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太郎生誕100年を記念する展覧会が各所で開かれている。
今の太郎人気があるのは、敏子さんの功績だ。
晩年の目を見開いて硬直したような太郎さんはTVのバラエティ番組で、けっこうイジラレ役になっていて、私の気持ちは傷ついた。
パリでの修業時代の絵とか、上野毛のアトリエから生れた作品を私は好きだったし、アバンギャルドとしての太郎さんは魅力あった。
この本は、太郎さんの多方面に及ぶ交友を敏子さんが書いたものだけれど、なんだかセレブ意識と太郎さんへのオマージュ(敏子さんの・・)が強すぎて、きちんとした人間模様を望むのは無理だったみたい。
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岡本太郎氏の7回忌が終わった後、パートナーの敏子さんは、
多方面に渡り、友人の多かった太郎さんの「交友録」執筆を
企画していた。
一部の著名人についての原稿は完成させ、
その他数人についても、雑誌などに寄稿したものの転載を
指示していたにも関わらず、2005年の急逝により中断。
しかし、2010年に敏子さんの書斎を調査した学芸員により、
この交遊録に関するメモが見つかり、
一気に出版化に動き出した、というのがこの作品。
そのような経緯を持っているせいか、
どうしても「未完」って感じが否めない。
敏子さんの残したメモによって、
彼女が掲載したかった著名人も判明し、
その人物に関する文章を、他の作品から転載してきて、
作品のボリューム的には、体裁を整えることができた。
しかし、内容へ視点を向けると、
自分が読みたかったもの、
また、読む前の期待が作り上げていた
イメージから比べると「浅かった」感が否めない。
交遊録でありながら、太郎さんと著名人との友情、
というより、太郎さんと敏子さんの関係の方が
強くにじみ出ている作品であるような気がする。
肝心の「交友関係」の話には少々物足りなさが残った。
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岡本太郎が生前交流していた人とのエピソードを紹介した本。
石原裕次郎、石原慎太郎、丹下健三、瀬戸内寂聴、川端康成、北大路魯山人、梅原猛、ピカソなどそうそうたるメンバー。
でもほかの本でも読んだエピソードもあったが、時代を切り開いた人同士の交流は読んでいて面白かった。
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【図書館】イメージとは、実に恐ろしい。“岡本太郎” という人間を私は、よく知らなかったのだと実感した!好きだったのは、作品だったのだろう。“岡本太郎” は、本当に人間的な人なんだと思った。