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これって実際にあった事件だったのかな? 自分は知らないの
ですがそう思わせる作品。
ですが...正直読んでいて暗ーくなるだけだし、全く
気持ちの良い作品ではなく、正直辛いです。野放図に
好き勝手にダラダラと生きて、その行き詰まった生活の
為に様々な人に迷惑をかけ、その結果誘拐未遂を起す
事になった...というだけのストーリーで、そこに至る
経緯を細かく描いていますが、1mmも同情も共感の
余地はなく、ただただ薄暗い気分にさせられます。
すみません...ちょっと感想はパスでw。
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光代はいつも金に困っていた。幼なじみのはるかを働かせては金を搾取していたが、ある日、車を手に入れる。その借金800万円を返すために、二人は誘拐を企てる。
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はるとみっちゃん。
家族に恵まれず、きちんとした生活を送ることのなかった二人は、傷つけあいながらどんどん深みに堕ちていく。
分不相応な車を手に入れて、借金ばかりが膨らむが、万引き・売春をしても返済の目途はたたない。
大金を手にするには、車を購入する際に見かけた少女を誘拐すること…
読んでいると息苦しくなりますが、こういう人っているかもしれないと思わされた1冊でした。
それにしても、痛いなぁ。
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抵抗なくすらすら読めて、さっくり読み終わってしまった。
本題の誘拐にたどり着くまでが長すぎたかな。
はるもみっちゃんも好きになれなかった。
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はるとみっちゃんの鬱カップルが、どんどん堕ちて行く物語。
金ない、仕事ない、意欲ない、自主性ない、責任感ない。
これ、とことん悲惨な恋愛物語かもしれない。
多少、愛情を思わせる描写はあったけど、
憎しみと愛情は表裏一体とかそういう感じ。
金のために、売られるはる。離れられないのはなぜなんだろう。
みっちゃんは、どうしようもない人間としか思えない。
なのに、はるはなんでもやって、しまいには二人で誘拐をたくらむ。
自分の心になにかが足りない、補いたい、という渇望は感じたが、
それは二人で共通していないのだから、
哀れでしかない。
常に裏切られ続けるはるは、それでも私がいないと、と思うことで、
自分の存在価値を見出しているのか?
不幸な生い立ちや、生きにくい社会もあるけれど、
ここまで、なんでも人のせいにして生きていく思考回路は、
何が原因なんだろう。
こういう人たちは実際けっこういて、
もしかしたら、これって実話を取り入れてるのかも?と思うくらい、
にがにがしい思いで読み終えた。
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図書館にて。
久々の谷村志穂の本みっけ!と思って借りてみたが…。
2人の女性の転落人生の本だけれど、ダメな2人のありがちな進歩のない人生の話で、がっかり。
いや、あるだろうなとは思うけど、ごめん小説にするほどの人生か?バカをやってるってわかってても戻れないこともあるんだろうけど、もうこういうの知るかって感じなんだよね…。
結局不幸だ戻れない、って言ってる人たちのそういうプレイって感じ。それと、2人のうちの1人が性同一性障害と思われるけれど、それも何か意味があるのか?それも良くわからなかった。それがコンプレックスと言うか、社会と折り合いをつけられない理由の一つなのかもしれないけど、そもそも男性にしなかった設定の意味もわからなかった。
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「誰か彼女たちを止めて!」思わず心の中で叫ぶ。どんどん転落していく二人。読みながら心が冷えていく。DVを受ける側の痛みと弱さ、これが真の姿なのか…
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北海道 小樽を舞台に、高価なくるまを持ちつづけるために、収入がないのに、その生活を保つためにけっきょく犯罪に手をそめてしまう。なんか、そんな人がたしかにいそう、そんな感じをもちました。ちょっとたいくつでした。
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かなり深いところまで堕ちた、はるとみっちゃん。
好きだから、仕方ない?
ちょっと理解に苦しみます・・・
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何を描きたかったのだろうか。
暴力とやるせなさと挙げ句の果てには誘拐。
世捨て人のような自堕落すぎる生活に何を見出していたのだろう。
人生なめすぎ。
谷村さんの作風がよくわかりなくなってきてしまった。
北海道舞台にした小樽の風景が台無し。
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*家族の愛を享けられず、自堕落な日々に溺れ、互いの存在だけを頼りに育った幼馴染み、21歳の香田はるかと20歳の坂本光代。ふくらんだ借金返済のため、ふたりは7歳の少女をさらって身代金800万円を要求する誘拐劇を実行に移した―*
互いに依存し、嫌悪し、搾取し、傷つけ合い、それでもだれよりも大事な人。互いが互いを引きずり込み、どんどん深みにはまって抜け出せなくなっていった二人には、この結末しかなかったのか。哀しい。
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こんなの友人でもなんでもないよ。いいように利用されているだけなんだもん。それでも離れられない関係ってあるのか? 友人以上の付き合いだから? いやいや、ナイわ。
身勝手すぎて気分が悪い。
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主人公がもう1人の主人公の紐のような存在で、傷つけたり傷つけられたりしながら坂道を転がるように堕落していく。これにジェンダーというシチュエーションは必要なのかな?
もっと、男の心を持ちながら女性器を持つ苦しみや生きづらさを深く切り込んだら小説に深みが出そう。
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「言う」ときちんと発音できないはると、心は男性のみっちゃん、二人は小学校からの同級生。それぞれに親から受けた傷を引き摺るかのように、不健康な生き方を歩むさまが、やるせない。
淡々とした表現は、静かに、悲しさを表現している。デリケートな行為やキャバレーやアダルトビデオなど強烈な印象が残った。小学生のあの日見た風に揺れるリラの花が大人になって時折みせる現実の中で表現されているが、そこは、私の中では解釈仕切れない部分があり、難しかった。
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悲しくなるほど、幼稚なふたり。
なんて短絡的。それを止める大人は近くにいなかったのか。
家族に愛されず育った、21歳の香田はるかと20歳の坂本光代。はるちゃん、みっちゃん、と呼び合い、錯覚するところもあったが、本名の通り、ふたりとも女の子。
光代は、小さな頃から、男の子になりたかった、実際は女の子。それが元で、両親は離婚。祖父母のもとで育てられる。
はるかは、ちょっと考えることが苦手というか、できない女の子。いつも男に便利に使われ捨てられる。
何度も、みっちゃんのところに戻ってきてしまう。
たかられるだけと、わかっていても、戻ってしまう。
そして、みっちゃんにねだられ、600万の新車をはるちゃん名義で購入、ローンまで組む。すぐに金銭的に破綻、そして子どもを誘拐して、お金をもらおう、という考え方が破綻していることに誰でも気づくことを、実際に実行してしまう。
でもこの話を谷村志穂が書くと、こんなにも素晴らしい作品になる。他の作家では、このような、読後感は得られない。
谷村志穂だからこそ、幼稚も透明感になり、考えが足らないことも若さゆえ、になる。
大好きな作家さんで、全て読んでいると思っていたのに、知らない本が図書館の棚にあった。
いい本です。