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相変わらず綺麗な文章。
とても読みやすい。
本作はメーテルリンクの青い鳥がモチーフとなっており、鳥かごの中に閉じこもってしまった女の子の青い鳥を探す物語。
その脇ではそれぞれがそれぞれの本当の幸せを探している。知っている、わかっている、近くにある、それを幸せと認識していないから幸せと感じないだけで、やはりそれは幸せである、ということが言いたいのかな。結局のところ、青い鳥である。
「人が隣で笑うことを幸せという」いい言葉ですね。
また、本巻はサクラダリセット全7巻の後編の始まり、と位置付けている作品らしい。たしかに、相馬菫の物語が始まった感じはする。
文化祭がどうなるのかが気になる。
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ひとりの女の子の夢の世界のお話でした。夢は彼女そのもの、というのは難しかったように思います。今回は夢と現実を行き来して、時間も前後してすこしややこしかったかな。
相麻と浦地の思惑が垣間見えてどきどきしました。今後どうなるのか、こわいけど気になります。
そして、リセットしたことによる代償を改めて思い知って悲しくなりました。春埼がもう一度あの感情を知ることができるのだろうか…ケイと春埼と相麻の三人の関係がうまくいくといいなと思うけど、難しそうだ。
野々尾さんと老人の話は悲しいけれど、なんとかいい結末になったようでよかった。老いはどうにもならない問題だ。チルチルとミチルも、今後ちゃんと生きていくことができそうでよかった。
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片手で作れる楽園。好きなものを、好きな時に手に入れることが出来る世界。そんな世界で片桐穂乃果は、孤独から目を逸らし続ける。本物の幸せを手に入れる手段が存在せず、どうしよもない絶望に囚われている時、偽物の幸せに縋ることは正しくないことだと言えるのだろうか。浅井ケイも、宇川沙々音も思考する。正しさとはどうあるべきなのか、幸せとはどういった形をしているべきなのか。そして言う。正しいことではない。しかし、だからといって当人の邪魔をすることが正しいことにはならない。はてさて、片桐穂乃果は救えるのだろうか。それについて、浅井ケイをはじめ、チルチル、相麻が絡み合うように関わり、物語を紡いでいく。
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相変わらず文句つけようがなく高品質だが
そろそろこのつくりに飽きてきた
具体的に言うなら主人公キャラクタが強くなりすぎて緊張感がない
そういういみでこの作品はミステリ風味SFバトルもの なのかもしれない
あと2冊くらいできれいにまとめて次の作品を読みたい