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「科学が進歩しても、道徳も進歩するわけではない。人間は印刷技術を発明したのと同じころに、火薬を発明し、抗生物質を作ったのと同じころに、原子爆弾をつくったのだ。」
なぜ、戦争があるのかというだれもが思う質問には、答えがない。だけど、答えの得られない理由が読みやすく書いてあります。
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たしかに人間の非社会的な性質は、好ましいものではない。
だが、集団をはなれてひとりになりたがる、この非社会的な性質こそが、
才能を花開かせてくれるものなのだ。
理想郷に住む羊飼いのように、完ぺきな調和と満足のなかで、
だれとでも仲良く暮らしていては、
せっかくの才能も開拓されないまま終わってしまう。
この非社会的な性質がなければ、
人は理想郷の羊飼いのヒツジくらいにおだやかになり、
ヒツジが自分の一生に意味をもとめないのとおなじように、
自分の人生に意味をもとめようとはしないのだ。
カントの言葉は重い。
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タイトルにあるような問いをなげかけられた時、あなたならどうこたえますか?
今出来る、もっとも確実なこたえは「わからない」かもしれません。しかし、だからといってそこで諦めてしまうのではなく、「わからない」に挑む、それが"哲学"なのだと著者は言います。
そこで、10代の読者といっしょに、この大きなテーマを切り分け、先人たちの考え方をみながら、自分なりのこたえを導きだすプロセスを体験していきます。
簡単にこたえが出ない「問い」にどのようにアプローチしていくか…哲学的な思考を平易に学べる一冊です。
【今月のおすすめ/2012年3月】
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昔の哲学者や偉人たちの言葉を引用しつつ、わかりやすい言葉で語りかけてくる。でも結論は出ない難しい問題だと思います
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この本は、子どもが初めて触れる哲学の本をコンセプトに出版された「10代の哲学さんぽ」シリーズの第3巻。遠い昔の時代から、戦争をしてきた私たち人間。では、文明が進んでも戦争はなくならないのはなぜなのでしょうか。それは人間がもともと攻撃的な動物なのだからでしょうか。しかし、平穏な毎日を捨て、爆弾に怯えて生活したいと思う人はいないのではないでしょうか。そんな、大人でも思わず立ちどまって考えさせる疑問が多数投げかけられます。本書では、哲学が時に何の役にも立たないとされる原因の一つに、疑問の理由を一言で答えられないことが挙げられています。しかし、大切なのは問いかけてみること、また「どうやって」問いかけるかをよく考えてみることだとしています。
「歴史の父」とも呼ばれる紀元前の哲学者へロトドスや近代の哲学者ルソーやホッブズたちとともに、哲学に触れるきっかけの一冊にいかがでしょうか。
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一般的には戦争は嫌な人が多いけど、「仕方ないじゃないか」といいながら実は好きな人もいるのではないか、と、ちょっと思った。
でもそれは限定的な状況なのかな。
そこでしか自分の力を(とりあえず今のところは)確認できることがない人だったり。
「全部ぶっ壊されてしまえ」と思う人も、そう思う辛い何かがあったのかもしれない。
そう考えると、やはり「みんな戦争嫌い」はあてはまるのか。
生まれ育った環境が、戦争肯定の雰囲気だったらどうなるんだろう。
70年ちょっと前の日本みたいに。
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なぜ、人は戦争をするのか。
“平和より戦争を選ぶほど、分別のない人間がどこにいましょうか”ヘロドトス
“人間対人間の戦争はない。戦争はつねに国対国だ”ルソー
戦争とは底なしの暴力なのだ。
☆それでも戦わざるを得ない状況になったら?そのような状況に追い詰められないように考えていくこと行動することが大切なのかな。誰も正解を知らないから難しい。
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哲学者が戦争について禅問答のように話を展開していく。結局、何が言いたいのかわからなかったので、これが哲学というものなのか?さて?