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雅楽をCDで聴くのは理想的な音響世界である。現実にはどこにもない。「庭」を雅楽が鳴り響く場所と定義し、京都御所、春日大社、四天王寺、宮内庁式部職楽部、国立劇場て5つの場所を訪ねます。
隨心院に「はねず踊りと今様」を見に行って、いちひめ雅楽会の雅楽を聴いた帰りに三条のJUJIYAで武満徹の「秋庭歌」を買って帰りました。これも何かの機縁でしょう。
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雅楽を聴く・・・という書物。思った以上に満足です。祭りも見たことがなく、国立劇場にも足を運んだこともないですが「聴いてみたい」気持ちにさせてくれました。それにしても、漢字にもっとルビを打っていただいたほうが読みやすい。いざないの難点は独特な読みの漢字ですね。
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奈良と大阪の章は除いて、さらっと読んだ。
実際に体験してみないと分からないなと思うことが多かったが、イメージが浮かんで面白かった。
序章には雅楽の音階(旋法)についてなど予備知識が書いてある。
第四章「東京 宮内庁楽部 ー 巨大都市東京の中心に存在する空洞の庭」には、近代において雅楽がどう歩んだかが書いてある。
第五章「国立劇場 ー 新しい想像の庭」には、雅楽がコンサートホールという場で聴かれるものになり、享受の仕方が変わった事、近代以降、西洋音楽の存在を前にしてどう雅楽が変容していったかといったことが書いてある。国立劇場のプロデューサーであった木戸氏によって推し進められた雅楽の「復元」とは単に廃絶された作品を演奏することではなく、廃絶作品を再解釈し、創りなおすことだったという。その過程で、武満徹などの現代音楽作曲家による作品も生まれた。
個人的には第五章が興味深かった。
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130609 中央図書館
雅楽の解説というより、現代で雅楽が一般の目に触れやすい、京都御所、春日大社おん祭り、四天王寺、宮内庁で、実際にどのような様式で演じられるかを中心に紹介した書。
雅楽の楽器や音楽としての特徴ではなく、神楽についての話が中心。
唐楽:蘭稜王、高麗楽:納曾利が番になって・・云々など。
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人々のいる場(庭)にある生きた音楽としての雅楽を深い考察とともに語る一冊。令和の始まりで催された行事を思い起こしながら読むととても面白い。また、雅楽を聴くための情報もあり、役に立つ。