現したのは、九割方読み進んでからであった。
最後の一割で少しばかりの推理の要素を含んだ事件に巻き込まれ、とりあえずはハッピーエンドなんだろう、という終わり方で締める。
全般的に新鮮な文体で中身の濃い作品であった。
非常に興味をもった点
1 「飯島」の裏稼業が物語において何の影響も及ぼさない、単なる効果音的存在であったこと。
2 「俺」の氏名が最後まで明かされなかったこと。
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ススキノ便利屋シリーズの前章。
『探偵はバーにいる』の俺が大学生でだらだらと時を過ごしていた頃のお話。
友人高田に誘われ失楽園を原語で読む自主ゼミに出席、家庭教師のバイトが三件、それ以外はススキノで酒を飲み博打をして日銭を稼ぐ。
俺の性格は変わらないが、若い分やや鼻持ちならない。でも今でもそうか(笑)。
俺が一階に喫茶店モンデがある現在の住まいに引っ越す羽目になったところから物語が進みます。
もちろんお馴染みのケラーに毎日通いながら、ススキノで起こる騒動がどたばたと展開。
マドンナ役おフィリピンダンサー、ピンキーことフェ・マリーンとの恋も織り交ぜ、シリーズファンを楽しませる一冊でした!
あの人、この人!桐原や桜庭がこんなとこに~~!おーーー(感心)
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『探偵はバーにいる』の前日譚。
主人公は探偵になる前の、まだ大学生。
ホームである、バーのケラーはこの頃から。
著者後書きでも記されているが、あえてキャラを抑えている。
キャラが確立する前の、フィクションと私小説の間くらいの微妙な感じ。
このシリーズ、ハードボイルドであるが、今回の一冊はかなり静か。
陳腐な台詞になるが、ほんのり甘く切ない。
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若かりし頃の俺。無鉄砲で怖いもの知らずで考え無し。当然危ないめにも会うが、まだまともな喧嘩の仕方もわからないので常にやられっぱ(笑)タイトル通り何もかも半端。
でも半端だからこそできることもある。
青臭い時代のほろ苦い経験や無茶な行動で培った経験が俺を作っているのは確かなんだよな。
さて、ススキノ探偵シリーズ後1作。
なんとか読み切れそうだな。
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「俺」が探偵というか便利屋になる前のお話
20代の「俺」はとても青い。
可愛いなぁ~
「俺」にもこんな時があったかぁ
誰もが最初から大人であったわけではないのだ。
お酒の飲み方も、遊び方も、だらしなさも
まだ、少し迷いがあって
でも、確かに「俺」の土台だなぁ。
と、思わせる。
高田氏・・も可愛いぃ。
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久々のススキノ探偵シリーズ。
時系列的には第一作よりも前になる。
桐原の名字を知らない位なので、第一作とは結構間があるのかな。
とはいえ1~4作目位までの"俺"とはそんなに変わらない。
ケラーとの出会いとかがあるのかなと思ったが、
既に常連になっていた。
全体的に淡々と進んだ感じ、
飯島の持ってくる"物"が実はヤバいもので…
みたいな展開でもなく少し肩すかしを喰った感じ。
これで既刊分は読了。
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大学生だった<俺>は、授業にもろくに出席せずに昼間から酒を飲む生活を送っていた。
ひょんなことから出会ったフィリピン女性フェ・マリーンと恋に落ち、アパートの立ち退き騒動から、飲み屋で顔を合わせていたミツオと対立することに。
若き日の<俺>、高田、桐原の物語。
2014年11月9日読了。
いきなり大学生だったのでちょっと驚きましたが、桐原との腐れ縁の始まりが描かれていて、なかなか面白かったです。
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図書館で。シリーズモノの最初のお話。
嫌なことはやらないで生きていけるならそれはそれで良いのかな?それにしてもフェ・マリーが何で彼に近づいたのかそれがわからない。
そして岡本さんはかっこいい。必要な時は諌めることができる大人ってカッコイイな。
いつものお話とは違い登場人物たちの紹介、というか馴れ初めと日常という話なのでなんとなく始まってなんとなく終わってしまった、という雰囲気でした。
それにしてもこの主人公苦手なタイプなんだよな。でもなんとなく読んでしまう(笑)
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若き日の俺さんの物語。既に俺さん時代が過去のものなんで更に過去と言われてもそれほど違いは感じない感じ。
詳しい人はフィリピーナのダンサーが襲来した時期というのはひとつのトピックなのかもしれないけどね。
同じく若き日の高田や桐原との絡みなどそれなりに面白かったけどそれ止まりなんでまぁ★は3つというところで。
ちなみにジャンルはミステリーではなく青春ということで。
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分かりやすいハードボイルド。
常に行動から描写し、後に心理が続きます。
ただただ無骨にまっすぐに、不器用な雰囲気が男だね。
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おもしろかった
なにやらおもしろいとは聞いていたススキノシリーズ。
映画もおもしろかったし、いつかは読もうと思っていたのだが、なかなか1から順にお目にかかる機会がなくどーしたもんかなーと思ったいたところ、これはそれ以前のストーリーとのことで、手にとる。
飲んでんなー
ひたすら飲んでんなー
酒漬けの日々、としかいいようがないが、
それでも家庭教師ができてるところが笑える。
飲んでー飲んでー、賭けてー飲んでー
そうやって探偵さんができあがったってとこですか。
老人追い出し問題の決着が意外な決着をみたとこが好き。
あと「ケラー」のマスターが断然魅力的。
こーゆー人のいる店でお酒飲んでみたいですなー。
っつってもバーというもの自体に縁もゆかりもないんだが、おいしいお酒とゆーものには興味あり。
先日カクテルの世界チャンピオンの番組やってましたが
あーゆーひとがつくるお酒とゆーのはホントにどんなもんなんだろーと思うね。
酒と女と暴力と金と、
うーん、いい意味でハードボイルド要素満点でおもしろいっす。
しかし、潜入捜査の女性2人がそろってまだいわゆる半端者の学生2人と関係をもったのはなんのため??
え?ホントに愛なわけ??
そこんのところがイマイチよくわかんなかった。